アップトゥユー（2014年生、母ファーストレディ）

アップトゥユー（2014年4月30日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のサウスヴィグラス（当時18歳）と交配したファーストレディが7歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）グランド牧場。戦績は、地方26戦4勝2着6回。2016年のエーデルワイス賞(牝Jpn3)で2着に入った他、2016年のローレル賞(牝S3)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

角川秀樹厩舎（北海道）へ入厩。

2歳（2016年）

5月3日、デビュー戦は阿部龍騎手を鞍上に据えて、2歳戦のフレッシュチャレンジ（門別ダート1000m 晴/良）に出走。馬体重は450kg。6頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、後続との差を2馬身以上保って、で馬群を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のサンダースプリングに6馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

6月9日、中4週で迎えた2戦目は、2歳オープンのウィナーズチャレンジ1（門別ダート1200m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で阿部龍騎手（1戦1勝）。10頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを先頭で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張り、3着を確保した。

6月30日、中2週で迎えた3戦目は、2歳地方重賞の栄冠賞（門別ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で阿部龍騎手（2戦1勝）。13頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。他馬と併走しながら逃げる形となり、で一団を引っ張る。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず5着に沈んだ。

8月11日、中5週で迎えた4戦目は、牝馬限定2歳地方重賞のフルールカップ（門別ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で阿部龍騎手（3戦1勝）。10頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず4着に敗れた。

9月1日、中2週で迎えた5戦目は、牝馬限定2歳地方重賞のリリーカップ（門別ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で阿部龍騎手（4戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。端をきり、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうワンパンチ足りず、3着に終わった。

10月13日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた6戦目は、牝馬限定2歳Jpn3のエーデルワイス賞（門別ダート1200m 晴/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は6戦連続で阿部龍騎手（5戦1勝）。16頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではシャープな伸び脚で猛進したが、リエノテソーロに交わされて5馬身差の2着となった。

11月3日、中2週で馬体重を前走から9kg絞って迎えた7戦目は、牝馬限定2歳S3のローレル賞（川崎ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は7戦連続で阿部龍騎手（6戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のイクノチャンに6馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

12月31日、中7週で迎えた8戦目は、牝馬限定2歳S1の東京2歳優駿（大井ダート1600m 内回り晴/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で阿部龍騎手（7戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったピンクドッグウッドに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

3歳（2017年）

1月24日、中2週で迎えた9戦目は、牝馬限定3歳オープンの’17桃花賞（大井ダート1600m 内回り晴/良）に牝馬ながら56kgの斤量を背負って出走。鞍上は9戦連続で阿部龍騎手（8戦2勝）。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。端を奪う形となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと伸びが足りず、4着に終わった。

2月22日、中3週で迎えた10戦目は、真島大輔騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳S2のユングフラウ賞（浦和ダート1400m 曇/稍重）に牝馬ながら56kgの斤量を背負って出走。12頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の強靭な心肺能力でなんとか走り抜いたが、伸びてきたステップオブダンス決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

3月29日、中4週で迎えた11戦目は、牝馬限定3歳S1の桜花賞（浦和ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は阿部龍騎手（9戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では見所を作れず8着に敗れた。

5月11日、中5週で迎えた12戦目は、牝馬限定3歳S1の東京プリンセス賞（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は真島大輔騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のスタミナでしぶとく走り抜いたが、アンジュジョリーにアタマ差交わされて2着に惜敗した。

6月14日、中4週で迎えた13戦目は、牝馬限定3歳Jpn2の関東オークス（川崎ダート2100m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で真島大輔騎手（2戦0勝）。13頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。逃げを打ち、かなり遅いペースでレースを進める。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く5着に敗れた。

10月12日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から15kg増やして迎えた14戦目は、富士見オープン（川崎ダート2000m 晴/良）に牝馬ながら55kgの斤量を背負って出走。鞍上は3戦連続で真島大輔騎手（3戦0勝）。10頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。先頭に立ち、非常に遅いペースでレースを引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚勢が衰えて9着に敗れた。

11月8日、中3週で迎えた15戦目は、牝馬限定3歳S1のロジータ記念（川崎ダート2100m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で真島大輔騎手（4戦0勝）。14頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は垂れてしまい10着に敗れた。

12月30日、中6週で迎えた16戦目は、牝馬限定S3の東京シンデレラマイル（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は阿部龍騎手（10戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く6着に敗れた。

4歳（2018年）

2月8日、中5週で迎えた17戦目は、駿麗賞（船橋ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は真島大輔騎手（5戦0勝）。10頭立ての5番人気で大外10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が鈍り10着に敗れた。

