エルピド（2016年生、母カルブンクルス）

エルピド（2016年4月17日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「エルピド石より。ギリシャ語の『希望』に由来する名を持つ石」。毛色は青鹿毛。種牡馬のプリサイスエンド（当時19歳）と交配したカルブンクルスが8歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者はディアレストクラブ。主な勝ち鞍は2018年の2歳未勝利。

経歴

デビュー前

田村康仁厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2018年）

6月23日、デビュー戦は勝浦正樹騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（函館ダート1000m 晴/良）に出走。馬体重は444kg。9頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では天授の敢闘精神でゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

7月14日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（函館ダート1000m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（1戦0勝）。12頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では切れる脚を使えず5着に敗れた。

10月6日、約3か月の間隔を開けて迎えた3戦目は、2歳未勝利（東京ダート1300m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で勝浦正樹騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るフランシスを上がり4位の末脚でクビ差だけ差し切って初白星を挙げた。

12月2日、中7週で迎えた4戦目は、2歳500万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で勝浦正樹騎手（3戦1勝）。16頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では末脚がパッとせず13着に終わった。

3歳（2019年）

2月23日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から14kg増やして迎えた5戦目は、3歳500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で勝浦正樹騎手（4戦1勝）。16頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず11着に終わった。

3月30日、中4週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた6戦目は、3歳500万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で勝浦正樹騎手（5戦1勝）。16頭立ての14番人気で7番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く10着に終わった。

4月21日、中2週で迎えた7戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。13頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず9着に終わった。

7月27日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた8戦目は、3歳以上1勝クラス（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（6戦1勝）。11頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、抜け出したマイネルバトゥータに半馬身届かず2着となった。

8月10日、中1週で迎えた9戦目は、3歳以上1勝クラス（札幌ダート1000m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（7戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず5着に敗れた。

8月25日、中1週で迎えた10戦目は、3歳以上1勝クラス（札幌ダート1000m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で勝浦正樹騎手（8戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、4着に終わった。

11月30日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた11戦目は、3歳以上1勝クラス（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で勝浦正樹騎手（9戦1勝）。16頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず13着に終わった。

12月8日、連闘で迎えた12戦目は、井上敏樹騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（中京ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では余力が残っておらず11着に敗れた。

4歳（2020年）

4月19日、約4か月半の休み明けで迎えた13戦目は、森裕太朗騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（福島ダート1150m 曇/重）に出走。16頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず9着に終わった。

5月10日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた14戦目は、木幡育也騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（東京ダート1300m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始9番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず9着に終わった。

5歳（2021年）

3月6日、約10か月の休み明けで馬体重を前走から8kg戻して迎えた15戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（中山ダート1200m 曇/稍重）に出走。16頭立ての16番人気で2番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には届かず10着に終わった。

3月27日、中2週で迎えた16戦目は、川又賢治騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。14頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では末脚が冴えず10着に終わった。

4月25日、中3週で迎えた17戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（新潟ダート1200m 曇/良）に出走。15頭立ての14番人気で大外15番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず7着に終わった。

5月16日、中2週で迎えた18戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（新潟ダート1200m 小雨/良）に出走。15頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚が振るわず11着に終わった。

6月19日、中4週で迎えた19戦目は、赤岡修次騎手を鞍上に迎えて、酒井一圭生誕前夜特別（高知ダート1300m 曇/不良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のケイアイマボラをハナ差振り切って久方ぶりに白星を挙げた。

7月11日、中2週で迎えた20戦目は、スイレン特別（高知ダート1300m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で赤岡修次騎手（1戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではあとひと押しが利かず、3着に終わった。

7月25日、中1週で迎えた21戦目は、宮川実騎手を鞍上に迎えて、アサガオ特別（高知ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では脚を伸ばせず9着に敗れた。

8月9日、中1週で迎えた22戦目は、妹尾浩一朗騎手を鞍上に迎えて、一般C3-5（高知ダート1400m 曇/不良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く5着に敗れた。

