ザトゥルーエアー（2011年生、母ブルーボックスボウ）

ザトゥルーエアー（2011年2月26日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「正統の跡継ぎ。父の後継者となってほしい」。毛色は鹿毛。種牡馬のメイショウサムソン（当時8歳）と交配したブルーボックスボウが14歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は林孝輝。戦績は、中央平地24戦3勝2着3回、地方2戦2勝。主な勝ち鞍は2015年の名古屋日刊スポーツ杯(1000万下)。

経歴

デビュー前

ユニオンオーナーズクラブにて総額1,260万円（6.3万×200口）で一口馬主が募集された。

高橋義忠厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2014年）

4月26日、デビュー戦は岡田祥嗣騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は478kg。18頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。最後は脚勢が悪くなり14着に終わった。

5月10日、中1週で迎えた2戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。最後は垂れてしまい10着に終わった。

6月28日、中6週で迎えた3戦目は、川原正一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。18頭立ての16番人気で13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず10着に終わった。

8月23日、中7週で迎えた4戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

9月7日、中1週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（1戦0勝）。18頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、馬群に飲まれ7着に沈んだ。

10月4日、中3週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた6戦目は、D.ペロヴィッチ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神芝2400m 外回り曇/良）に出走。18頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見所を作れず8着に敗れた。

11月5日、中4週で馬体重を前走から19kg戻して迎えた7戦目は、大畑雅章騎手を鞍上に迎えて、3歳C9（名古屋ダート1400m 曇/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では豪脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のコスモライキリに6馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

12月3日、中3週で迎えた8戦目は、オヤマリンドウ特別（名古屋ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で大畑雅章騎手（1戦1勝）。10頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のエクセルバードに2馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

4歳（2015年）

3月1日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から20kg減らして迎えた9戦目は、田中博康騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉芝2000m 小雨/重）に出走。14頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では異次元の末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のエアピザレーに2馬身の差をつけて3勝目を収める

3月22日、中2週で迎えた10戦目は、4歳以上1000万下の小牧特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中博康騎手（1戦1勝）。11頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、3着に終わった。

5月10日、中6週で迎えた11戦目は、4歳以上1000万下（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田中博康騎手（2戦1勝）。13頭立ての9番人気で大外13番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

5月31日、中2週で迎えた12戦目は、4歳以上1000万下（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で田中博康騎手（3戦1勝）。13頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では切れる脚を使えず10着に敗れた。

7月25日、中7週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた13戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の横津岳特別（函館芝2600m 曇/重）に出走。13頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く7着に敗れた。

8月2日、連闘で馬体重を前走から8kg絞って迎えた14戦目は、3歳以上500万下の北辰特別（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は田中博康騎手（4戦1勝）。9頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚がパッとせず6着に敗れた。

8月30日、中3週で迎えた15戦目は、3歳以上500万下の鳥栖特別（小倉芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（1戦0勝）。13頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、猛烈な末脚を弾けさせて、最後は2着のタガノカムイに1馬身1/4の差をつけて4勝目をマークした。

11月1日、中8週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた16戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の精進湖特別（東京芝2000m 晴/良）に出走。17頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚がパッとせず8着に終わった。

12月6日、中4週で迎えた17戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（阪神芝2000m 曇/良）に出走。11頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では見事な伸び脚で追い上げたが、抜け出したキングストーンにハナ差届かず2着となった。

12月20日、中1週で迎えた18戦目は、3歳以上1000万下の名古屋日刊スポーツ杯（中京芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（1戦0勝）。10頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のルミナスウォリアーに1馬身1/4の差をつけて1着ゴールを果たした。

5歳（2016年）

2月28日、中9週で迎えた19戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の関門橋ステークス（小倉芝1800m 晴/良）に出走。13頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、3着に入った。

3月27日、中3週で迎えた20戦目は、4歳以上1600万下の名古屋城ステークス（中京芝2200m 曇/良）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（2戦1勝）。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったグリュイエールに詰め切れず、1馬身半差の2着となった。

4月24日、中3週で迎えた21戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の府中ステークス（東京芝2000m 曇/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

12月25日、約8か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた22戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のカウントダウンステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は菱田裕二騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、4着に入った。

6歳（2017年）

5月21日、約5か月の休み明けで迎えた23戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の下鴨ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（2戦0勝）。11頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず10着に敗れた。

6月4日、中1週で迎えた24戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のグリーンステークス（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（3戦1勝）。9頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では脚を伸ばせず6着に終わった。

7月8日、中4週で迎えた25戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の阿武隈ステークス（福島芝1800m 晴/良）に出走。9頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したワンブレスアウェイに半馬身届かず2着となった。

8月13日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた26戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の博多ステークス（小倉芝2000m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。競走中止となった。