エルバルーチェ（2017年生、母クィーンスプマンテ）
Erbaluce
2017.05.18
エルバルーチェ（2017年5月18日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「ブドウ種の貴重な品種名。ギリシャ語で夜明けの光に由来」。毛色は栗毛。種牡馬のオルフェーヴル（当時9歳）と交配したクィーンスプマンテが14歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。主な勝ち鞍は2021年の3歳以上C2二。
経歴
デビュー前
社台サラブレッドクラブにて総額2,400万円（60万×40口）で一口馬主が募集された。
小島茂之厩舎（美浦）へ入厩。
2歳（2019年）
10月19日、デビュー戦は田辺裕信騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝2000m 曇/重）に出走。馬体重は460kg。13頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では伸びが鈍く7着に敗れた。
11月16日、中3週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を披露し、4着に入った。
3歳（2020年）
1月11日、中7週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（中山芝2200m 外回り 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で田辺裕信騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったブラックマジックに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。
1月25日、中1週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（中山芝2200m 外回り 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で田辺裕信騎手（3戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、4着に終わった。
3月20日、中7週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（中山芝2200m 外回り 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で田辺裕信騎手（4戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。主導権を奪い、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では詰めが甘くなり、3着に終わった。
4月18日、中3週で迎えた6戦目は、藤田菜七子騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（福島芝2000m 小雨/稍重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと伸びが足りず、3着に終わった。
5月9日、中2週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた7戦目は、3歳未勝利（新潟芝2000m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で藤田菜七子騎手（1戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では超凡な末脚を披露したが、3着に終わった。
7月4日、中7週で迎えた8戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（函館芝2000m 曇/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で急追したが、抜け出したマスターワークを差し切れず、1馬身半差の2着に敗北した。
8月2日、中3週で迎えた9戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではいいところがなく7着に敗れた。
11月8日、約3か月半の休養明けで迎えた10戦目は、斎藤新騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（福島芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。ハナに立ち、かなり緩いペースで集団を引っ張る。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は脚色が衰えて14着に敗れた。
4歳（2021年）
8月19日、約9か月半の休み明けで馬体重を前走から55kg増やして迎えた11戦目は、木本直騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C2二（園田ダート1400m 曇/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。逃げる形となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のハニーロコスキップに6馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。
5歳（2022年）
1月14日、約5か月の休養明けで迎えた12戦目は、ノースポール賞（姫路ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で木本直騎手（1戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るニシノモエを鮮烈な末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて単勝一倍台の評価に応えた。
2月9日、中3週で迎えた13戦目は、4歳以上C1二（姫路ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で木本直騎手（2戦2勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではものすごい伸び脚で急追したが、勝ったホットストリークをクビ差捉え切れず2着に甘んじた。
3月8日、中3週で迎えた14戦目は、4歳以上C1（園田ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で木本直騎手（3戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見所を作れず5着に敗れた。
7月8日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から11kg増やして迎えた15戦目は、3歳以上C2一（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で木本直騎手（4戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では渾身の力で末脚を持続させて、最後は2着のハクビをクビ差振り切って休養明け初戦を制した。
9月18日、中9週で馬体重を前走から18kg絞って迎えた16戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（中山芝1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（5戦0勝）。14頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず7着に終わった。
10月8日、中2週で迎えた17戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（東京芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は垂れてしまい11着に終わった。
6歳（2023年）
1月22日、約3か月半の休み明けで迎えた18戦目は、原優介騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1勝クラス（小倉芝1800m 小雨/稍重）に出走。16頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。
2月11日、中2週で迎えた19戦目は、今村聖奈騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1勝クラス（小倉芝2000m 曇/重）に出走。14頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず7着に終わった。
5月6日、約3か月の間隔を開けて迎えた20戦目は、4歳以上1勝クラスの荒川峡特別（新潟芝2200m 雨/稍重）に出走。鞍上は原優介騎手（1戦0勝）。10頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を繰り出し、3着に入り込んだ。
5月21日、中1週で迎えた21戦目は、4歳以上1勝クラス（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で原優介騎手（2戦0勝）。8頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では末脚がパッとせず4着に終わった。
8月5日、約2か月半の間隔を開けて迎えた22戦目は、佐々木大輔騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラスの利尻特別（札幌芝2000m 曇/稍重）に出走。9頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず8着に終わった。
8月19日、中1週で迎えた23戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラスの富良野特別（札幌芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての13番人気で15番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では脚を伸ばせず13着に終わった。
10月15日、中7週で迎えた24戦目は、3歳以上1勝クラス（東京芝2400m 曇/重）に出走。鞍上は内田博幸騎手（1戦0勝）。10頭立ての10番人気で大外10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず4着に終わった。
11月11日、中3週で迎えた25戦目は、3歳以上1勝クラス（福島芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（2戦0勝）。12頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では電光石火の末脚を繰り出し、3着に入った。
7歳（2024年）
2月3日、約3か月の間隔を開けて迎えた26戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（小倉芝2600m 小雨/良）に出走。15頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では鋭い脚を使えず6着に敗れた。
2月25日、中2週で迎えた27戦目は、4歳以上1勝クラス（小倉芝2600m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（1戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには加われず8着に敗れた。
2024年2月29日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。