アイスリアン（2018年生、母アイスメアー）

アイスリアン（2018年2月3日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「母名より+絆(仏)」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のキズナ（当時8歳）と交配したアイスメアーが11歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は岡田牧場。2023年の室町ステークス(オープンハンデ)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

高柳大輔厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2020年）

8月9日、デビュー戦は横山武史騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は466kg。8頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、かなり遅いペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚が止まってしまい6着に終わった。

12月13日、約4か月の休み明けで迎えた2戦目は、2歳未勝利（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で横山武史騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚が止まってしまい9着に敗れた。

3歳（2021年）

1月10日、中3週で迎えた3戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中京ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸び、4着に入り込んだ。

1月30日、中2週で迎えた4戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中京ダート1200m 晴/重）に出走。15頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では目を引く伸び脚で猛進したが、伸びてきたエールソヴール決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

2月27日、中3週で迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

3月21日、中2週で迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中京ダート1200m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で松山弘平騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線に入ると、前で粘るメイショウエニシアを鮮やかな末脚で3/4馬身差し切って未勝利勝ちを決めた。

12月25日、約9か月半の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた7戦目は、3歳以上1勝クラス（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で松山弘平騎手（3戦1勝）。16頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張り、3着に入った。

4歳（2022年）

1月15日、中2週で迎えた8戦目は、4歳以上1勝クラス（中京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で松山弘平騎手（4戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではもうワンパンチ足りず、4着に終わった。

1月30日、中1週で迎えた9戦目は、4歳以上1勝クラス（中京ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で松山弘平騎手（5戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では脚を伸ばせず9着に敗れた。

3月26日、中7週で迎えた10戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1勝クラス（中京ダート1200m 雨/稍重）に出走。15頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では息長く末脚を伸ばして、最後は2着のスズノナデシコに3馬身半の差をつけて2勝目を手中に収めた。

4月16日、中2週で迎えた11戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上2勝クラス（中山ダート1200m 晴/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天性の負けじ心を発揮してゴールまで力闘したが、3着に終わった。

5月14日、中3週で迎えた12戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラス（中京ダート1200m 晴/重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く8着に敗れた。

9月25日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた13戦目は、3歳以上2勝クラス（中京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（1戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

10月23日、中3週で迎えた14戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの妙高特別（新潟ダート1200m 曇/稍重）に出走。15頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では豪快な末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のアルファマムを半馬身振り切って制した。

11月5日、中1週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの安芸ステークス（阪神ダート1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で菱田裕二騎手（1戦1勝）。16頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では伸びあぐねて6着に終わった。

5歳（2023年）

1月28日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた16戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの伊賀ステークス（中京ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は脚勢が鈍り12着に終わった。

2月4日、連闘で馬体重を前走から6kg絞って迎えた17戦目は、4歳以上3勝クラスのトリトンステークス（中京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で古川吉洋騎手（1戦0勝）。9頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では見せ場なく9着に終わった。

4月9日、中8週で迎えた18戦目は、亀田温心騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスのやまびこステークス（福島ダート1150m 晴/良）に出走。13頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では迫力のある伸びを見せたが、伸びてきたエリモグリッター決め手に屈してクビ差の2着となった。

4月30日、中2週で迎えた19戦目は、D.レーン騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの東大路ステークス（京都ダート1200m 曇/重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を披露したが、3着に終わった。

7月16日、約2か月半の間隔を開けて迎えた20戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの会津ステークス（福島ダート1150m 晴/良）に出走。鞍上は亀田温心騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天資の闘志でゴールまで力戦し、4着に入った。

8月19日、中4週で迎えた21戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの上越ステークス（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では我慢強くタフに走り抜いたが、勝ったアームズレインに詰め切れず、3馬身半差の2着となった。

9月16日、中3週で迎えた22戦目は、3歳以上3勝クラスの初風ステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で津村明秀騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではきちんと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のウラカワノキセキを半馬身振り切って勝利を手に入れた。

11月12日、中7週で迎えた23戦目は、西村淳也騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの室町ステークス（京都ダート1200m 曇/稍重）に出走。16頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では不撓のファイティングスピリットで渋太く粘り続けて先頭をうかがい、最後は2着のスマートフォルスをクビ差振り切って5勝目を獲得した。

12月10日、中3週で迎えた24戦目は、G3のカペラステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は亀田温心騎手（2戦0勝）。16頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では末脚に勢いがなく11着に終わった。