エスメラルディーナ（2011年生、母ターシャズスター）

エスメラルディーナ（2011年3月4日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「人名より」。毛色は鹿毛。種牡馬のHarlan's Holiday（当時12歳）と交配したターシャズスターが6歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地5戦2勝、地方4戦1勝、海外1戦1勝。2014年の関東オークス(牝Jpn2)に勝利した他、2014年のフィリーズレビュー(牝G2)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

斎藤誠厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2013年）

11月24日、デビュー戦はC.ウィリアムズ騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京ダート1600m 晴/良）に出走。馬体重は488kg。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。先頭に立ち、落ち着いたペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のドラゴンキングダムに5馬身の差をつけて初白星を挙げた。

3歳（2014年）

1月5日、中5週で迎えた2戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのジュニアカップ（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。13頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るマイネルメリエンダを目の覚めるような末脚でクビ差だけ差し切って2勝目を手中に収めた。

3月16日、中9週で迎えた3戦目は、E.ペドロサ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のフィリーズレビュー（阪神芝1400m 晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天稟の負けじ心を発揮してゴールまで力走し、3着に入った。

5月6日、中6週で迎えた4戦目は、3歳Jpn2の兵庫チャンピオンシップ（園田ダート1870m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上はC.ウィリアムズ騎手（1戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうひと伸びが足りず、3着に終わった。

6月11日、中4週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳Jpn2の関東オークス（川崎ダート2100m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ウィリアムズ騎手（2戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、かなりのスローペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のトーコーニーケに7馬身の差をつけて初の重賞タイトルを獲得した。

7月2日、中2週で迎えた6戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定Jpn3のスパーキングレディーカップ（川崎ダート1600m 晴/良）に牝馬ながら54kgの斤量を背負って出走。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では鋭い脚を使えず7着に敗れた。

4歳（2015年）

1月21日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から17kg増やして迎えた7戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定Jpn3のTCK女王盃（大井ダート1800m 雨/稍重）に出走。8頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、超スローペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は勢いを失って6着に敗れた。

4月19日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から15kg絞って迎えた8戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの京葉ステークス（中山ダート1200m 小雨/良）に出走。16頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。最後は脚を失くしてしまい10着に敗れた。

8月30日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg戻して迎えた9戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、朱鷺ステークス（新潟芝1400m 小雨/稍重）に出走。17頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚勢が悪くなり13着に終わった。