キングストレイル（2002年生、母サンタフェトレイル）

キングストレイル（2002年2月17日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「王者の軌跡。ハワイにある道」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のサンデーサイレンス（当時16歳）と交配したサンタフェトレイルが9歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地35戦4勝2着5回、海外8戦0勝。2005年のセントライト記念(G2)に勝利した他、2008年のオールカマー(G2)で2着に入るなど、重賞2勝を挙げた。

経歴

デビュー前

サンデーサラブレッドクラブにて総額7,000万円（175万×40口）で一口馬主が募集された。

藤沢和雄厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2004年）

8月14日、デビュー戦はD.ホワイト騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は494kg。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナを切り、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のオロチに2馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

8月28日、中1週で迎えた2戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのクローバー賞（札幌芝1500m 晴/良）に出走。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したモエレフェニックスにハナ差届かず2着に甘んじた。

10月23日、中7週で迎えた3戦目は、2歳オープンのいちょうステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（1戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

11月13日、中2週で迎えた4戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、2歳G2の京王杯2歳ステークス（東京芝1400m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。14頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では迫力十分の伸びを見せたが、勝ったスキップジャックにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

3歳（2005年）

9月18日、約10か月半の休み明けで迎えた5戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳G2のセントライト記念（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではグングンと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のフサイチアウステルをクビ差振り切って重賞ウィナーの称号を手にした。

10月30日、中5週で迎えた6戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは18番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず16着に終わった。

12月17日、中6週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた7戦目は、K.デザーモ騎手を鞍上に迎えて、ディセンバーステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走したが、4着に終わった。

4歳（2006年）

1月5日、中2週で迎えた8戦目は、ハンデG3の中山金杯（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（1戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見せ場なく6着に敗れた。

1月28日、中2週で迎えた9戦目は、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（2戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず6着に敗れた。

3月19日、中6週で迎えた10戦目は、東風ステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で北村宏司騎手（3戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で急追したが、勝ったインセンティブガイに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

4月2日、中1週で迎えた11戦目は、ハンデG3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で北村宏司騎手（4戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、勝ったグレイトジャーニーにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着に敗北した。

4月30日、中3週で迎えた12戦目は、鹿戸雄一騎手を鞍上に迎えて、谷川岳ステークス（新潟芝1400m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚を伸ばせず9着に敗れた。

5歳（2007年）

1月13日、約8か月半の休み明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた13戦目は、ハンデ戦でオープンのニューイヤーステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（5戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、4着に終わった。

1月27日、中1週で迎えた14戦目は、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（6戦1勝）。15頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はバテてしまい11着に敗れた。

3月18日、中6週で迎えた15戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、東風ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら6番手で通過。直線では徐々に前との差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のインセンティブガイをクビ差振り切って久方ぶりに勝利を挙げた。

9月9日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた16戦目は、ハンデG3の京成杯オータムハンデキャップ（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では勢いよく末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のカンファーベストに1馬身3/4の差をつけて2つ目の重賞タイトルを手にした。

9月30日、中2週で迎えた17戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で田中勝春騎手（2戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では息の長い末脚を披露したが、4着に終わった。

10月27日、中3週で迎えた18戦目は、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で田中勝春騎手（3戦2勝）。18頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、6着に終わった。

11月18日、中2週で迎えた19戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。18頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では脚色がやや鈍り、6着に終わった。

6歳（2008年）

4月6日、約4か月半の休み明けで迎えた20戦目は、ハンデG3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（4戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では鋭い脚を使えず11着に敗れた。

4月19日、中1週で迎えた21戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、G2のマイラーズカップ（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではもうひと伸びが足りず、5着に終わった。

5月17日、中3週で迎えた22戦目は、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（1戦0勝）。17頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びが甘くなり、5着に終わった。

7月6日、中6週で迎えた23戦目は、G3の函館スプリントステークス（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上はD.ホワイト騎手（1戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、3着に終わった。

8月3日、中3週で迎えた24戦目は、ハンデ戦でオープンのUHB杯（函館芝1200m 小雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続でD.ホワイト騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

8月31日、中3週で迎えた25戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、G3のキーンランドカップ（札幌芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張り、4着に入った。

9月28日、中3週で迎えた26戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、G2のオールカマー（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。14頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。前に出て、落ち着いたペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、マツリダゴッホに交わされて2馬身差の2着となった。

11月2日、中4週で迎えた27戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（7戦1勝）。17頭立ての16番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚を伸ばせず9着に終わった。

7歳（2009年）

1月4日、中8週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた28戦目は、ハンデG3の中山金杯（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（5戦2勝）。16頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では見せ場を作れず7着に敗れた。

1月25日、中2週で迎えた29戦目は、G2のアメリカジョッキークラブカップ（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（6戦2勝）。13頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、後続との差を2馬身以上キープして、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み5着に沈んだ。

3月1日、中4週で迎えた30戦目は、G2の中山記念（中山芝1800m 小雨/稍重）に出走。鞍上は北村宏司騎手（8戦1勝）。10頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、リードを2馬身以上確保して、緩やかなペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて4着に沈んだ。

3月28日、中3週で迎えた31戦目は、G2の日経賞（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（9戦1勝）。14頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚勢が鈍り13着に敗れた。

5月10日、中5週で迎えた32戦目は、ハンデ戦でオープンのオアシスステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は安藤勝己騎手（2戦0勝）。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい16着に敗れた。

8月9日、約3か月の休養明けで迎えた33戦目は、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り雨/稍重）に出走。鞍上は北村宏司騎手（10戦1勝）。18頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では見せ場なく11着に終わった。

8歳（2010年）

2月28日、約7か月の休み明けで迎えた34戦目は、G2の中山記念（中山芝1800m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（11戦1勝）。16頭立ての14番人気で15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後はバタバタになってしまい14着に終わった。

3月27日、中3週で迎えた35戦目は、G2の日経賞（中山芝2500m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で北村宏司騎手（12戦1勝）。15頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、後続との差を5馬身以上保って、超スローペースで馬群を先導。先頭のまま5馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。最後は失速してしまい14着に終わった。

9歳（2011年）

12月17日、S.サンダース騎手を鞍上に迎えて、13頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。9着に終わった。

10歳（2012年）

1月27日、P.スマレン騎手を鞍上に迎えて、6頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。最後は、勝ったSolo Performerから1馬身差の2着となった。

2月25日、T.クウィリー騎手を鞍上に迎えて、ダービートライアルステークス（イギリス・リングフィールドオールウェザー2012m）に出走。11頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。4着を確保した。

3月31日、鞍上はS.サンダース騎手（1戦0勝）。6頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。4着に終わった。

6月20日、S.フォーリー騎手を鞍上に迎えて、30頭立ての29番人気で2番ゲートからスタート。29着に終わった。

11月16日、D.マクドノー騎手を鞍上に迎えて、カーリングフォードステークス（アイルランド・ダンドークオールウェザー2149m）に出走。8頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。5着に終わった。

12月14日、鞍上は2戦連続でD.マクドノー騎手（1戦0勝）。7頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。7着に終わった。

11歳（2013年）

1月4日、8頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。5着に終わった。