シェリルピンク（2005年生、母ハッピーペインター）

シェリルピンク（2005年4月26日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「桃色の一種」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のサクラバクシンオー（当時16歳）と交配したハッピーペインターが8歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地20戦3勝2着2回。主な勝ち鞍は2009年の五色沼特別(500万下)。

経歴

デビュー前

社台サラブレッドクラブにて総額1,600万円（40万×40口）で一口馬主が募集された。

宗像義忠厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2008年）

3月15日、デビュー戦は木幡初広騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山芝1800m 晴/稍重）に出走。馬体重は522kg。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のアポロクイックに1馬身3/4の差をつけて初白星を挙げた。

3月29日、中1週で迎えた2戦目は、牝馬限定3歳500万下のミモザ賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で木幡初広騎手（1戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと伸びが足りず、4着に終わった。

5月24日、中7週で迎えた3戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳500万下のカーネーションカップ（東京芝1800m 曇/良）に出走。17頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、6着に終わった。

12月20日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた4戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（中京芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が悪くなり8着に敗れた。

4歳（2009年）

1月4日、中1週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた5戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（1戦0勝）。13頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入った。

1月17日、中1週で迎えた6戦目は、4歳以上500万下（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では生得の持続力で渋太く粘り続けて先頭に立ち、最後は2着のアナナスをハナ差振り切って2勝目を掴み取った。

2月7日、中2週で迎えた7戦目は、4歳以上1000万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田中勝春騎手（3戦1勝）。13頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

6月7日、約4か月の休養明けで迎えた8戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下のホンコンジョッキークラブトロフィー（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で田中勝春騎手（4戦1勝）。14頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では今一つ伸び切れず7着に敗れた。

7月4日、中3週で迎えた9戦目は、3歳以上500万下（福島芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は木幡初広騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。最後は失速してしまい8着に敗れた。

8月30日、中7週で迎えた10戦目は、3歳以上500万下の古町特別（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で木幡初広騎手（3戦1勝）。18頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、伸びてきたサトノエクスプレス決め手に屈して3/4馬身差の2着となった。

9月27日、中3週で迎えた11戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で木幡初広騎手（4戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚色がやや衰え、5着に終わった。

10月18日、中2週で迎えた12戦目は、3歳以上500万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で木幡初広騎手（5戦1勝）。17頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

11月14日、中3週で迎えた13戦目は、A.スボリッチ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の五色沼特別（福島芝1200m 曇/重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、猛烈な末脚を炸裂させて、最後は2着のダイメイザバリヤルに1馬身半の差をつけて3勝目を手に入れた。

12月13日、中3週で迎えた14戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の伊吹山特別（中京芝1200m 曇/良）に出走。18頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、6着に終わった。

5歳（2010年）

2月21日、中9週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた15戦目は、4歳以上1000万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は木幡初広騎手（6戦1勝）。16頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり4位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず7着に敗れた。

5月15日、約3か月の間隔を開けて迎えた16戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の立川特別（東京芝1600m 晴/良）に出走。13頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く10着に敗れた。

6月5日、中2週で迎えた17戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下の江の島特別（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は木幡初広騎手（7戦1勝）。18頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では卓出した伸び脚で急追したが、抜け出したアドマイヤアモーレを差し切れず、1馬身1/4差の2着となった。

6月19日、中1週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のさくらんぼ特別（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（5戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では鋭さ光る末脚を披露したが、5着に終わった。

7月3日、中1週で迎えた19戦目は、C.ウィリアムズ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の三宮特別（阪神芝1600m 外回り小雨/重）に出走。15頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

8月28日、中7週で迎えた20戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下の三面川特別（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では全く伸びず7着に敗れた。