ディナスティーア（2012年生、母フィリス）

ディナスティーア（2012年3月31日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「王朝（伊）。大活躍を期待して」。毛色は鹿毛。種牡馬のダイワメジャー（当時11歳）と交配したフィリスが11歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（株）下河辺牧場。戦績は、中央平地13戦0勝2着1回、地方14戦3勝2着3回。2018年のヒダカソウカップ(牝地方重賞)に勝利した他、2019年のヒダカソウカップ（マジェスティッ(牝地方重賞)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

矢作芳人厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2015年）

5月2日、デビュー戦は中谷雄太騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は520kg。18頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず8着に敗れた。

7月1日、中8週で迎えた2戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳戦のルビーフラワー賞（川崎ダート1500m 曇/重）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のウインレナータに8馬身の差をつけて初白星を挙げた。

4歳（2016年）

6月1日、約11か月の休養明けで迎えた3戦目は、佐藤友則騎手を鞍上に迎えて、馬瀬川特別（笠松ダート1800m 晴/良）に出走。9頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではスパッと切れる脚で猛追したが、勝ったトーホウスマートを半馬身捉え切れず2着となった。

7月17日、中6週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた4戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（中京ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は減速してしまい8着に敗れた。

8月6日、中2週で馬体重を前走からさらに10kg減らして迎えた5戦目は、3歳以上500万下の指宿特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は中谷雄太騎手（1戦0勝）。15頭立ての12番人気で大外15番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後はバタバタになってしまい13着に終わった。

10月8日、中8週で馬体重を前走から22kg戻して迎えた6戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（京都ダート1400m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず6着に終わった。

11月1日、中2週で馬体重を前走から13kg絞って迎えた7戦目は、ノベンバースター賞（川崎ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で坂井瑠星騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では強靭な末脚を披露したが、3着に終わった。

12月11日、中5週で馬体重を前走から7kg戻して迎えた8戦目は、荻野極騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（中京ダート1400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では矢のような伸びを見せたが、伸びてきたシルバーポジー決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

12月25日、中1週で迎えた9戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1400m 晴/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は坂井瑠星騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、少し速いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではやや伸びを欠き、5着に終わった。

5歳（2017年）

1月14日、中2週で迎えた10戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（京都ダート1400m 曇/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は荻野極騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

4月8日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から12kg減らして迎えた11戦目は、4歳以上500万下（福島ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は坂井瑠星騎手（3戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい10着に敗れた。

4月22日、中1週で迎えた12戦目は、国分恭介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚勢が悪くなり10着に敗れた。

7月15日、約3か月の間隔を開けて迎えた13戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下のマカオジョッキークラブトロフィー（中京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は中谷雄太騎手（2戦0勝）。17頭立ての14番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず13着に終わった。

7月30日、中1週で迎えた14戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。12頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり7着に敗れた。

8月12日、中1週で迎えた15戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（札幌ダート1700m 雨/不良）に出走。鞍上は国分恭介騎手（1戦0勝）。14頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり11着に敗れた。

10月11日、中8週で迎えた16戦目は、オクトーバースター賞（川崎ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は坂井瑠星騎手（4戦0勝）。14頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張り、5着を確保した。

11月14日、中4週で迎えた17戦目は、アーバンステージ霜月賞（大井ダート1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で坂井瑠星騎手（5戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では天賦の負けん気を発揮してゴールまで勇戦したが、3着に終わった。

12月17日、中4週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた18戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず14着に終わった。

6歳（2018年）

4月25日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走からさらに26kg増やして迎えた19戦目は、五十嵐冬樹騎手を鞍上に迎えて、福寿草特別（門別ダート1200m 雨/稍重）に出走。6頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったサトノプリンシパルに詰め切れず、4馬身差の2着となった。

5月9日、中1週で迎えた20戦目は、山本咲希到騎手を鞍上に迎えて、キンシャサノキセキ・プレミアム（門別ダート1200m 曇/稍重）に出走。12頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、3着に入った。

