ハマナスニゾン（1984年生、母シヤダイゴツデス）

ハマナスニゾン（1984年5月20日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のニゾン（当時9歳）と交配したシヤダイゴツデスが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）三勝牧場。戦績は、中央平地16戦3勝2着3回。1987年の東京スポーツ杯(オープンハンデ)で2着に入った他、1986年のすずらん賞(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

矢野進厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1986年）

7月12日、デビュー戦は柴田政人騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（札幌ダート1000m 曇/良）に出走。馬体重は406kg。8頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には届かず5着に終わった。

7月26日、中1週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた2戦目は、3歳新馬（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田政人騎手（1戦0勝）。6頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したトネフラワーを捕まえ切れず、1馬身差の2着となった。

8月9日、中1週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた3戦目は、3歳未勝利（函館芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は3戦連続で柴田政人騎手（2戦0勝）。6頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。端を奪う形となり、速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきっちりと末脚を伸ばして、最後は2着のキョウエイヒタチに1馬身3/4の差をつけて未勝利戦を制した。

9月7日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた4戦目は、2歳オープンのすずらん賞（函館芝1000m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で柴田政人騎手（3戦1勝）。7頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず3着に敗れた。

9月20日、中1週で迎えた5戦目は、2歳オープンのコスモス賞（函館芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で柴田政人騎手（4戦1勝）。9頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい5着に敗れた。

3歳（1987年）

6月14日、約9か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた6戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、4歳400万下（東京芝1600m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。9頭立ての2番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では凄まじい末脚を爆発させて突き抜け、最後は2着のリトルミンクスに5馬身の差をつけて久々の実戦を物にした。

7月5日、中2週で迎えた7戦目は、3歳G3のラジオたんぱ賞（福島芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦1勝）。8頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が上がってしまい8着に終わった。

8月2日、中3週で迎えた8戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の新潟日報賞（新潟芝1600m 外回り曇/良）に51kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（2戦1勝）。9頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと押しが足りず、3着に終わった。

8月29日、中3週で迎えた9戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の苗場特別（新潟芝1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で蛯名正義騎手（3戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。端をきる形となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきっちりと末脚を伸ばして、最後は2着のシャンバラを半馬身振り切って3勝目を掴み取った。

9月27日、中3週で迎えた10戦目は、3歳G2のセントライト記念（中山芝2200m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で蛯名正義騎手（4戦2勝）。12頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。端を奪い、ミドルペースで一団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はバタバタになってしまい10着に終わった。

10月10日、中1週で迎えた11戦目は、大塚栄三郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1400万下のオクトーバーステークス（東京芝2300m 晴/良）に出走。8頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。端を奪う形となり、後続との差を5馬身以上キープして、極端なスローペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、ウイルドラゴンに交わされて1馬身半差の2着となった。

10月25日、中1週で迎えた12戦目は、ハンデ戦でオープンの東京スポーツ杯（東京芝2400m 曇/重）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で大塚栄三郎騎手（1戦0勝）。7頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、ラウンドボウルにハナ差交わされて2着に甘んじた。

11月22日、中3週で迎えた13戦目は、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で大塚栄三郎騎手（2戦0勝）。8頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。端に立ち、リードを5馬身以上キープして、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚が上がってしまい8着に終わった。

4歳（1988年）

4月23日、約5か月の休み明けで迎えた14戦目は、5歳以上1400万下の晩春特別（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で大塚栄三郎騎手（3戦0勝）。5頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く3着に敗れた。

5月14日、中2週で迎えた15戦目は、5歳以上1400万下の秩父特別（東京芝2400m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で大塚栄三郎騎手（4戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、後続との差を5馬身以上キープして、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと伸びが足りず、3着に終わった。

6月11日、中3週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で5歳以上1400万下のジューンステークス（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（5戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。競走中止となった。