トリオンフ（2014年生、母メジロトンキニーズ）

トリオンフ（2014年4月21日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「凱旋（仏）」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のタートルボウル（当時12歳）と交配したメジロトンキニーズが13歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道虻田郡洞爺湖町、生産者はレイクヴィラファーム。2020年の中山金杯(ハンデG3)に勝利した他、2018年の小倉大賞典(ハンデG3)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、レイクヴィラファームから「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、黒川哲美によって864万円で落札された。

須貝尚介厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2016年）

7月17日、デビュー戦は浜中俊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（函館芝1800m 曇/稍重）に出走。馬体重は520kg。9頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るボナパルトを豪快な末脚で3/4馬身差し切って初白星を挙げた。

9月3日、中6週で迎えた2戦目は、2歳G3の札幌2歳ステークス（札幌芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（1戦1勝）。13頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では決め手に欠いて11着に敗れた。

3歳（2017年）

2月12日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた3戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のこぶし賞（京都芝1600m 晴/稍重）に出走。8頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では見せ場を作れず7着に終わった。

5月28日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から18kg絞って迎えた4戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の白藤賞（京都芝1600m 晴/良）に出走。15頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

6月10日、中1週で迎えた5戦目は、3歳以上500万下（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で急追したが、抜け出したロードプレミアムにクビ差届かず2着に惜敗した。

6月25日、中1週で迎えた6戦目は、3歳以上500万下の城崎特別（阪神芝1800m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で和田竜二騎手（2戦0勝）。10頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず4着に敗れた。

8月13日、中6週で迎えた7戦目は、3歳以上500万下の筑後川特別（小倉芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で和田竜二騎手（3戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では迫力十分の伸びを見せたが、伸びてきたセイントバローズ決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

9月3日、中2週で迎えた8戦目は、3歳以上500万下の若戸大橋特別（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で和田竜二騎手（4戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るエルビッシュを上がり2位の末脚で半馬身差し切って勝利を手中に収めた。

11月3日、中8週で馬体重を前走から24kg増やして迎えた9戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の近江特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で和田竜二騎手（5戦1勝）。13頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったナリタエイトにねじ伏せられて1馬身差の2着となった。

11月18日、中1週で迎えた10戦目は、C.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（京都芝2000m 曇/重）に出走。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では強烈な末脚を弾けさせてあっさりと抜け出し、最後は2着のエアウィンザーに3馬身半の差をつけて3勝目をつかんだ。

4歳（2018年）

1月7日、中6週で迎えた11戦目は、4歳以上1600万下の寿ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（1戦0勝）。9頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鋭く末脚を伸ばして抜け出し、最後は2着のエアウィンザーに4馬身の差をつけて4勝目をマークした。

2月18日、中5週で迎えた12戦目は、ハンデG3の小倉大賞典（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では豪快に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のクインズミラーグロに2馬身半の差をつけて3連勝で重賞ウィナーの称号を手にした。

4月1日、中5週で迎えた13戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、G1の大阪杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。16頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。最後は勢いを失って8着に敗れた。

5月6日、中4週で迎えた14戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の新潟大賞典（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

6月2日、中3週で迎えた15戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、G3の鳴尾記念（阪神芝2000m 晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で猛進したが、勝ったストロングタイタンにねじ伏せられて半馬身差の2着に敗北した。

8月5日、中8週で迎えた16戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の小倉記念（小倉芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では鮮やかな末脚を爆発させてすんなりと抜け出し、最後は2着のサトノクロニクルに3馬身の差をつけて2つ目の重賞タイトルをつかんだ。

5歳（2019年）

11月30日、約16か月の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた17戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、G3のチャレンジカップ（阪神芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで敢闘したが、ロードマイウェイにアタマ差交わされて2着となった。

6歳（2020年）

1月5日、中4週で迎えた18戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の日刊スポーツ賞中山金杯（中山芝2000m 晴/良）に出走。17頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では生得の持続力で渋太く粘り込んで先頭に立ち、最後は2着のウインイクシードをアタマ差振り切って重賞3勝目を挙げた。

2020年1月23日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。