ベルベットムーブ（2013年生、母グレイスフルムーヴ）

ベルベットムーブ（2013年3月2日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「ベルベット＋母名の一部」。毛色は鹿毛。種牡馬のシニスターミニスター（当時10歳）と交配したグレイスフルムーヴが9歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者はメイプルファーム。主な勝ち鞍は2019年の岩手の畜産物で元気!賞(一般C2九十)。

経歴

デビュー前

佐藤吉勝厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2015年）

10月18日、デビュー戦は藤岡康太騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京ダート1400m 晴/重）に出走。馬体重は436kg。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では余力が残っておらず12着に敗れた。

3歳（2016年）

6月20日、約8か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた2戦目は、斎藤雄一騎手を鞍上に迎えて、3歳C2五（盛岡ダート1200m 小雨/不良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナを奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のシンソウノマドンナに4馬身の差をつけて初白星を挙げた。

7月11日、中2週で迎えた3戦目は、3歳C1三（盛岡ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で斎藤雄一騎手（1戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。ハナを奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグイグイと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のシュクエターナルに2馬身の差をつけて勝利をモノにする

8月6日、中3週で迎えた4戦目は、3歳戦の地ビールフェスティバル一関賞（盛岡ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で斎藤雄一騎手（2戦2勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。主導権を奪い、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて楽々と抜け出し、最後は2着のニコラシカに3馬身の差をつけて圧倒的人気に応えた。

9月25日、中6週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた5戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（中山ダート1200m 曇/重）に出走。16頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が悪くなり11着に終わった。

10月16日、中2週で迎えた6戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京ダート1300m 曇/良）に出走。16頭立ての14番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見所を作れず6着に終わった。

11月13日、中3週で迎えた7戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島ダート1150m 晴/稍重）に出走。16頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを16番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず14着に敗れた。

12月18日、中4週で迎えた8戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。16頭立ての14番人気で7番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり10着に終わった。

4歳（2017年）

1月21日、中4週で迎えた9戦目は、杉原誠人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京ダート1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では決め手に欠いて9着に終わった。

3月25日、中8週で迎えた10戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で杉原誠人騎手（1戦0勝）。16頭立ての13番人気で15番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には届かず8着に終わった。

7月8日、約3か月半の休み明けで迎えた11戦目は、3歳以上500万下（福島ダート1150m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で杉原誠人騎手（2戦0勝）。16頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く9着に終わった。

9月2日、中7週で迎えた12戦目は、木幡巧也騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では脚が残っておらず13着に終わった。

10月12日、中5週で迎えた13戦目は、佐藤友則騎手を鞍上に迎えて、一般C8（笠松ダート1600m 曇/良）に出走。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。逃げを打ち、でレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のルエールダルジャンに5馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

11月10日、中3週で迎えた14戦目は、もみじ特別（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤友則騎手（1戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では途轍もない末脚を爆発させて突き抜け、最後は2着のショーマンに4馬身の差をつけて5勝目を掴み取った。

5歳（2018年）

4月7日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から15kg増やして迎えた15戦目は、山下裕貴騎手を鞍上に迎えて、4歳以上C2 24（佐賀ダート900m 曇/不良）に出走。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では圧倒的な末脚を爆発させて、最後は2着のジャングルターザンを3/4馬身振り切って断然の支持に応えた。

9月9日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から17kg絞って迎えた16戦目は、山口勲騎手を鞍上に迎えて、4歳以上C2 13（佐賀ダート900m 雨/不良）に出走。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。端を取り切り、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のアサカフェリスに6馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

10月8日、中3週で迎えた17戦目は、3歳以上C2 23（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で山口勲騎手（1戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のブラックウィンダムに2馬身半の差をつけて怒涛の5連勝を決めた。

10月13日、連闘で迎えた18戦目は、3歳以上C2 34（佐賀ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で山口勲騎手（2戦2勝）。6頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のロトヴィーナスに5馬身の差をつけて獅子奮迅の6連勝を決めた。

6歳（2019年）

1月25日、約3か月半の休み明けで迎えた19戦目は、森泰斗騎手を鞍上に迎えて、一般C2十二十三十四（大井ダート1200m 曇/良）に出走。15頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚に勢いがなく7着に敗れた。

2月8日、中1週で迎えた20戦目は、一般C2十三十四（大井ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で森泰斗騎手（1戦0勝）。14頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。果敢に端をきり、若干速いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では生来の勝負根性でどうにかこうにかゴールまで走り切り、3着に入った。

3月8日、中3週で迎えた21戦目は、一般C2十二十三十四（大井ダート1200m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で森泰斗騎手（2戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の豊かなスタミナで最後まで止まることなく走り抜いたが、ヴァイキングに交わされて1馬身1/4差の2着に敗北した。

3月21日、中1週で迎えた22戦目は、一般C2十十一（大井ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で森泰斗騎手（3戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと押しが利かず、4着に終わった。

5月3日、中5週で馬体重を前走から15kg減らして迎えた23戦目は、矢野貴之騎手を鞍上に迎えて、岩手の畜産物で元気!賞（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、少し速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のティーパフォーマーに9馬身の差をつけて10勝目を達成した。

5月13日、中0週で迎えた24戦目は、一般C2三四（川崎ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で矢野貴之騎手（1戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚色が衰えて8着に敗れた。

6月10日、中3週で迎えた25戦目は、水野・今野結婚記念‐のぞみえ～な～杯‐（川崎ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は森泰斗騎手（4戦0勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では目を引く伸び脚で猛進したが、勝ったヤマジュンミクロにねじ伏せられて1馬身差の2着に敗北した。