エルビッシュ（2013年生、母シーズオールエルティッシュ）

エルビッシュ（2013年3月11日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「妖精のような」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のキングカメハメハ（当時12歳）と交配したシーズオールエルティッシュが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地24戦3勝2着8回。主な勝ち鞍は2018年の脊振山特別(500万下)。

経歴

デビュー前

角居勝彦厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2015年）

9月12日、デビュー戦は川田将雅騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（阪神芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は434kg。15頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではものすごい伸び脚を見せたが、勝ったナタリーバローズにねじ伏せられて2馬身半差の2着に敗北した。

9月26日、中1週で迎えた2戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（阪神芝1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では超凡な末脚を披露したが、3着に終わった。

11月8日、中5週で迎えた3戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（京都芝1600m 雨/稍重）に出走。11頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では目を引く伸び脚で追い上げたが、抜け出したクリノラホールを捕まえ切れず、1馬身差の2着となった。

11月22日、中1週で迎えた4戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都芝1600m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線に入ると、前で粘るディープエクシードを鮮烈な末脚でハナ差だけ差し切って初白星を挙げた。

3歳（2016年）

1月16日、中7週で迎えた5戦目は、3歳500万下の白梅賞（京都芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のヒルノマゼランをクビ差振り切って2勝目を奪取した。

3月5日、中6週で迎えた6戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G3のチューリップ賞（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では脚が残っておらず11着に敗れた。

4月24日、中6週で迎えた7戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のフローラステークス（東京芝2000m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての11番人気で17番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい17着に終わった。

5月28日、中4週で迎えた8戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの白百合ステークス（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。9頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず8着に終わった。

10月16日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた9戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では末脚にキレが無く12着に敗れた。

11月20日、中4週で迎えた10戦目は、M.バルザローナ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下の衣笠特別（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。15頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では脚を伸ばせず10着に敗れた。

4歳（2017年）

1月7日、中6週で迎えた11戦目は、4歳以上1000万下（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（2戦2勝）。16頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず6着に敗れた。

1月28日、中2週で迎えた12戦目は、S.フォーリー騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の木津川特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。10頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では見せ場なく5着に敗れた。

2月18日、中2週で迎えた13戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の宇治川特別（京都芝1400m 外回り晴/稍重）に出走。12頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず7着に敗れた。

5月7日、約2か月半の間隔を開けて迎えた14戦目は、4歳以上1000万下（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（1戦0勝）。9頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、勝ったヴェゼールにねじ伏せられて3/4馬身差の2着となった。

5月27日、中2週で迎えた15戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の葉山特別（東京芝1600m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではビュッと切れる脚で追い上げたが、勝ったムーンクエイクに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

6月17日、中2週で迎えた16戦目は、3歳以上500万下（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではスパッと切れる脚で猛追したが、抜け出したオーマイガイに半馬身届かず2着に敗北した。

8月6日、中6週で迎えた17戦目は、3歳以上500万下の青島特別（小倉芝1700m 曇/良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では逸出した伸び脚で追い上げたが、抜け出したレインボーフラッグに3/4馬身届かず2着に敗北した。

9月3日、中3週で迎えた18戦目は、3歳以上500万下の若戸大橋特別（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（2戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを先頭で通過。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、トリオンフに半馬身交わされて2着に敗北した。

5歳（2018年）

1月20日、約4か月半の休み明けで迎えた19戦目は、4歳以上500万下（京都芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（3戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではパワフルな末脚を繰り出したが、4着に終わった。

2月10日、中2週で迎えた20戦目は、4歳以上500万下の脊振山特別（小倉芝1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のジョーアラビカに1馬身3/4の差をつけて単勝一倍台の支持に応えた。

4月21日、中9週で迎えた21戦目は、4歳以上1000万下の六波羅特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（3戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

5月13日、中2週で迎えた22戦目は、4歳以上1000万下（東京芝1600m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（4戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では迫力十分の伸び脚で猛追したが、抜け出したアドマイヤリアルにアタマ差届かず2着に甘んじた。

7月28日、約2か月半の間隔を開けて迎えた23戦目は、3歳以上1000万下の月岡温泉特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（2戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では瞬発力に富んだ末脚を披露したが、3着に終わった。

8月26日、中3週で迎えた24戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の五頭連峰特別（新潟芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では見せ場を作れず6着に敗れた。

11月24日、約3か月の休養明けで迎えた25戦目は、C.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には届かず6着に敗れた。

12月9日、中1週で迎えた26戦目は、3歳以上1000万下（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.デムーロ騎手（1戦0勝）。7頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい5着に敗れた。

6歳（2019年）

1月12日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた27戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。13頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず7着に敗れた。

3月3日、中6週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた28戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下の太宰府特別（小倉芝1800m 小雨/重）に出走。15頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では脚が上がってしまい9着に敗れた。