エアウィンザー（2014年生、母エアメサイア）

エアウィンザー（2014年2月15日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+ウィンザー城より」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のキングカメハメハ（当時13歳）と交配したエアメサイアが13歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。2018年のチャレンジカップ(G3)に勝利した他、2019年の金鯱賞(G2)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

角居勝彦厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2016年）

9月25日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。馬体重は494kg。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではものすごい伸び脚を見せたが、勝ったムーヴザワールドにねじ伏せられてクビ差の2着に甘んじた。

10月22日、中3週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のグラットシエルを3/4馬身振り切って未勝利戦を制した。

3歳（2017年）

1月7日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた3戦目は、3歳500万下の福寿草特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら7番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で猛追したが、抜け出したサトノリュウガに3/4馬身届かず2着に敗北した。

2月12日、中4週で迎えた4戦目は、3歳G3の共同通信杯（東京芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で武豊騎手（3戦1勝）。11頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず6着に敗れた。

7月30日、約5か月半の休み明けで迎えた5戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の北辰特別（札幌芝2000m 晴/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

9月9日、中5週で迎えた6戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神芝2000m 晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では一際目立つ伸びを見せたが、マイネルアトゥーにクビ差交わされて2着に甘んじた。

9月23日、中1週で迎えた7戦目は、3歳以上500万下（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のナリタエイトに1馬身1/4の差をつけて単勝一倍台の評価に応えた。

11月18日、中7週で迎えた8戦目は、3歳以上1000万下（京都芝2000m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続でM.デムーロ騎手（2戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったトリオンフに詰め切れず、3馬身半差の2着に敗北した。

12月10日、中2週で迎えた9戦目は、C.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の境港特別（阪神芝2200m 晴/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るダノンディスタンスを鮮やかな末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて人気に違わぬ実力を証明した。

4歳（2018年）

1月7日、中3週で迎えた10戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の寿ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では堅実な伸びを見せたが、勝ったトリオンフに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

5月27日、約4か月半の休養明けで迎えた11戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のむらさき賞（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（3戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では豪快な末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のアップクォークをクビ差振り切って休み明けの一戦を物にした。

9月23日、約4か月の休み明けで迎えた12戦目は、3歳以上1600万下の西宮ステークス（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（4戦2勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一完歩ずつ確実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のサトノケンシロウをクビ差振り切って断トツ人気に応えた。

10月28日、中4週で迎えた13戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、カシオペアステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では鬼脚を炸裂させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のグリュイエールに2馬身の差をつけて制した。

12月1日、中4週で迎えた14戦目は、G3のチャレンジカップ（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（5戦3勝）。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では途轍もない末脚を弾けさせて突き抜け、最後は2着のマウントゴールドに3馬身の差をつけて4連勝で重賞ウィナーの称号を手中に収めた。

5歳（2019年）

3月10日、約3か月半の休み明けで迎えた15戦目は、G2の金鯱賞（中京芝2000m 雨/稍重）に出走。鞍上は武豊騎手（4戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では瞬発力に優れた末脚を繰り出したが、3着に終わった。

3月31日、中2週で迎えた16戦目は、G1の大阪杯（阪神芝2000m 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は浜中俊騎手（1戦1勝）。14頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

10月6日、約6か月半の休み明けで迎えた17戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、G2の京都大賞典（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。17頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では鋭い脚を使えず12着に敗れた。

6歳（2020年）

5月10日、約7か月の休養明けで迎えた18戦目は、ハンデG3の新潟大賞典（新潟芝2000m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では脚を伸ばせず9着に敗れた。

6月6日、中3週で迎えた19戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、G3の鳴尾記念（阪神芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず10着に敗れた。

7月12日、中4週で迎えた20戦目は、ハンデG3の七夕賞（福島芝2000m 曇/重）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（2戦0勝）。16頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では切れる脚を使えず15着に終わった。

11月8日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた21戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 曇/良）に出走。18頭立ての14番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では切れる脚を使えず18着に終わった。

7歳（2021年）

1月17日、中9週で馬体重を前走から16kg戻して迎えた22戦目は、高田潤騎手を鞍上に迎えて、ハンデG2の日経新春杯（中京芝2200m 晴/良）に出走。16頭立ての16番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では速い脚を使えず13着に終わった。

3月7日、中6週で迎えた23戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの大阪城ステークス（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、やや緩いペースで馬群を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は減速してしまい12着に敗れた。

5月2日、中7週で迎えた24戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの吾妻小富士ステークス（新潟ダート1800m 曇/不良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての6番人気で大外15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず9着に敗れた。

6月13日、中5週で迎えた25戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの三宮ステークス（中京ダート1800m 曇/稍重）に出走。16頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず14着に終わった。

2021年6月19日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。