テトラドラクマ（2015年生、母リビングプルーフ）

テトラドラクマ（2015年2月16日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「古代ギリシャの銀貨の名称」。毛色は鹿毛。種牡馬のルーラーシップ（当時8歳）と交配したリビングプルーフが9歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2018年のクイーンカップ(牝G3)に勝利した他、2019年のオーロカップ(オープンハンデ)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

小西一男厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2017年）

7月22日、デビュー戦は内田博幸騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（福島芝1200m 小雨/良）に出走。馬体重は468kg。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず9着に敗れた。

10月9日、約2か月半の間隔を開けて迎えた2戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京芝1600m 晴/良）に出走。13頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、伸びてきたプリモシーン決め手に屈してクビ差の2着となった。

11月19日、中5週で迎えた3戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての圧倒的1番人気に推されて12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のジョブックコメンに5馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

3歳（2018年）

1月7日、中6週で迎えた4戦目は、牝馬限定3歳G3のフェアリーステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は石橋脩騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始5番手を追走。直線では伸びを欠き6着に敗れた。

2月12日、中4週で迎えた5戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G3のクイーンカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では不撓の闘魂で渋太く粘り続けて、最後は2着のフィニフティを3/4馬身振り切って初の重賞タイトルを手にした。

5月6日、約3か月の間隔を開けて迎えた6戦目は、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（1戦1勝）。18頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚が止まってしまい14着に敗れた。

11月11日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた7戦目は、石川裕紀人騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのオーロカップ（東京芝1400m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず6着に敗れた。

4歳（2019年）

2月3日、約3か月の間隔を開けて迎えた8戦目は、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（2戦1勝）。15頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚を失くしてしまい12着に敗れた。

5月5日、約3か月の休養明けで迎えた9戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、谷川岳ステークス（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、5着に終わった。

6月23日、中6週で迎えた10戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのパラダイスステークス（東京芝1400m 曇/稍重）に出走。13頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚勢が衰えて10着に敗れた。

11月10日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた11戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのオーロカップ（東京芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のプールヴィルをクビ差振り切って休養明けの一戦を制した。

2020年1月10日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。