ムーヴザワールド（2014年生、母リッスン）

ムーヴザワールド（2014年3月9日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「世界を動かす」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時12歳）と交配したリッスンが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2017年の共同通信杯(G3)で3着に入った他、2016年の東京スポーツ杯2歳ステークス(G3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

サンデーサラブレッドクラブにて総額1億5,000万円（375万×40口）で一口馬主が募集された。

石坂正厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2016年）

9月25日、デビュー戦はC.ルメール騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。馬体重は510kg。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では強烈な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のエアウィンザーをクビ差振り切って初勝利を挙げた。

11月19日、中7週で迎えた2戦目は、2歳G3の東京スポーツ杯2歳ステークス（東京芝1800m 小雨/稍重）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

3歳（2017年）

2月12日、約3か月の間隔を開けて迎えた3戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の共同通信杯（東京芝1800m 晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

3月11日、中3週で迎えた4戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のゆきやなぎ賞（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く7着に敗れた。

10月21日、約7か月半の休養明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた5戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（京都芝2200m 外回り雨/重）に出走。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では末脚が冴えず5着に敗れた。

11月19日、中3週で迎えた6戦目は、3歳以上500万下（京都芝2400m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（2戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のアンセムに2馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

4歳（2018年）

2月10日、約3か月の間隔を開けて迎えた7戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の琵琶湖特別（京都芝2400m 外回り雨/稍重）に出走。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のサトノリュウガに1馬身3/4の差をつけて3勝目を掴み取った。