ウイルドラゴン（1984年生、母メイジビクトリア）

ウイルドラゴン（1984年3月27日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のハビトニー（当時10歳）と交配したメイジビクトリアが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は合資会社明治牧場。戦績は、中央平地13戦4勝2着1回、地方5戦1勝。1987年のオールカマー(G3)で3着に入った他、1986年のいちょう特別(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

清水利章厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1986年）

10月5日、デビュー戦は岡部幸雄騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は478kg。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では驚異的な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のサクラスターオーに1馬身1/4の差をつけて初白星を挙げた。

10月25日、中2週で迎えた2戦目は、2歳オープンのいちょう特別（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（1戦1勝）。7頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず3着に敗れた。

3歳（1987年）

3月22日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた3戦目は、4歳400万下のれんげ賞（中山芝2200m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で岡部幸雄騎手（2戦1勝）。13頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には届かず6着に敗れた。

4月11日、中2週で迎えた4戦目は、4歳400万下の山藤賞（中山芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で岡部幸雄騎手（3戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではしぶとく伸び続けたが、抜け出したホクトジョージを捕まえ切れず、クビ差の2着に甘んじた。

5月17日、中4週で迎えた5戦目は、4歳400万下のスイートピー賞（東京芝1800m 小雨/重）に出走。鞍上は5戦連続で岡部幸雄騎手（4戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚に勢いがなく8着に敗れた。

5月31日、中1週で迎えた6戦目は、4歳400万下（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で岡部幸雄騎手（5戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のファイナルプリンスに7馬身の差をつけて断然人気に応えた。

6月13日、中1週で迎えた7戦目は、4歳400万下のあじさい賞（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で岡部幸雄騎手（6戦2勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では凄まじい末脚を弾けさせて突き抜け、最後は2着のティーエムグリーンに4馬身の差をつけて圧倒的人気に応えた。

9月20日、約3か月半の休み明けで迎えた8戦目は、G3のオールカマー（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は8戦連続で岡部幸雄騎手（7戦3勝）。14頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では脚色がやや鈍り、3着に終わった。

10月10日、中2週で迎えた9戦目は、4歳以上1400万下のオクトーバーステークス（東京芝2300m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で岡部幸雄騎手（8戦3勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るハマナスニゾンを豪快な末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて断然人気に応えた。

11月8日、中3週で迎えた10戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は10戦連続で岡部幸雄騎手（9戦4勝）。18頭立ての3番人気に推されて17番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。最後は失速してしまい11着に敗れた。

4歳（1988年）

5月28日、約6か月半の休養明けで迎えた11戦目は、メトロポリタンステークス（東京芝2400m 曇/良）に出走。鞍上は11戦連続で岡部幸雄騎手（10戦4勝）。5頭立ての2番人気で4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。最後は減速してしまい5着に敗れた。

5歳（1989年）

6月4日、約12か月半の休養明けで迎えた12戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、5歳以上1400万下の欅ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。14頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず11着に終わった。

7月1日、中3週で迎えた13戦目は、蛯沢誠治騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上1400万下のふみづきステークス（新潟芝1800m 曇/良）に出走。8頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では目立つような脚を使えず6着に終わった。

10月22日、約4か月の休み明けで迎えた14戦目は、今村賢治騎手を鞍上に迎えて、一般B1（高知ダート1600m 晴/良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。8着に敗れた。

6歳（1990年）

3月4日、約4か月半の休み明けで迎えた15戦目は、一般C5-7（高知ダート1300m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で今村賢治騎手（1戦0勝）。9頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。最後は、2着のアルゴシンボリに1馬身半の差をつけて久々の実戦を制した。

3月13日、連闘で迎えた16戦目は、一般C5-7（高知ダート1300m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で今村賢治騎手（2戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。4着に敗れた。

8月13日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から18kg減らして迎えた17戦目は、一般C5-6（高知ダート1300m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で今村賢治騎手（3戦1勝）。9頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。競走中止となった。

12月29日、約4か月半の休み明けで迎えた18戦目は、一般C5-6（高知ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で今村賢治騎手（4戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。10着に敗れた。