5月23日、中1週で迎えた21戦目は、楽天競馬10%ポイント還元特別（門別ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で山本咲希到騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のトゥルッリに5馬身の差をつけてファンの期待に応えた。

6月7日、中1週で迎えた22戦目は、Jpn3の北海道スプリントカップ（門別ダート1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で山本咲希到騎手（2戦1勝）。16頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず7着に終わった。

6月21日、中1週で迎えた23戦目は、牝馬限定地方重賞のヒダカソウカップ（門別ダート1600m 内回り曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で山本咲希到騎手（3戦1勝）。11頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るアップトゥユーを別次元の末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて3勝目を手中に収めた。

7月18日、中3週で迎えた24戦目は、牝馬限定地方重賞のノースクイーンカップ（門別ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で山本咲希到騎手（4戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では末脚がパッとせず4着に敗れた。

10月3日、約2か月半の間隔を開けて迎えた25戦目は、百日草特別（門別ダート1500m 内回り曇/重）に出走。鞍上は6戦連続で山本咲希到騎手（5戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではスパッとキレる脚を見せたが、伸びてきたストーンリバー決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

10月18日、中1週で迎えた26戦目は、ハーツクライ・プレミアム（門別ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で山本咲希到騎手（6戦2勝）。10頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい6着に敗れた。

11月1日、中1週で迎えた27戦目は、ディープインパクト・プレミアム（門別ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で山本咲希到騎手（7戦2勝）。11頭立ての6番人気で大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では末脚に勢いがなく9着に敗れた。

11月15日、中1週で迎えた28戦目は、オルフェーヴル・プレミアム（門別ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は9戦連続で山本咲希到騎手（8戦2勝）。11頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚がパッとせず5着に敗れた。

7歳（2019年）

4月23日、約5か月半の休み明けで迎えた29戦目は、ヱビスビール特別（門別ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は10戦連続で山本咲希到騎手（9戦2勝）。12頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天稟の闘争心でゴールまで力走し、4着を確保した。

5月9日、中1週で迎えた30戦目は、つつじ特別（門別ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は11戦連続で山本咲希到騎手（10戦2勝）。6頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るナリユキマカセを上がり1位の末脚で半馬身差し切って先頭ゴールを果たした。

6月20日、中5週で迎えた31戦目は、牝馬限定地方重賞のヒダカソウカップ（マジェスティッ（門別ダート1600m 内回り曇/良）に出走。鞍上は12戦連続で山本咲希到騎手（11戦3勝）。10頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではスパッとキレる脚を見せたが、伸びてきたクオリティスタート決め手に屈してアタマ差の2着となった。

7月17日、中3週で迎えた32戦目は、地方重賞の星雲賞（門別ダート1600m 内回り曇/重）に出走。鞍上は13戦連続で山本咲希到騎手（12戦3勝）。10頭立ての5番人気で大外10番ゲートからスタート。他馬と併走しながら端をきり、で一団を牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを4番手で通過。直線では切れる脚を使えず5着に敗れた。

8月14日、中3週で迎えた33戦目は、地方重賞のエトワール賞（門別ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は14戦連続で山本咲希到騎手（13戦3勝）。14頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では伸びあぐねて10着に終わった。

8月28日、中1週で迎えた34戦目は、ドゥラメンテ・プレミアム（門別ダート1200m 雨/重）に出走。鞍上は15戦連続で山本咲希到騎手（14戦3勝）。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず4着に敗れた。

9月25日、中3週で迎えた35戦目は、道産小麦に麦チェン!特別（門別ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は16戦連続で山本咲希到騎手（15戦3勝）。12頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では目立つような脚を使えず9着に終わった。

10月10日、中1週で迎えた36戦目は、つぼ八特別2（門別ダート1500m 内回り晴/重）に出走。鞍上は17戦連続で山本咲希到騎手（16戦3勝）。10頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず4着に敗れた。

11月7日、中3週で迎えた37戦目は、岩橋勇二騎手を鞍上に迎えて、オルフェーヴル・プレミアム（門別ダート1200m 曇/稍重）に出走。12頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では決め手に欠いて8着に終わった。

2019年11月13日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。