フィニフティ（2015年生、母ココシュニック）

フィニフティ（2015年3月16日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「希語で『輝く石』の意のロシアのエナメル細工。母名より。輝く活躍を」。毛色は芦毛。種牡馬のディープインパクト（当時13歳）と交配したココシュニックが11歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地4戦1勝2着1回。2018年のクイーンカップ(牝G3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

キャロットクラブにて総額5,000万円（12.5万×400口）で一口馬主が募集された。

藤原英昭厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2017年）

11月12日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（京都芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は428kg。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鮮烈な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のキューピッドアローに1馬身3/4の差をつけて初勝利を挙げた。

3歳（2018年）

2月12日、約3か月の休養明けで迎えた2戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G3のクイーンカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で猛追したが、抜け出したテトラドラクマに3/4馬身届かず2着となった。

4月8日、中7週で迎えた3戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は福永祐一騎手（1戦1勝）。17頭立ての5番人気で16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら13番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず12着に敗れた。

9月16日、約5か月半の休み明けで迎えた4戦目は、牝馬限定3歳G2のローズステークス（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（2戦1勝）。15頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい12着に終わった。

4歳（2019年）

2月10日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた5戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1600万下の初音ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではビュッと切れる脚を見せたが、伸びてきたダノングレース決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

3月9日、中3週で迎えた6戦目は、牝馬限定の4歳以上1600万下のうずしおステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（3戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

5月4日、中7週で迎えた7戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1600万下のパールステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が悪くなり9着に敗れた。

7月6日、中8週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた8戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの五稜郭ステークス（函館芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は力尽きて13着に敗れた。

7月28日、中2週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた9戦目は、牝馬限定G3のクイーンステークス（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（1戦0勝）。14頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず10着に終わった。

5歳（2020年）

5月16日、約10か月の休み明けで迎えた10戦目は、西村淳也騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上3勝クラスのパールステークス（新潟芝1800m 外回り雨/良）に出走。14頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では脚が残っておらず6着に敗れた。

7月11日、中7週で迎えた11戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスのマレーシアカップ（阪神芝1800m 外回り曇/重）に出走。15頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では全く伸びず7着に敗れた。

8月8日、中3週で迎えた12戦目は、3歳以上3勝クラスの佐渡ステークス（新潟芝1800m 外回り曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で岩田望来騎手（1戦0勝）。18頭立ての14番人気で6番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではものすごい伸び脚で猛追したが、抜け出したサトノダムゼルに半馬身届かず2着となった。

9月20日、中5週で迎えた13戦目は、3歳以上3勝クラスの納屋橋ステークス（中京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岩田望来騎手（2戦0勝）。14頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切り、3着に入った。

11月7日、中6週で迎えた14戦目は、3歳以上3勝クラスのノベンバーステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で岩田望来騎手（3戦0勝）。15頭立ての6番人気で大外15番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、4着に終わった。

12月6日、中3週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの逆瀬川ステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で岩田望来騎手（4戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚が残っておらず6着に敗れた。

6歳（2021年）

2月14日、中9週で迎えた16戦目は、牝馬限定の4歳以上3勝クラスの初音ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（4戦1勝）。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚が冴えず8着に敗れた。

2021年2月17日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。