エールソヴール（2018年生、母ラブリリック）

エールソヴール（2018年3月10日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「翼の救世主(仏)。大変な時代の救世主になってほしい」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のストロングリターン（当時12歳）と交配したラブリリックが11歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。主な勝ち鞍は2021年の3歳未勝利(牝)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、社台ファームから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、佐伯由加理によって1,296万円で落札された。

橋口慎介厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2021年）

1月9日、デビュー戦は松若風馬騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（中京ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は484kg。14頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では素晴らしい伸び脚で急追したが、抜け出したバリコノユメにハナ差届かず2着となった。

1月30日、中2週で迎えた2戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中京ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で松若風馬騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のアイスリアンをクビ差振り切って未勝利勝ちを決めた。

2月28日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳1勝クラス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松若風馬騎手（2戦1勝）。16頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず7着に敗れた。

5月22日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から6kg戻して迎えた4戦目は、富田暁騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（中京ダート1200m 曇/重）に出走。16頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始6番手を追走。最後は脚勢が悪くなり12着に敗れた。

9月12日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（中京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は松若風馬騎手（3戦1勝）。16頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり4位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず8着に敗れた。

10月2日、中2週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（中京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松若風馬騎手（4戦1勝）。12頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では素晴らしい伸び脚で追い上げたが、抜け出したレーヴリアンを差し切れず、2馬身差の2着となった。

10月23日、中2週で迎えた7戦目は、横山和生騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（新潟ダート1200m 曇/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では非凡な末脚を披露したが、3着に終わった。

4歳（2022年）

1月15日、約3か月の間隔を開けて迎えた8戦目は、4歳以上1勝クラス（中京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は松若風馬騎手（5戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るレベルタウンを3/4馬身差し切って2勝目を獲得した。

2月5日、中2週で迎えた9戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラス（中京ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、少し緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が衰えて14着に敗れた。

5月28日、約3か月半の休養明けで迎えた10戦目は、4歳以上2勝クラス（中京ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は松若風馬騎手（6戦2勝）。16頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

9月25日、約4か月の休養明けで迎えた11戦目は、3歳以上2勝クラス（中京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松若風馬騎手（7戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚を伸ばせず10着に敗れた。

2022年11月30日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。