メルシーサイレンス（2007年生、母エスジーボナンザ）

メルシーサイレンス（2007年4月7日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋父父名の一部」。毛色は栗毛。種牡馬のゼンノロブロイ（当時7歳）と交配したエスジーボナンザが11歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）辻牧場。戦績は、中央平地22戦2勝2着1回、中央障害5戦0勝、地方2戦1勝。主な勝ち鞍は2010年の3歳以上500万下。

経歴

デビュー前

藤岡範士厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2009年）

12月13日、デビュー戦は北村友一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中京ダート1700m 晴/稍重）に出走。馬体重は482kg。15頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚がパッとせず9着に敗れた。

12月27日、中1週で迎えた2戦目は、石橋守騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では余力が残っておらず13着に敗れた。

3歳（2010年）

1月17日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた3戦目は、3歳未勝利（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は北村友一騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では末脚が冴えず7着に敗れた。

1月31日、中1週で迎えた4戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1400m 曇/稍重）に出走。16頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。直線では鮮やかな伸び脚で猛追したが、勝ったスコッツブラフに詰め切れず、1馬身差の2着となった。

2月21日、中2週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は北村友一騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

5月30日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた6戦目は、3歳未勝利（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は佐藤哲三騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では決め手に欠いて7着に敗れた。

6月26日、中3週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた7戦目は、小林徹弥騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（函館ダート1700m 晴/良）に出走。11頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のバックトゥジエースをクビ差振り切って初勝利を挙げた。

7月17日、中2週で迎えた8戦目は、3歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小林徹弥騎手（1戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では一完歩ずつ確実に前との差を詰めて、最後は2着のセトノメジャーをクビ差振り切って2勝目を掴み取った。

8月1日、中1週で迎えた9戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の檜山特別（函館ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で小林徹弥騎手（2戦2勝）。13頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では末脚が冴えず9着に終わった。

4歳（2011年）

7月17日、約11か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた10戦目は、3歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で小林徹弥騎手（3戦2勝）。12頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では末脚が振るわず10着に終わった。

7月31日、中1週で馬体重を前走から16kg絞って迎えた11戦目は、3歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で小林徹弥騎手（4戦2勝）。8頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり8着に終わった。

5歳（2012年）

3月14日、約7か月半の休み明けで馬体重を前走から15kg戻して迎えた12戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、春蘭特別（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

3月24日、中0週で迎えた13戦目は、水口優也騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京ダート1800m 曇/不良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は勢いを失って12着に敗れた。

4月22日、中3週で迎えた14戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（福島ダート1700m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず12着に終わった。

6月7日、中6週で迎えた15戦目は、猪名川特別（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のシグナルストーンをクビ差振り切って久しぶりに白星を挙げた。

6月24日、中1週で迎えた16戦目は、国分優作騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の皆生特別（阪神芝1400m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。15頭立ての14番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では切れる脚を使えず15着に終わった。

7月7日、中1週で迎えた17戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の賢島特別（中京芝1400m 晴/稍重）に52kgの軽斤量で出走。17頭立ての16番人気で16番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず14着に終わった。

10月14日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた18戦目は、3歳以上1000万下の三年坂特別（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は小林徹弥騎手（5戦2勝）。12頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい10着に終わった。

10月27日、中1週で迎えた19戦目は、中村将之騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の神奈川新聞杯（東京芝1400m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての14番人気で4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず7着に終わった。

11月17日、中2週で迎えた20戦目は、3歳以上1000万下（京都芝1400m 外回り雨/不良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は水口優也騎手（1戦0勝）。17頭立ての16番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず11着に終わった。

12月23日、中4週で迎えた21戦目は、高倉稜騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下のクリスマスキャロル賞（阪神芝1600m 外回り曇/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では目立つような脚を使えず14着に終わった。

6歳（2013年）

1月27日、中4週で迎えた22戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の知立特別（中京芝1600m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。11頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では鋭い脚を使えず8着に終わった。

3月3日、中4週で迎えた23戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の早鞆特別（小倉ダート1700m 晴/稍重）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は水口優也騎手（2戦0勝）。16頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線ではいい脚を見せられず12着に終わった。

6月16日、約3か月半の休養明けで迎えた24戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の皆生特別（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず10着に終わった。

7月20日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた25戦目は、林満明騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（中京障害芝3000m 晴/良）に出走。11頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。9着に終わった。

8月18日、中3週で迎えた26戦目は、障害3歳以上未勝利（新潟障害芝2850m 外→内晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で林満明騎手（1戦0勝）。14頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。6着に終わった。

9月8日、中2週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた27戦目は、障害3歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート2970m 雨）に出走。鞍上は3戦連続で林満明騎手（2戦0勝）。9頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。4着に敗れた。

9月28日、中2週で迎えた28戦目は、障害3歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2880m 晴）に出走。鞍上は4戦連続で林満明騎手（3戦0勝）。13頭立ての5番人気で大外13番ゲートからスタート。5着に敗れた。

10月19日、中2週で迎えた29戦目は、植野貴也騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 曇）に出走。14頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。4着に入り込んだ。