グラットシエル（2014年生、母リリアーレ）

グラットシエル（2014年4月4日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「摩天楼（仏）」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のマンハッタンカフェ（当時16歳）と交配したリリアーレが9歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者は追分ファーム。主な勝ち鞍は2017年の名古屋日刊スポーツ杯(1000万下)。

経歴

デビュー前

社台サラブレッドクラブにて総額1,800万円（45万×40口）で一口馬主が募集された。

石坂正厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2016年）

10月1日、デビュー戦は浜中俊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝2000m 曇/稍重）に出走。馬体重は494kg。11頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天性の敢闘精神でゴールまで力闘したが、3着に終わった。

10月22日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では卓出した伸び脚を見せたが、伸びてきたエアウィンザー決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

12月23日、中8週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた3戦目は、2歳未勝利（阪神芝1800m 外回り曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で浜中俊騎手（2戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

3歳（2017年）

1月14日、中2週で迎えた4戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京芝2000m 小雪/稍重）に出走。18頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが続かず、4着に終わった。

2月4日、中2週で迎えた5戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のメルヴィンカズマに1馬身1/4の差をつけて初勝利を挙げた。

4月29日、約3か月の間隔を開けて迎えた6戦目は、3歳500万下のあやめ賞（京都芝1800m 外回り雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦1勝）。13頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では長く末脚を持続させて先頭をうかがい、最後は2着のソーグリッタリングをハナ差振り切って雨中の大激戦を制した。

5月27日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた7戦目は、3歳オープンの白百合ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（2戦2勝）。7頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず5着に敗れた。

8月20日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から6kg戻して迎えた8戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の西部スポニチ賞（小倉芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。11頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

9月9日、中2週で迎えた9戦目は、3歳以上1000万下の野分特別（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（3戦0勝）。9頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたギモーヴ決め手に屈して3/4馬身差の2着となった。

12月10日、約3か月の休養明けで迎えた10戦目は、3歳以上1000万下の名古屋日刊スポーツ杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（4戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではしっかりと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のトータルソッカーをクビ差振り切って3勝目を手にした。

4歳（2018年）

2月11日、中8週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた11戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の松籟ステークス（京都芝2400m 外回り曇/重）に出走。9頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚が止まってしまい8着に敗れた。

3月10日、中3週で馬体重を前走から22kg絞って迎えた12戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下のサンシャインステークス（中山芝2500m 晴/稍重）に出走。12頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したカラビナを差し切れず、1馬身半差の2着となった。

7月1日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から14kg戻して迎えた13戦目は、3歳以上1000万下の木曽川特別（中京芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（3戦2勝）。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら7番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず5着に敗れた。

7月15日、中1週で迎えた14戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のシンガポールターフクラブ賞（中京芝2000m 晴/良）に出走。13頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい5着に敗れた。

10月21日、約3か月半の休養明けで迎えた15戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の北野特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。9頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では今一つ伸び切れず4着に敗れた。

11月10日、中2週で迎えた16戦目は、C.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。8頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚が止まってしまい7着に終わった。

5歳（2019年）

3月2日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた17戦目は、4歳以上1000万下の潮来特別（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（1戦0勝）。7頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚にキレが無く3着に敗れた。

3月30日、中3週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた18戦目は、藤井勘一郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（阪神ダート1800m 雨/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。15頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天性の敢闘精神でゴールまで力闘し、3着に入った。

4月13日、中1週で迎えた19戦目は、4歳以上1000万下（阪神ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（5戦1勝）。15頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が衰えて10着に敗れた。

9月21日、約5か月半の休み明けで迎えた20戦目は、3歳以上2勝クラス（阪神ダート2000m 曇/稍重）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（2戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

10月14日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた21戦目は、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの昇仙峡特別（東京ダート2100m 小雨/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は戸崎圭太騎手（1戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では切れる脚を使えず5着に敗れた。

6歳（2020年）

1月6日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から14kg戻して迎えた22戦目は、4歳以上2勝クラスの許波多特別（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（4戦2勝）。12頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では詰めが甘くなり、4着に終わった。

2月1日、中3週で馬体重を前走から18kg絞って迎えた23戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラスの海の中道特別（小倉芝2600m 晴/稍重）に出走。13頭立ての5番人気で大外13番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では末脚を伸ばせず12着に敗れた。

5月9日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg戻して迎えた24戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラスの鴨川特別（京都芝2000m 曇/良）に出走。12頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天稟の勝負根性でゴールまで力走し、3着に入った。

5月30日、中2週で迎えた25戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラスの紫野特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。7頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったマイネルウィルトスにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着に敗北した。

6月27日、中3週で迎えた26戦目は、西村淳也騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの京橋特別（阪神芝2000m 曇/良）に出走。10頭立ての6番人気で大外10番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。最後は垂れてしまい9着に終わった。

10月4日、約3か月半の休養明けで迎えた27戦目は、3歳以上2勝クラスの長久手特別（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で西村淳也騎手（1戦0勝）。10頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後はバテてしまい10着に終わった。