ユーカリノカゼ（2011年生、母ハートフルビコー）

ユーカリノカゼ（2011年3月16日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「ユーカリの木を吹き抜ける風」。毛色は鹿毛。種牡馬のブラックタイド（当時10歳）と交配したハートフルビコーが11歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は斉藤政志。戦績は、中央平地14戦0勝2着1回、地方2戦2勝。主な勝ち鞍は2014年の久慈平岳レース(一般C1一)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、斉藤政志から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、JRA日本中央競馬会によって640.5万円で落札された。2歳のとき、JRA日本中央競馬会から「JRAブリーズアップセールサラブレッド2歳」に上場され、吉川朋宏によって263.55万円で落札された。

岩戸孝樹厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2013年）

11月17日、デビュー戦は田辺裕信騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は468kg。17頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では伸びあぐねて8着に敗れた。

12月7日、中2週で迎えた2戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。15頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず6着に終わった。

3歳（2014年）

1月5日、中3週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（1戦0勝）。16頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず10着に終わった。

2月10日、中4週で迎えた4戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京ダート2100m 晴/不良）に出走。16頭立ての16番人気で8番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを16番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい15着に終わった。

5月10日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から16kg減らして迎えた5戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（新潟芝2000m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての15番人気で4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず10着に終わった。

6月28日、中6週で迎えた6戦目は、西田雄一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京芝2400m 小雨/稍重）に出走。18頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、6着に入り込んだ。

7月13日、中1週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（福島芝2600m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で西田雄一郎騎手（1戦0勝）。12頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず7着に終わった。

8月2日、中2週で迎えた8戦目は、3歳未勝利（新潟芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で西田雄一郎騎手（2戦0勝）。16頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら10番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

8月23日、中2週で迎えた9戦目は、3歳未勝利（新潟芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で西田雄一郎騎手（3戦0勝）。18頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の強い精神力で最後まで敢闘したが、勝ったコスモナーダムに詰め切れず、2馬身差の2着となった。

9月20日、中3週で迎えた10戦目は、3歳未勝利（新潟芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で西田雄一郎騎手（4戦0勝）。18頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は一杯になって9着に終わった。

10月26日、中4週で迎えた11戦目は、斎藤雄一騎手を鞍上に迎えて、一般C1四（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のタケデンエビスに約10馬身の大差をつけて待望の初白星を挙げた。

11月9日、中1週で迎えた12戦目は、久慈平岳レース（盛岡ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で斎藤雄一騎手（1戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のキルデビルヒルズをクビ差振り切って断トツ人気に応えた。

4歳（2015年）

5月9日、約6か月の休養明けで迎えた13戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（新潟ダート1800m 小雨/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は西田雄一郎騎手（5戦0勝）。10頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず8着に終わった。

5月24日、中1週で迎えた14戦目は、4歳以上500万下の荒川峡特別（新潟芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で西田雄一郎騎手（6戦0勝）。16頭立ての14番人気で8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では切れる脚を使えず14着に終わった。

9月5日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた15戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で西田雄一郎騎手（7戦0勝）。15頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず11着に終わった。

10月25日、中6週で迎えた16戦目は、原田和真騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟ダート1800m 晴/稍重）に出走。11頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり9着に終わった。