ヒルノマゼラン（2013年生、母イントゥザライト）

ヒルノマゼラン（2013年3月19日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+人名より」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のマンハッタンカフェ（当時15歳）と交配したイントゥザライトが9歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は上村清志。主な勝ち鞍は2020年の乙訓特別(2勝クラス)。

経歴

デビュー前

昆貢厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2015年）

12月6日、デビュー戦は古川吉洋騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中京芝1400m 曇/良）に出走。馬体重は496kg。14頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のフォールインラブに2馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

3歳（2016年）

1月16日、中5週で迎えた2戦目は、3歳500万下の白梅賞（京都芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で古川吉洋騎手（1戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、伸びてきたエルビッシュ決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

2月14日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた3戦目は、3歳500万下のこぶし賞（京都芝1600m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で古川吉洋騎手（2戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではきっちりと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のアドマイヤロマンを半馬身振り切って優勝

2月27日、中1週で迎えた4戦目は、3歳G3のアーリントンカップ（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で古川吉洋騎手（3戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚が残っておらず6着に敗れた。

5月7日、中9週で迎えた5戦目は、3歳オープンのプリンシパルステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は5戦連続で古川吉洋騎手（4戦2勝）。17頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では決め手に欠いて8着に敗れた。

8月14日、約3か月半の休み明けで迎えた6戦目は、3歳以上1000万下のHTB賞（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で古川吉洋騎手（5戦2勝）。13頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚が止まってしまい11着に敗れた。

9月25日、中5週で迎えた7戦目は、3歳G2の神戸新聞杯（阪神芝2400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で古川吉洋騎手（6戦2勝）。15頭立ての15番人気で1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は脚が止まってしまい15着に終わった。

10月9日、中1週で迎えた8戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の清滝特別（京都芝1800m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で古川吉洋騎手（7戦2勝）。13頭立ての3番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の強靭な心肺能力でしぶとく走り抜いたが、勝ったブレイクザポケットにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

11月5日、中3週で迎えた9戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の近江特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で古川吉洋騎手（8戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後はガス欠状態になり11着に敗れた。

11月12日、連闘で迎えた10戦目は、3歳以上1000万下の三年坂特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で古川吉洋騎手（9戦2勝）。14頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

4歳（2017年）

3月12日、約4か月の休養明けで迎えた11戦目は、4歳以上1000万下の賢島特別（中京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で古川吉洋騎手（10戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたアースライズ決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

3月26日、中1週で迎えた12戦目は、4歳以上1000万下の鈴鹿特別（中京ダート1400m 小雨/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は12戦連続で古川吉洋騎手（11戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚がパッとせず7着に敗れた。

5月6日、中5週で迎えた13戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では不屈のスロトングスピリットで渋太く末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のビヨンジオールをクビ差振り切って制した。

5月27日、中2週で迎えた14戦目は、4歳以上1600万下の朱雀ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は古川吉洋騎手（12戦2勝）。16頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は減速してしまい10着に終わった。

7月30日、中8週で迎えた15戦目は、3歳以上1000万下の道新スポーツ賞（札幌芝1500m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で古川吉洋騎手（13戦2勝）。11頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

8月12日、中1週で迎えた16戦目は、3歳以上1000万下のSTV賞（札幌芝1500m 小雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で古川吉洋騎手（14戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが甘くなり、4着に終わった。

10月28日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から12kg減らして迎えた17戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の国立特別（東京芝1400m 雨/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（1戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では決め手に欠いて10着に敗れた。

11月11日、中1週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた18戦目は、3歳以上1000万下の三鷹特別（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（2戦1勝）。15頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず10着に敗れた。

12月16日、中4週で迎えた19戦目は、3歳以上1000万下の中京日経賞（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は古川吉洋騎手（15戦2勝）。18頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではあとひと伸びが足りず、5着に終わった。

5歳（2018年）

1月6日、中2週で迎えた20戦目は、4歳以上1000万下（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で古川吉洋騎手（16戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では持ち味の強い精神力で最後まで奮闘したが、抜け出したウインソワレを捕まえ切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

1月14日、連闘で迎えた21戦目は、4歳以上1000万下の知立特別（中京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で古川吉洋騎手（17戦2勝）。18頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では鋭い脚を使えず8着に敗れた。

6月16日、約5か月の休養明けで迎えた22戦目は、3歳以上1000万下のHTB杯（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で古川吉洋騎手（18戦2勝）。16頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後は脚色が悪くなり14着に終わった。

7月14日、中3週で迎えた23戦目は、3歳以上1000万下のSTV杯（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で古川吉洋騎手（19戦2勝）。13頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は一杯になって10着に敗れた。

10月20日、約3か月半の休み明けで迎えた24戦目は、西谷誠騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（新潟障害芝2850m 外→内曇/稍重）に出走。14頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。最後は、2着のウルラーレに3馬身の差をつけて久々に白星を挙げた。

11月17日、中3週で迎えた25戦目は、秋陽ジャンプステークス（東京障害芝3110m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で西谷誠騎手（1戦1勝）。11頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。9着に敗れた。

6歳（2019年）

2月2日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から16kg増やして迎えた26戦目は、サラ系障害4歳以上オープン（中京障害芝3330m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で西谷誠騎手（2戦1勝）。14頭立ての4番人気で大外14番ゲートからスタート。9着に敗れた。

7月13日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から28kg絞って迎えた27戦目は、3歳以上2勝クラスのSTV杯（函館芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は古川吉洋騎手（20戦2勝）。13頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見せ場を作れず7着に終わった。

7歳（2020年）

1月13日、約6か月の休養明けで迎えた28戦目は、4歳以上2勝クラスの乙訓特別（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で古川吉洋騎手（21戦2勝）。15頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では一寸刻みに前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のキャスパリーグを半馬身振り切って休養明けの一戦を物にした。

1月25日、中1週で迎えた29戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの石清水ステークス（京都芝1400m 外回り曇/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で古川吉洋騎手（22戦3勝）。16頭立ての12番人気で大外16番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では天性の負けん気を発揮してゴールまで力闘し、5着に入り込んだ。

2月9日、中1週で迎えた30戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの山城ステークス（京都芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では息の長い末脚を披露したが、4着に終わった。

3月1日、中2週で迎えた31戦目は、4歳以上3勝クラスの豊明ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は古川吉洋騎手（23戦3勝）。18頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

4月12日、中5週で迎えた32戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの大阪―ハンブルクカップ（阪神芝1200m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で古川吉洋騎手（24戦3勝）。16頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では天性の負けん性を発揮してゴールまで力闘し、4着に入った。

2021年3月6日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。

8歳（2021年）

10月29日、約19か月の休み明けで馬体重を前走から28kg減らして迎えた33戦目は、東川慎騎手を鞍上に迎えて、東海クラウン（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では伸びが劣勢になり7着に敗れた。

11月24日、中3週で迎えた34戦目は、藤原幹生騎手を鞍上に迎えて、地方重賞の笠松グランプリ（笠松ダート1400m 晴/稍重）に出走。12頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では末脚が冴えず9着に終わった。