ケイアイピジョン（1987年生、母ケイアイジョウオー）

ケイアイピジョン（1987年3月20日）は、日本の競走馬。牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のマンオブビイジヨン（当時11歳）と交配したケイアイジョウオーが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）山本牧場。戦績は、中央平地31戦3勝2着3回。主な勝ち鞍は1992年の4歳以上500万下。

経歴

デビュー前

鹿戸明厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1989年）

11月25日、デビュー戦は五十嵐忠男騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（中京芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は416kg。14頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み6着に沈んだ。

12月9日、中1週で迎えた2戦目は、牝馬限定の3歳新馬（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で五十嵐忠男騎手（1戦0勝）。9頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では決め手が足りず4着に敗れた。

3歳（1990年）

1月13日、中4週で迎えた3戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（京都ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で五十嵐忠男騎手（2戦0勝）。13頭立ての6番人気で大外13番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではもうひと伸びが足りず、4着に終わった。

2月4日、中2週で迎えた4戦目は、4歳未勝利（阪神ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で五十嵐忠男騎手（3戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のステップホマレに2馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

4歳（1991年）

1月19日、約11か月半の休養明けで迎えた5戦目は、5歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で五十嵐忠男騎手（4戦1勝）。10頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は一杯になって7着に敗れた。

2月9日、中2週で迎えた6戦目は、5歳以上500万下（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で五十嵐忠男騎手（5戦1勝）。10頭立ての8番人気で大外10番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい6着に終わった。

3月3日、中2週で迎えた7戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（中京ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で五十嵐忠男騎手（6戦1勝）。12頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

3月17日、中1週で迎えた8戦目は、内山正博騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上500万下（小倉芝1200m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びあぐねて9着に終わった。

4月28日、中5週で迎えた9戦目は、5歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は五十嵐忠男騎手（7戦1勝）。16頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では伸びが劣勢になり14着に終わった。

5月12日、中1週で迎えた10戦目は、5歳以上500万下（京都芝1800m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で五十嵐忠男騎手（8戦1勝）。18頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、18番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを15番手で通過。直線では瞬発力に富んだ末脚を繰り出し、5着に入り込んだ。

6月1日、中2週で迎えた11戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（京都芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で五十嵐忠男騎手（9戦1勝）。15頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘し、5着に入り込んだ。

6月15日、中1週で迎えた12戦目は、5歳以上500万下（中京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で五十嵐忠男騎手（10戦1勝）。16頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で追い上げたが、勝ったスピリットファストに詰め切れず、1馬身3/4差の2着となった。

7月6日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた13戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で五十嵐忠男騎手（11戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では堅実な伸びを見せたが、勝ったキタサンランナーに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

8月3日、中3週で迎えた14戦目は、4歳以上500万下の駒ケ岳特別（函館芝1800m 曇/重）に出走。鞍上は6戦連続で五十嵐忠男騎手（12戦1勝）。9頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず4着に敗れた。

8月11日、連闘で迎えた15戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下の江差特別（函館芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で五十嵐忠男騎手（13戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

9月1日、中2週で迎えた16戦目は、4歳以上500万下の竜飛崎特別（函館芝2000m 晴/重）に出走。鞍上は8戦連続で五十嵐忠男騎手（14戦1勝）。8頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は一杯になって8着に敗れた。

9月7日、連闘で迎えた17戦目は、4歳以上500万下の横津岳特別（函館芝1800m 晴/不良）に出走。鞍上は9戦連続で五十嵐忠男騎手（15戦1勝）。9頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は勢いを失って9着に敗れた。

9月22日、中1週で迎えた18戦目は、鹿戸雄一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の十和田湖特別（函館芝1800m 晴/不良）に出走。7頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず3着に終わった。

5歳（1992年）

6月14日、約9か月の休養明けで迎えた19戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は五十嵐忠男騎手（16戦1勝）。10頭立ての6番人気で大外10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では見せ場を作れず9着に終わった。

6月28日、中1週で迎えた20戦目は、4歳以上500万下の十勝岳特別（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で五十嵐忠男騎手（17戦1勝）。9頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚を失くしてしまい8着に終わった。

7月11日、中1週で迎えた21戦目は、4歳以上500万下の礼文特別（札幌芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で五十嵐忠男騎手（18戦1勝）。9頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が上がってしまい9着に終わった。

7月25日、中1週で迎えた22戦目は、4歳以上500万下の襟裳特別（札幌芝1200m 雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で五十嵐忠男騎手（19戦1勝）。12頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。直線では見せ場なく6着に終わった。

8月2日、連闘で迎えた23戦目は、4歳以上500万下（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は鹿戸雄一騎手（1戦0勝）。12頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、4着に終わった。

8月15日、中1週で迎えた24戦目は、4歳以上500万下の噴火湾特別（函館芝1200m 曇/重）に出走。鞍上は五十嵐忠男騎手（20戦1勝）。11頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではいいところがなく9着に終わった。

9月6日、中2週で迎えた25戦目は、4歳以上500万下（函館芝1200m 小雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で五十嵐忠男騎手（21戦1勝）。13頭立ての8番人気で大外13番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚が残っておらず7着に終わった。

9月13日、連闘で迎えた26戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（函館ダート1000m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。12頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では凄まじい末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のキリーエールを半馬身振り切って久々に白星を挙げた。

9月27日、中1週で迎えた27戦目は、横山義行騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（函館ダート1000m 晴/重）に52kgの軽斤量で出走。8頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の忍耐力ででしぶとく走り抜いたが、ラガーペンダスに半馬身交わされて2着に敗北した。

10月18日、中2週で迎えた28戦目は、菊沢隆仁騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。15頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、3着に終わった。

10月31日、中1週で迎えた29戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で菊沢隆仁騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚色がやや衰え、4着に終わった。

11月15日、中1週で迎えた30戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（京都ダート1200m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で菊沢隆仁騎手（2戦0勝）。16頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではグイグイと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のナリタラブソングに1馬身の差をつけて3勝目を奪取した。

11月29日、中1週で迎えた31戦目は、4歳以上900万下（京都ダート1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で菊沢隆仁騎手（3戦1勝）。10頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では余力が残っておらず7着に敗れた。