トーホウスマート（2010年生、母トーホウアスカ）

トーホウスマート（2010年2月26日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋活発な、頭が良い」。毛色は栗毛。種牡馬のネオユニヴァース（当時10歳）と交配したトーホウアスカが11歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）吉田ファーム。主な勝ち鞍は2014年の4歳以上500万下。

経歴

デビュー前

藤原英昭厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2013年）

2月24日、デビュー戦は鮫島良太騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（小倉芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は476kg。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

4月7日、中5週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた2戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1800m 曇/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚が振るわず8着に敗れた。

7月14日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から6kg戻して迎えた3戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では鬼脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のコスミックワンダーを半馬身振り切って初勝利を挙げた。

7月28日、中1週で迎えた4戦目は、3歳以上500万下の筑後川特別（小倉芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は鮫島良太騎手（1戦0勝）。13頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚にキレが無く6着に敗れた。

9月15日、中6週で迎えた5戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神芝1600m 外回り雨/重）に出走。18頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では息の長い末脚を披露し、3着に入った。

4歳（2014年）

1月18日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた6戦目は、4歳以上500万下（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張り、4着に入った。

2月9日、中2週で迎えた7戦目は、4歳以上500万下（京都芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く6着に敗れた。

3月30日、中6週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた8戦目は、4歳以上500万下（中京芝2000m 雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で岩田康誠騎手（3戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では逸出した伸び脚で追い上げたが、抜け出したグランスエルテを差し切れず、3馬身差の2着に敗北した。

4月20日、中2週で迎えた9戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（阪神芝2000m 曇/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では強烈な末脚を弾けさせて前にいた11頭をごぼう抜きし、最後は2着のダブルイーグルに1馬身1/4の差をつけて2勝目をつかんだ。

12月7日、約7か月半の休み明けで迎えた10戦目は、3歳以上500万下の栄特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（4戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では脚が残っておらず8着に敗れた。

12月27日、中2週で迎えた11戦目は、3歳以上500万下（阪神芝2200m 曇/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（1戦1勝）。17頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず13着に敗れた。

5歳（2015年）

9月6日、約8か月半の休み明けで迎えた12戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（小倉芝2600m 小雨/稍重）に出走。16頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では切れる脚を使えず11着に敗れた。

9月12日、連闘で迎えた13戦目は、3歳以上500万下（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（5戦0勝）。14頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では脚を伸ばせず9着に敗れた。

11月22日、中9週で迎えた14戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京芝2300m 曇/良）に出走。16頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では末脚が振るわず16着に終わった。

6歳（2016年）

1月30日、中9週で迎えた15戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京芝1600m 曇/稍重）に出走。15頭立ての13番人気で14番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では末脚にキレが無く14着に終わった。

3月9日、中5週で迎えた16戦目は、向山牧騎手を鞍上に迎えて、春蘭特別（笠松ダート1800m 雨/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。8頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではビュッとキレる脚で猛進したが、キーアシストにクビ差交わされて2着に惜敗した。

3月27日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた17戦目は、井上敏樹騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では全く伸びず12着に敗れた。

6月1日、中8週で馬体重を前走から16kg絞って迎えた18戦目は、馬瀬川特別（笠松ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は向山牧騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。端をきる形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて、最後は2着のディナスティーアを半馬身振り切って久方ぶりに勝利を挙げた。

9月26日、約4か月の休み明けで迎えた19戦目は、高松亮騎手を鞍上に迎えて、東京カップけやき賞（盛岡ダート1800m 晴/良）に出走。10頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では脚が残っておらず7着に終わった。

10月29日、中4週で迎えた20戦目は、宮崎北斗騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の魚沼特別（新潟芝1800m 外回り晴/稍重）に53kgの軽斤量で出走。18頭立ての18番人気で13番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後はタレてしまい17着に終わった。

7歳（2017年）

1月29日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた21戦目は、山本康志騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（中京障害芝3000m 晴/良）に出走。14頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。7着に敗れた。

3月18日、中6週で迎えた22戦目は、障害4歳以上未勝利（中京障害芝3000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で山本康志騎手（1戦0勝）。14頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。7着に終わった。

4月16日、中3週で迎えた23戦目は、障害4歳以上未勝利（福島障害芝2750m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で山本康志騎手（2戦0勝）。14頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。13着に終わった。

5月18日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた24戦目は、加藤聡一騎手を鞍上に迎えて、ひじき賞（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。逃げを打ち、でレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では異次元の末脚を弾けさせてすんなりと抜け出し、最後は2着のタイセイドライヴに3馬身の差をつけて下馬評通りの実力を証明した。

5月24日、連闘で迎えた25戦目は、一般B4（名古屋ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で加藤聡一騎手（1戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のスペシャルガールに6馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

6月12日、中2週で迎えた26戦目は、飛水峡特別（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で加藤聡一騎手（2戦2勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではいいところがなく8着に敗れた。

6月20日、連闘で迎えた27戦目は、岡部誠騎手を鞍上に迎えて、かに座特別（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩確実に末脚を伸ばして、最後は2着のバイザスコットをクビ差振り切って6勝目を手中に収めた。

7月7日、中1週で迎えた28戦目は、戸部尚実騎手を鞍上に迎えて、たんざく賞（名古屋ダート1600m 晴/稍重）に出走。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、で集団を先導。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを4番手で通過。直線では天資の負けん気を発揮してゴールまで力戦したが、3着に終わった。

7月28日、中2週で迎えた29戦目は、佐藤友則騎手を鞍上に迎えて、ゲンゴロウ賞（名古屋ダート1400m 晴/稍重）に出走。8頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では見所を作れず4着に終わった。

8月8日、中1週で迎えた30戦目は、ブルーサルビア特別（名古屋ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は加藤聡一騎手（3戦2勝）。8頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びを欠き7着に敗れた。

9月5日、中3週で迎えた31戦目は、バーベナ特別（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で加藤聡一騎手（4戦2勝）。8頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、で集団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では見所を作れず4着に敗れた。

9月19日、中1週で迎えた32戦目は、大畑雅章騎手を鞍上に迎えて、ギマ賞（名古屋ダート1600m 晴/稍重）に出走。9頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天資の闘志でゴールまで力戦したが、3着に終わった。

10月3日、中1週で迎えた33戦目は、丸野勝虎騎手を鞍上に迎えて、いわし雲賞（名古屋ダート1400m 晴/不良）に出走。10頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。果敢に端をきり、で一団を引っ張る。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では我慢強くタフに走り抜いたが、タイセイドライヴに半馬身交わされて2着となった。