アルジェナー（2003年生、母ニワノスズラン）

アルジェナー（2003年5月11日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「翼（アラビア語）」。毛色は鹿毛。種牡馬のフサイチコンコルド（当時10歳）と交配したニワノスズランが10歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）山勝牧場。戦績は、中央平地12戦1勝2着1回。2005年のフェアリーステークス(牝G3)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、山勝牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。同年、山勝牧場から「北海道オータムセールサラブレッド1歳」に上場され、加藤信之によって105万円で落札された。

萱野浩二厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2005年）

8月27日、デビュー戦は川島洋人騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（札幌芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は444kg。11頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと伸びが足りず、3着に終わった。

9月4日、連闘で迎えた2戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。8頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るプリティオクパシオを鮮烈な末脚でクビ差だけ差し切って未勝利戦を制した。

10月16日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた3戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳500万下のサフラン賞（東京芝1400m 曇/稍重）に出走。11頭立ての8番人気で大外11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず5着に終わった。

11月27日、中5週で迎えた4戦目は、2歳500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（1戦1勝）。16頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず7着に終わった。

12月18日、中2週で迎えた5戦目は、山口竜一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳G3のフェアリーステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての15番人気で5番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを12番手で通過。直線では非凡な末脚を発揮し、4着に入り込んだ。

3歳（2006年）

1月7日、中2週で迎えた6戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳500万下の呉竹賞（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、抜け出したアヤパンを差し切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

2月18日、中5週で迎えた7戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入った。

10月22日、約8か月の休み明けで迎えた8戦目は、塚田祥雄騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の相馬特別（福島ダート1150m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では非凡な末脚を披露し、3着に入った。

11月12日、中2週で迎えた9戦目は、3歳以上500万下の小野川湖特別（福島ダート1150m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で塚田祥雄騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい6着に敗れた。

4歳（2007年）

4月28日、約5か月半の休養明けで迎えた10戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は松岡正海騎手（1戦0勝）。17頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではいい脚を見せられず17着に敗れた。

5月13日、中1週で迎えた11戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では切れる脚を使えず11着に敗れた。

8月4日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から12kg増やして迎えた12戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（函館芝1200m 曇/重）に出走。16頭立ての11番人気で大外16番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線では伸びを欠き16着に終わった。