8月29日、中2週で迎えた23戦目は、一般C3-3（高知ダート1300m 晴/稍重）に出走。鞍上は赤岡修次騎手（2戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るジッテをクビ差だけ差し切って下馬評通りの実力を証明した。

9月11日、中1週で迎えた24戦目は、山崎騎手がんばれ特別（高知ダート1300m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で赤岡修次騎手（3戦2勝）。7頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には届かず3着に敗れた。

10月9日、中3週で迎えた25戦目は、渡辺逢心特別（高知ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で赤岡修次騎手（4戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で追い上げたが、勝ったビッグブルーに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

10月23日、中1週で迎えた26戦目は、高知競馬に感謝特別（高知ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で赤岡修次騎手（5戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では豪快な末脚を弾けさせて、最後は2着のコトブキレイアをクビ差振り切ってファンの高評価に応えた。

デビュー前

西山裕貴厩舎（高知）へ入厩。

3月29日、デビュー戦は塚本雄大騎手を鞍上に据えて、一般C3-3（高知ダート1400m 曇/重）に出走。11頭立ての7番ゲートからスタート。出走取消となった。

6歳（2022年）

4月24日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から15kg増やして迎えた27戦目は、西森将司騎手を鞍上に迎えて、一般C3-5（高知ダート1400m 曇/不良）に出走。10頭立ての4番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では末脚を伸ばせず9着に敗れた。

5月8日、中1週で迎えた28戦目は、山崎雅由騎手を鞍上に迎えて、一般C3-5（高知ダート1300m 晴/良）に出走。10頭立ての4番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線ではいい脚を見せられず9着に敗れた。

5月22日、中1週で迎えた29戦目は、さちこありがとう特別（高知ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は西森将司騎手（1戦0勝）。11頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では脚を伸ばせず9着に敗れた。

6月12日、中2週で迎えた30戦目は、一般C3-5（高知ダート1300m 晴/重）に出走。鞍上は妹尾浩一朗騎手（1戦0勝）。11頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり6着に終わった。

6月25日、中1週で迎えた31戦目は、ファイナルレース（高知ダート1300m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で妹尾浩一朗騎手（2戦0勝）。12頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く12着に敗れた。

7月10日、中1週で迎えた32戦目は、一般C3-5（高知ダート1300m 曇/不良）に出走。鞍上は西森将司騎手（2戦0勝）。8頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では伸びを欠き8着に終わった。

8月16日、中4週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた33戦目は、石川駿介騎手を鞍上に迎えて、一般C1六七八（大井ダート1200m 曇/稍重）に出走。10頭立ての10番人気で大外10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず7着に終わった。

9月5日、中2週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた34戦目は、一般C1七八（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石川駿介騎手（1戦0勝）。13頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では決め手に欠いて11着に終わった。

12月6日、約3か月の休養明けで馬体重を前走からさらに17kg増やして迎えた35戦目は、安藤洋一騎手を鞍上に迎えて、一般C1六七八（大井ダート1200m 晴/不良）に出走。16頭立ての16番人気で4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではいい脚を見せられず16着に終わった。

12月28日、中2週で迎えた36戦目は、千田洋騎手を鞍上に迎えて、パラダイス賞（大井ダート1400m 晴/稍重）に出走。14頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず7着に終わった。

7歳（2023年）

1月23日、中3週で迎えた37戦目は、一般C2十三十四十五（大井ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は石川駿介騎手（2戦0勝）。14頭立ての11番人気で大外14番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では全く伸びず12着に終わった。

3月21日、中7週で迎えた38戦目は、藤原幹生騎手を鞍上に迎えて、ターフのカノジョ三原雫賞（笠松ダート1400m 雨/良）に出走。7頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では速い脚を使えず4着に終わった。

4月5日、中1週で迎えた39戦目は、一般B6（笠松ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤原幹生騎手（1戦0勝）。9頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず5着に敗れた。

4月14日、連闘で迎えた40戦目は、一般B4（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤原幹生騎手（2戦0勝）。8頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず5着に終わった。

4月26日、中1週で迎えた41戦目は、一般B4（笠松ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で藤原幹生騎手（3戦0勝）。9頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では今一つ伸び切れず8着に終わった。