ダイワパッション（2003年生、母サンルージュ）

ダイワパッション（2003年5月14日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋情熱」。毛色は鹿毛。種牡馬のフォーティナイナー（当時18歳）と交配したサンルージュが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は田上徹。戦績は、中央平地17戦4勝。2006年のフィリーズレビュー(牝G2)に勝利した他、2005年のフェアリーステークス(牝G3)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、田上稔から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、JRA日本中央競馬会によって850.5万円で落札された。2歳のとき、日本中央競馬会から「JRAブリーズアップセールサラブレッド2歳」に上場され、大城敬三によって3,045万円で落札された。

増沢末夫厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2005年）

7月30日、デビュー戦は増沢由貴子騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（新潟芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は468kg。15頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は減速してしまい9着に敗れた。

8月14日、中1週で迎えた2戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（新潟ダート1200m 曇/稍重）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では見せ場なく7着に敗れた。

10月22日、中9週で迎えた3戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（福島ダート1150m 曇/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、タフなペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では速い脚を持続できず、3着に終わった。

11月12日、中2週で迎えた4戦目は、武士沢友治騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（福島芝1200m 曇/重）に出走。16頭立ての7番人気で大外16番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、極端なハイペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま強靭な粘り腰で持ち堪えて先頭を奪い、最後は2着のボムシェルに1馬身3/4の差をつけて初白星を挙げた。

12月10日、中3週で迎えた5戦目は、長谷川浩大騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下の黒松賞（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。主導権を奪い、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では息長く終いの脚を伸ばして、最後は2着のスリーセブンスピンを3/4馬身振り切って勝利を手中に収めた。

12月18日、連闘で迎えた6戦目は、牝馬限定2歳G3のフェアリーステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で長谷川浩大騎手（1戦1勝）。16頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のウエスタンビーナスをクビ差振り切って重賞初挑戦初制覇を成し遂げた。

3歳（2006年）

3月12日、約3か月の間隔を開けて迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G2のフィリーズレビュー（阪神芝1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で長谷川浩大騎手（2戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、自慢の末脚を炸裂させて、最後は2着のユメノオーラに1馬身3/4の差をつけて4連勝で2つ目の重賞タイトルをゲットした。

4月9日、中3週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で長谷川浩大騎手（3戦3勝）。18頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では末脚がパッとせず16着に敗れた。

7月30日、約3か月半の休み明けで迎えた9戦目は、ハンデ戦でオープンのUHB杯（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で長谷川浩大騎手（4戦3勝）。14頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚がパッとせず9着に敗れた。

12月17日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた10戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、G2の阪神カップ（阪神芝1400m 小雨/良）に出走。17頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、やや厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は勢いを失って13着に終わった。

4歳（2007年）

1月7日、中2週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた11戦目は、ハンデG3のガーネットステークス（中山ダート1200m 晴/不良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり14着に終わった。

1月28日、中2週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた12戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に牝馬ながら56kgの斤量を背負って出走。16頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず13着に終わった。

4月8日、中9週で迎えた13戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの福島民報杯（福島芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は勢いを失って10着に終わった。

4月21日、中1週で迎えた14戦目は、牝馬限定G3の福島牝馬ステークス（福島芝1800m 曇/良）に牝馬ながら57kgの斤量を背負って出走。鞍上は長谷川浩大騎手（5戦3勝）。16頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、後続との差を5馬身以上確保して、平均ペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は一杯になって15着に終わった。

5月19日、中3週で迎えた15戦目は、テレビ愛知オープン（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で長谷川浩大騎手（6戦3勝）。18頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は力尽きて15着に敗れた。

11月18日、約6か月の休養明けで迎えた16戦目は、小林淳一騎手を鞍上に迎えて、霜月ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では見所を作れず16着に終わった。

12月23日、中4週で迎えた17戦目は、尾張ステークス（中京芝1200m 晴/重）に出走。鞍上は長谷川浩大騎手（7戦3勝）。16頭立ての15番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く8着に終わった。