アヴニールマルシェ（2012年生、母ヴィートマルシェ）

アヴニールマルシェ（2012年2月4日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「未来への行進（仏）。素晴らしい未来、勝利を期待して。母名より連想」。毛色は鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時10歳）と交配したヴィートマルシェが11歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2015年のNHKマイルカップ(G1)で4着に入った他、2014年の東京スポーツ杯2歳ステークス(G3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

キャロットクラブにて総額7,000万円（17.5万×400口）で一口馬主が募集された。

藤沢和雄厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2014年）

6月15日、デビュー戦は北村宏司騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は488kg。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では異次元の末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のロジチャリスをクビ差振り切って初勝利を挙げた。

8月31日、約2か月半の間隔を開けて迎えた2戦目は、2歳G3の新潟2歳ステークス（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（1戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したミュゼスルタンにハナ差届かず2着に甘んじた。

11月24日、約3か月の間隔を開けて迎えた3戦目は、2歳G3の東京スポーツ杯2歳ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で北村宏司騎手（2戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では闘争心が光る走りを見せたが、伸びてきたサトノクラウン決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

3歳（2015年）

2月15日、約3か月の間隔を開けて迎えた4戦目は、3歳G3の共同通信杯（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で北村宏司騎手（3戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には割り込めず5着に敗れた。

5月10日、約3か月の間隔を開けて迎えた5戦目は、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で北村宏司騎手（4戦1勝）。18頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では息の長い末脚を繰り出し、4着に入った。

9月6日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた6戦目は、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り雨/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で北村宏司騎手（5戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて17番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。最後は勢いを失って15着に敗れた。

11月28日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から8kg絞って迎えた7戦目は、キャピタルステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で北村宏司騎手（6戦1勝）。18頭立ての5番人気で16番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では末脚にキレが無く13着に敗れた。

12月19日、中2週で迎えた8戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、リゲルステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず13着に敗れた。

4歳（2016年）

6月4日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた9戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の稲村ヶ崎特別（東京芝2000m 曇/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい4着に敗れた。

10月30日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から14kg戻して迎えた10戦目は、3歳以上1000万下の三峰山特別（東京ダート1600m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く6着に敗れた。

11月26日、中3週で迎えた11戦目は、3歳以上1000万下（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続でC.ルメール騎手（2戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

5歳（2017年）

1月29日、中8週で迎えた12戦目は、4歳以上1000万下（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続でC.ルメール騎手（3戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では迫力満点の伸びを見せたが、伸びてきたスモークフリー決め手に屈してハナ差の2着に甘んじた。

4月29日、約3か月の休み明けで迎えた13戦目は、4歳以上1000万下の秩父特別（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続でC.ルメール騎手（4戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、伸びてきたマコトサダイジン決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

5月21日、中2週で迎えた14戦目は、4歳以上1000万下の調布特別（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続でC.ルメール騎手（5戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では終いが甘くなり、4着に終わった。

8月27日、約3か月半の休み明けで迎えた15戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の五頭連峰特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。17頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では決め手が足りず9着に敗れた。

6歳（2018年）

3月4日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた16戦目は、4歳以上1000万下（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（6戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では全く伸びず10着に敗れた。

7月29日、約5か月の休み明けで迎えた17戦目は、五十嵐雄祐騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（新潟障害芝2850m 外→内晴/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。最後は、2着のココスタイルに4馬身の差をつけて久々の実戦をモノにした。

12月8日、約4か月半の休養明けで迎えた18戦目は、サラ系障害3歳以上オープン（中京障害芝3300m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で五十嵐雄祐騎手（1戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。6着に敗れた。