ベンチャーキング（1989年生、母ホーセイベンチア）

ベンチャーキング（1989年4月2日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のブレイヴエストローマン（当時17歳）と交配したホーセイベンチアが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道様似郡様似町、生産者はホウセイ牧場。戦績は、中央平地17戦3勝2着5回。主な勝ち鞍は1995年の五頭連峰特別(500万下)。

経歴

デビュー前

仲住芳雄厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1991年）

11月30日、デビュー戦は藤原英幸騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山ダート1200m 曇/稍重）に出走。馬体重は494kg。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のブランドキャロルに約11馬身の大差をつけて初勝利を挙げた。

3歳（1992年）

7月4日、約7か月の休み明けで迎えた2戦目は、4歳500万下のローズマリー賞（福島芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で藤原英幸騎手（1戦1勝）。11頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では迫力十分の伸び脚で猛追したが、勝ったキャリイアウトに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

8月22日、中6週で迎えた3戦目は、4歳以上500万下の中ノ岳特別（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で藤原英幸騎手（2戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では卓出した伸び脚で驀進したが、勝ったニシノエナにねじ伏せられて4馬身差の2着に敗北した。

6歳（1995年）

4月22日、約32か月半の休み明けで馬体重を前走から34kg増やして迎えた4戦目は、蛯名利弘騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（福島ダート1000m 晴/良）に出走。12頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚が残っておらず7着に終わった。

5月14日、中2週で迎えた5戦目は、5歳以上500万下（福島芝1200m 曇/重）に出走。鞍上は藤原英幸騎手（3戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見所を作れず5着に敗れた。

6月18日、中4週で迎えた6戦目は、5歳以上500万下（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤原英幸騎手（4戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では豪快な末脚を爆発させて、最後は2着のアンシュラークに4馬身の差をつけて久しぶりに勝利を挙げた。

7月15日、中3週で迎えた7戦目は、4歳以上500万下の秋元湖特別（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤原英幸騎手（5戦2勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では末脚に勢いがなく7着に敗れた。

8月12日、中3週で迎えた8戦目は、4歳以上500万下の湯沢特別（新潟芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で藤原英幸騎手（6戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したタケショウティアラにクビ差届かず2着に甘んじた。

9月9日、中3週で迎えた9戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の葛飾特別（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で驀進したが、勝ったタヤスエブロスにねじ伏せられてクビ差の2着に甘んじた。

10月8日、中3週で迎えた10戦目は、4歳以上500万下の五頭連峰特別（新潟芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は藤原英幸騎手（7戦2勝）。18頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では強烈な末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のグリーンコマンドーに3馬身の差をつけて3勝目を手中に収めた。

11月12日、中4週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の平ヶ岳特別（新潟芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤原英幸騎手（8戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚がパッとせず6着に敗れた。

12月2日、中2週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の伊吹山特別（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤原英幸騎手（9戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと伸びが足りず、4着に終わった。

7歳（1996年）

6月2日、約6か月の休養明けで迎えた13戦目は、大崎昭一騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（中京芝1200m 晴/良）に出走。12頭立ての7番人気で大外12番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味の心肺能力で最後まで奮闘したが、勝ったパンペロウに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

6月29日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた14戦目は、岩部純二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の藻岩山特別（札幌芝1200m 曇/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。端を取り切り、後続を2馬身以上離して、ややハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が衰えて7着に敗れた。

8月3日、中4週で馬体重を前走からさらに14kg減らして迎えた15戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下のNST賞（新潟芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は藤原英幸騎手（10戦3勝）。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では見せ場を作れず7着に敗れた。

8月17日、中1週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた16戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の千倉特別（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤原英幸騎手（11戦3勝）。16頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。最後はバタバタになってしまい15着に敗れた。

10月13日、中7週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の苗場特別（新潟芝1200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で藤原英幸騎手（12戦3勝）。17頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず14着に終わった。