グリュイエール（2012年生、母ウィンターコスモス）

グリュイエール（2012年4月1日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「スイス南部の美しい城下町」。毛色は芦毛。種牡馬のディープインパクト（当時10歳）と交配したウィンターコスモスが6歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2018年のエプソムカップ(G3)で3着に入った他、2019年の洛陽ステークス(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

藤原英昭厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2014年）

10月14日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は468kg。6頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線ではスパッとキレる脚で追い上げたが、抜け出したベルーフにクビ差届かず2着に甘んじた。

10月25日、中1週で迎えた2戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて11番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では次元の違う末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のウェスタールンドに1馬身1/4の差をつけて未勝利戦を制した。

11月24日、中3週で迎えた3戦目は、2歳G3の東京スポーツ杯2歳ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、かなり遅いペースでレースを牽引。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい9着に敗れた。

3歳（2015年）

1月4日、中5週で迎えた4戦目は、3歳500万下の福寿草特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（2戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びを欠き5着に敗れた。

2月8日、中4週で迎えた5戦目は、A.シュタルケ騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のきさらぎ賞（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。8頭立ての6番人気で大外8番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず4着に終わった。

3月28日、中6週で迎えた6戦目は、3歳G3の毎日杯（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でA.シュタルケ騎手（1戦0勝）。15頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり6着に敗れた。

5月10日、中5週で迎えた7戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では勢いよく末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のレッドオルバースを半馬身振り切って2勝目を挙げた。

7月5日、中7週で迎えた8戦目は、3歳ハンデG3のラジオNIKKEI賞（福島芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦1勝）。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら12番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず9着に敗れた。

9月21日、約2か月半の間隔を開けて迎えた9戦目は、3歳G2のセントライト記念（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で戸崎圭太騎手（2戦1勝）。15頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら8番手で通過。直線では末脚にキレが無く9着に終わった。

10月18日、中3週で迎えた10戦目は、3歳以上1000万下の鳴滝特別（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では強烈な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のヤマニンボワラクテを3/4馬身振り切って勝利を手中に収めた。

11月14日、中3週で迎えた11戦目は、3歳以上1600万下の比叡ステークス（京都芝2400m 外回り雨/稍重）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（3戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、3着に終わった。

4歳（2016年）

3月27日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた12戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の名古屋城ステークス（中京芝2200m 曇/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のザトゥルーエアーに1馬身半の差をつけて休養明け初戦を物にした。

6歳（2018年）

4月21日、約25か月の休養明けで迎えた13戦目は、4歳以上1600万下の府中ステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（2戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では息長く末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のショウナンマルシェを半馬身振り切って休養明け初戦をモノにした。

6月10日、中6週で迎えた14戦目は、G3のエプソムカップ（東京芝1800m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（3戦2勝）。16頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入った。

9月2日、約3か月の間隔を開けて迎えた15戦目は、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（3戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚にキレが無く10着に敗れた。

10月28日、中7週で迎えた16戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、カシオペアステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では一際目立つ伸び脚で猛進したが、勝ったエアウィンザーにねじ伏せられて2馬身差の2着となった。

12月8日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた17戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、リゲルステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではいいところがなく7着に敗れた。

7歳（2019年）

2月9日、中8週で迎えた18戦目は、洛陽ステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では堅調な伸びを見せたが、勝ったグァンチャーレにねじ伏せられて半馬身差の2着に敗北した。