パワーストラグル（2006年生、母ビッグハッピー）

パワーストラグル（2006年4月22日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「権力闘争」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のシンボリクリスエス（当時7歳）と交配したビッグハッピーが10歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）田淵牧場。戦績は、中央平地28戦5勝2着6回、地方10戦1勝。2010年の白山大賞典(Jpn3)に勝利した他、2011年のマーキュリーカップ(Jpn3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

グリーンファーム愛馬会にて総額2,730万円（13.65万×200口）で一口馬主が募集された。

加藤征弘厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2008年）

12月13日、デビュー戦は勝浦正樹騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は458kg。12頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では堅調な伸びを見せたが、勝ったアイアムネオにねじ伏せられて3馬身差の2着となった。

3歳（2009年）

1月24日、中5週で迎えた2戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝1600m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず10着に敗れた。

3月22日、中7週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では決め手が足りず7着に敗れた。

4月12日、中2週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（福島ダート1700m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（2戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るレオビンテージを次元の違う末脚で交わし去り、最後は5馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

4月25日、中1週で迎えた5戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の滝桜賞（福島ダート1700m 雨/不良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走したが、4着に終わった。

7月19日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた6戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（札幌ダート1700m 雨/不良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では卓抜な伸び脚で猛追したが、抜け出したバロズハートを差し切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

10月4日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から6kg絞って迎えた7戦目は、3歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。先手を取る形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では強烈な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のキャトルマンに1馬身3/4の差をつけて2勝目を収める

10月25日、中2週で迎えた8戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（東京ダート1600m 曇/稍重）に出走。13頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線に入ると、前で粘るオウロプレットを鮮やかな末脚でアタマ差だけ差し切って3勝目を掴み取った。

4歳（2010年）

1月23日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた9戦目は、4歳以上1600万下のアレキサンドライトステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦1勝）。14頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では目を引く伸び脚で猛進したが、勝ったマイディアサンにねじ伏せられて1馬身半差の2着となった。

3月21日、中7週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の下総ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で戸崎圭太騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で猛進したが、勝ったロラパルーザにねじ伏せられて2馬身半差の2着に敗北した。

4月17日、中3週で迎えた11戦目は、4歳以上1600万下の総武ステークス（中山ダート1800m 晴/不良）に出走。鞍上は4戦連続で戸崎圭太騎手（3戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では見せ場なく6着に敗れた。

7月25日、約3か月半の休み明けで迎えた12戦目は、3歳以上1000万下の渡島特別（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（3戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では豪快な末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のウインブシドウに2馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

9月18日、中7週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた13戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下のながつきステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るインオラリオを鮮やかな末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

10月5日、中1週で迎えた14戦目は、Jpn3の白山大賞典（金沢ダート2100m 雨/重）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（1戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のジャングルスマイルに6馬身の差をつけて重賞初挑戦初制覇を達成した。

11月7日、中4週で迎えた15戦目は、G3のみやこステークス（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で後藤浩輝騎手（2戦2勝）。16頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

5歳（2011年）

2月12日、約3か月の休養明けで迎えた16戦目は、ハンデ戦でオープンのアルデバランステークス（京都ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で後藤浩輝騎手（3戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では脚を伸ばせず7着に敗れた。

2月20日、連闘で迎えた17戦目は、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で後藤浩輝騎手（4戦2勝）。16頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。最後は減速してしまい15着に終わった。

4月17日、中7週で迎えた18戦目は、エスペランサステークス（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（4戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚に勢いがなく10着に敗れた。

7月2日、約2か月半の間隔を開けて迎えた19戦目は、ハンデ戦でオープンの大沼ステークス（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（5戦2勝）。13頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、勝ったエーシンモアオバーに詰め切れず、3馬身差の2着となった。

7月18日、中1週で迎えた20戦目は、Jpn3のマーキュリーカップ（盛岡ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で勝浦正樹騎手（6戦2勝）。8頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線ではやや伸びを欠き、3着に終わった。

8月27日、中5週で迎えた21戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのしらかばステークス（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では最後まで息が続かず11着に敗れた。

10月4日、中4週で迎えた22戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、Jpn3の白山大賞典（金沢ダート2100m 晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい5着に敗れた。

12月24日、約2か月半の間隔を開けて迎えた23戦目は、中谷雄太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの師走ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。最後はタレてしまい16着に終わった。

6歳（2012年）

5月6日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた24戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのブリリアントステークス（東京ダート2100m 曇/良）に出走。16頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず8着に終わった。

6月24日、中6週で迎えた25戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの大沼ステークス（函館ダート1700m 晴/稍重）に出走。12頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず8着に終わった。

8月25日、中8週で迎えた26戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、G3のエルムステークス（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。11頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は失速してしまい11着に終わった。

9月16日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた27戦目は、ラジオ日本賞（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（5戦2勝）。8頭立ての6番人気で大外8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では逸出した伸び脚で猛進したが、勝ったグランドシチーにねじ伏せられてクビ差の2着となった。

10月21日、中4週で迎えた28戦目は、ハンデ戦でオープンのブラジルカップ（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではいいところがなく9着に敗れた。

12月24日、中8週で迎えた29戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの2012フェアウェルステークス（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。16頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では脚が残っておらず7着に敗れた。

7歳（2013年）

2月9日、中6週で迎えた30戦目は、ハンデ戦でオープンのアルデバランステークス（京都ダート1900m 晴/稍重）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（2戦1勝）。16頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず7着に終わった。

3月3日、中2週で迎えた31戦目は、仁川ステークス（阪神ダート2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（3戦1勝）。16頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり4位の末脚を見せたが上位争いには絡めず9着に終わった。

11月27日、約9か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた32戦目は、矢野貴之騎手を鞍上に迎えて、S3の勝島王冠（大井ダート1800m 晴/不良）に59kgの斤量を背負って出走。16頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

8歳（2014年）

1月3日、中4週で迎えた33戦目は、S3の報知オールスターカップ（川崎ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で矢野貴之騎手（1戦0勝）。14頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

2月5日、中4週で迎えた34戦目は、真島大輔騎手を鞍上に迎えて、S2の金盃（大井ダート2000m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では余力が残っておらず11着に敗れた。

3月19日、中5週で迎えた35戦目は、Jpn2のダイオライト記念（船橋ダート2400m 曇/稍重）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（6戦2勝）。14頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では余力が残っておらず14着に敗れた。

6月26日、約3か月半の休養明けで迎えた36戦目は、ハンデ戦でオープンの武蔵野オープン（大井ダート1600m 内回り晴/重）に出走。鞍上は矢野貴之騎手（2戦0勝）。15頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず9着に終わった。

7月30日、中4週で迎えた37戦目は、ハンデS3のサンタアニタトロフィー（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で矢野貴之騎手（3戦0勝）。16頭立ての16番人気で15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線では末脚が冴えず15着に終わった。

8月20日、中2週で迎えた38戦目は、S3のスパーキングサマーカップ（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で矢野貴之騎手（4戦0勝）。13頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では伸びあぐねて10着に終わった。