レッドシューター（2005年生、母Aspiration）

レッドシューター（2005年3月31日）は、アイルランドで生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「赤い狙撃手、点獲り屋」。毛色は鹿毛。種牡馬のRed Ransom（当時18歳）と交配したAspirationが10歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地16戦5勝2着3回。2010年のディセンバーステークス(オープン)で2着に入った他、2010年のキャピタルステークス(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

藤沢和雄厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2008年）

2月2日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京芝1800m 曇/良）に出走。馬体重は520kg。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、かなりのスローペースで集団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のメイショウマリアに3馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

2月24日、中2週で迎えた2戦目は、3歳500万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦1勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では出色の末脚を繰り出したが、3着に終わった。

3月9日、中1週で迎えた3戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のアルメリア賞（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線に入ると、前で粘るマイネルインゼルを凄まじい末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて断トツの支持に応えた。

4歳（2009年）

4月26日、約14か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた4戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の石和特別（東京芝1800m 晴/稍重）に出走。15頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、強烈な末脚を弾けさせて、最後は2着のエックスダンスに2馬身半の差をつけて休み明け初戦を物にした。

5月17日、中2週で迎えた5戦目は、4歳以上1600万下の晩春ステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（1戦1勝）。17頭立ての圧倒的1番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天資の負けん気を発揮してゴールまで力戦したが、3着に終わった。

6月6日、中2週で迎えた6戦目は、4歳以上1600万下の湘南ステークス（東京芝1600m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で北村宏司騎手（2戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では豪快な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のムラマサノヨートーを半馬身振り切って1番人気に応えた。

10月25日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた7戦目は、増沢由貴子騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の神無月ステークス（東京ダート1400m 曇/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

10月31日、連闘で迎えた8戦目は、3歳以上1600万下の紅葉ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（3戦2勝）。18頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

11月29日、中3週で迎えた9戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のウェルカムステークス（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（2戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

12月26日、中3週で迎えた10戦目は、3歳以上1600万下の元町ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（3戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではものすごい伸び脚で猛追したが、抜け出したプロヴィナージュを差し切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

5歳（2010年）

4月24日、約4か月の休み明けで迎えた11戦目は、4歳以上1600万下のメルボルントロフィー（京都芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（1戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

5月16日、中2週で迎えた12戦目は、4歳以上1600万下の東京ロイヤルプレミアム（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（4戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず4着に敗れた。

11月13日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた13戦目は、3歳以上1600万下のノベンバーステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（5戦2勝）。15頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、不撓の敢闘精神で渋太く持ち堪えて、最後は2着のスノークラッシャーに1馬身1/4の差をつけて休み明け初戦を制した。

11月28日、中1週で迎えた14戦目は、M.ギュイヨン騎手を鞍上に迎えて、キャピタルステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではしぶとく伸び続けたが、伸びてきたサンディエゴシチー決め手に屈してハナ差の2着に甘んじた。

12月18日、中2週で迎えた15戦目は、ディセンバーステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（6戦3勝）。13頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、抜け出したケイアイドウソジンに半馬身届かず2着に敗北した。

6歳（2011年）

2月27日、中9週で迎えた16戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、G2の中山記念（中山芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。12頭立ての5番人気で大外12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では末脚を伸ばせず5着に敗れた。