ベンチャーアウト（2018年生、母トウカイファイン）

ベンチャーアウト（2018年4月27日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「思い切って出掛ける」。毛色は栗毛。種牡馬のリアルインパクト（当時10歳）と交配したトウカイファインが15歳のときに産んだ8番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は碧雲牧場。主な勝ち鞍は2021年の3歳未勝利。

経歴

デビュー前

1歳のとき、碧雲牧場から「北海道セレクションセールサラブレッド1歳」に上場され、吉澤ステーブルによって2,700万円で落札された。

庄野靖志厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2020年）

11月14日、デビュー戦は松山弘平騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は504kg。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい9着に敗れた。

3歳（2021年）

2月7日、約3か月の間隔を開けて迎えた2戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京ダート1200m 晴/稍重）に出走。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線に入ると、前で粘るミラクルを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

3月6日、中3週で迎えた3戦目は、3歳1勝クラス（阪神ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で松若風馬騎手（1戦1勝）。14頭立ての5番人気で大外14番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張り、3着に入った。

5月22日、約2か月半の間隔を開けて迎えた4戦目は、3歳1勝クラス（中京ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で松若風馬騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始12番手を追走。直線ではパワフルな末脚を発揮したが、4着に終わった。

6月19日、中3週で迎えた5戦目は、3歳以上1勝クラス（阪神ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で松若風馬騎手（3戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は一杯になって11着に敗れた。

9月18日、約3か月の休み明けで迎えた6戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（中京ダート1200m 小雨/不良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち味のタフネスで最後まで奮闘したが、勝ったレーヴリアンに詰め切れず、1馬身差の2着に敗北した。

10月10日、中2週で迎えた7戦目は、3歳以上1勝クラス（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は松山弘平騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では天稟の負けじ心を発揮してゴールまで力走したが、4着に終わった。

10月30日、中2週で迎えた8戦目は、西村淳也騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で猛追したが、勝ったラナチャンスに詰め切れず、3馬身半差の2着に敗北した。

11月13日、中1週で迎えた9戦目は、木幡巧也騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（福島ダート1700m 晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

4歳（2022年）

2月5日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から18kg増やして迎えた10戦目は、4歳以上1勝クラスの角島特別（小倉ダート1700m 雪/良）に出走。鞍上は西村淳也騎手（1戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではいい脚を見せられず5着に敗れた。

2月19日、中1週で馬体重を前走から18kg絞って迎えた11戦目は、4歳以上1勝クラス（小倉ダート1700m 小雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で西村淳也騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではキレのある末脚を繰り出したが、3着に終わった。

4月17日、中7週で迎えた12戦目は、4歳以上1勝クラス（福島ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で西村淳也騎手（3戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では脚勢がやや鈍り、5着に終わった。

4月30日、中1週で迎えた13戦目は、4歳以上1勝クラス（福島ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で西村淳也騎手（4戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では一際目立つ伸びを見せたが、伸びてきたナンヨーヴィヨレ決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

5歳（2023年）

1月9日、約8か月半の休養明けで迎えた14戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（中京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず6着に敗れた。

1月28日、中2週で迎えた15戦目は、4歳以上1勝クラス（小倉ダート1700m 雪/不良）に出走。鞍上は西村淳也騎手（5戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びを欠き10着に敗れた。