ダノンチェイサー（2016年生、母サミター）

ダノンチェイサー（2016年2月6日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+追撃者。追撃者として活躍することを願って」。毛色は鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時14歳）と交配したサミターが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2019年のNHKマイルカップ(G1)で4着に入った他、2019年のきさらぎ賞(G3)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、ノーザンファームから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、ダノックスによって2億7,000万円で落札された。

池江泰寿厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2018年）

7月8日、デビュー戦は川田将雅騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中京芝2000m 晴/重）に出走。馬体重は472kg。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びを欠き4着に敗れた。

8月18日、中5週で迎えた2戦目は、B.アヴドゥラ騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（小倉芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。6頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鮮烈な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のオメガに1馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

11月4日、約2か月半の間隔を開けて迎えた3戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下のきんもくせい特別（福島芝1800m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では一際目立つ伸びを見せたが、伸びてきたマイネルサーパス決め手に屈してハナ差の2着に甘んじた。

12月1日、中3週で迎えた4戦目は、2歳500万下のこうやまき賞（中京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で津村明秀騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のマイネルウィルトスをアタマ差振り切ってファンの期待に応えた。

3歳（2019年）

2月3日、中8週で迎えた5戦目は、3歳G3のきさらぎ賞（京都芝1800m 外回り雨/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は川田将雅騎手（1戦0勝）。8頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、目の覚めるような末脚を弾けさせて、最後は2着のタガノディアマンテに2馬身の差をつけて重賞初挑戦初制覇を果たした。

5月5日、約3か月の休み明けで迎えた6戦目は、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（2戦1勝）。18頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、4着に終わった。

4歳（2020年）

6月21日、約14か月の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた7戦目は、米子ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（3戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では天稟の勝負根性でゴールまで力走したが、6着に終わった。

8月30日、中9週で迎えた8戦目は、小倉日経オープン（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で川田将雅騎手（4戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では伸びが続かず、3着に終わった。

10月18日、中6週で迎えた9戦目は、ハンデ戦でオープンの信越ステークス（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は津村明秀騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

11月15日、中3週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた10戦目は、荻野極騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのオーロカップ（東京芝1400m 晴/良）に出走。17頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では鋭い脚を使えず9着に敗れた。

5歳（2021年）

3月14日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から16kg戻して迎えた11戦目は、東風ステークス（中山芝1600m 外回り晴/重）に出走。鞍上は津村明秀騎手（3戦1勝）。14頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚がパッとせず9着に敗れた。

7月18日、約4か月の休み明けで迎えた12戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のトヨタ賞中京記念（小倉芝1800m 曇/良）に出走。12頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では余力が残っておらず10着に終わった。

8月29日、中5週で迎えた13戦目は、朱鷺ステークス（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は津村明秀騎手（4戦1勝）。18頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く12着に敗れた。

10月3日、中4週で迎えた14戦目は、小沢大仁騎手を鞍上に迎えて、ポートアイランドステークス（中京芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。最後は減速してしまい15着に終わった。

12月5日、中8週で迎えた15戦目は、菅原明良騎手を鞍上に迎えて、ラピスラズリステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張り、3着に入った。

6歳（2022年）

1月15日、中5週で迎えた16戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのカーバンクルステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。最後は減速してしまい13着に敗れた。

3月12日、中7週で迎えた17戦目は、ポラリスステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は岩田望来騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。最後は脚色が悪くなり16着に終わった。

5月29日、約2か月半の間隔を開けて迎えた18戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの安土城ステークス（中京芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。最後は脚を失くしてしまい18着に終わった。

10月16日、約4か月半の休み明けで迎えた19戦目は、松本大輝騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの信越ステークス（新潟芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての18番人気で17番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では脚が残っておらず16着に終わった。

7歳（2023年）

1月7日、約3か月の間隔を開けて迎えた20戦目は、ニューイヤーステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は津村明秀騎手（5戦1勝）。13頭立ての13番人気で大外13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では決め手が足りず10着に終わった。

2023年1月19日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。