3月22日、中5週で迎えた18戦目は、牝馬限定戦の’18 ティアラカップ（浦和ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で真島大輔騎手（6戦0勝）。12頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり5着に敗れた。

4月25日、中4週で迎えた19戦目は、森泰斗騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定S3のしらさぎ賞（浦和ダート1400m 晴/不良）に出走。12頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く5着に終わった。

5月23日、中3週で迎えた20戦目は、HOKKAIDO競馬缶発売特別（門別ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は阿部龍騎手（11戦2勝）。10頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚色が衰えて5着に敗れた。

6月21日、中3週で迎えた21戦目は、牝馬限定地方重賞のヒダカソウカップ（門別ダート1600m 内回り曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で阿部龍騎手（12戦2勝）。11頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、ディナスティーアに交わされて3馬身差の2着となった。

7月18日、中3週で迎えた22戦目は、牝馬限定地方重賞のノースクイーンカップ（門別ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で阿部龍騎手（13戦2勝）。9頭立ての3番人気で大外9番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、後続との差を2馬身以上キープして、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味の忍耐力で最後まで崩れずに走り抜いたが、ジュエルクイーンに交わされて4馬身差の2着となった。

8月16日、中3週で迎えた23戦目は、牝馬限定Jpn3のブリーダーズゴールドカップ（門別ダート2000m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で阿部龍騎手（14戦2勝）。15頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では末脚にキレが無く15着に終わった。

10月4日、中6週で迎えた24戦目は、地方重賞の道営スプリント（門別ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で阿部龍騎手（15戦2勝）。14頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚勢がやや鈍り、4着に終わった。

10月18日、中1週で迎えた25戦目は、ハーツクライ・プレミアム（門別ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で阿部龍騎手（16戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを先頭で通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させて、最後は2着のメイショウアイアンに1馬身の差をつけて久々に勝利を挙げた。

11月1日、中1週で迎えた26戦目は、ディープインパクト・プレミアム（門別ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で阿部龍騎手（17戦3勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るフジノパンサーを半馬身差し切って断然の支持に応えた。

11月15日、中1週で迎えた27戦目は、ポラリス特別（門別ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で阿部龍騎手（18戦4勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では切れ味鋭い末脚を披露したが、4着に終わった。

5歳（2019年）

4月23日、約5か月半の休み明けで迎えた28戦目は、ヱビスビール特別（門別ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で阿部龍騎手（19戦4勝）。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではビュッと切れる脚で猛追したが、勝ったフジノパンサーに詰め切れず、1馬身差の2着に敗北した。

5月8日、中1週で迎えた29戦目は、キンシャサノキセキ・プレミアム（門別ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は10戦連続で阿部龍騎手（20戦4勝）。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では異次元の末脚を炸裂させて、最後は2着のタイセイエクレールを半馬身振り切って優勝

6月20日、中5週で迎えた30戦目は、牝馬限定地方重賞のヒダカソウカップ（マジェスティッ（門別ダート1600m 内回り曇/良）に出走。鞍上は11戦連続で阿部龍騎手（21戦5勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。他馬と併走しながら逃げる恰好となり、でレースを引っ張る。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚勢がやや鈍り、3着に終わった。

7月18日、中3週で迎えた31戦目は、牝馬限定地方重賞のノースクイーンカップ（シニスター（門別ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は12戦連続で阿部龍騎手（22戦5勝）。12頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。他馬と併走しながらハナを切る恰好となり、で集団を先導。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では印象的な伸び脚を見せたが、クレイジーアクセルに交わされて1馬身半差の2着となった。

8月14日、中3週で迎えた32戦目は、地方重賞のエトワール賞（門別ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は13戦連続で阿部龍騎手（23戦5勝）。14頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、で一団を先導。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では脚色がやや鈍り、5着に終わった。

9月11日、中3週で迎えた33戦目は、江差追分全国大会特別（門別ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は14戦連続で阿部龍騎手（24戦5勝）。10頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうひとつ伸びを欠き、3着に終わった。

9月25日、中1週で迎えた34戦目は、道産小麦に麦チェン!特別（門別ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は15戦連続で阿部龍騎手（25戦5勝）。12頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線ではあとひと押しが利かず、4着に終わった。

10月8日、中1週で迎えた35戦目は、地方重賞の道営スプリント（ファインニードル（門別ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は16戦連続で阿部龍騎手（26戦5勝）。11頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のメイショウアイアンを3/4馬身振り切って先頭ゴールを果たした。

11月4日、中3週で迎えた36戦目は、赤岡修次騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定Jpn1のJBCレディスクラシック（浦和ダート1400m 晴/重）に出走。G1級競走への出走は初となった。12頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では末脚にキレが無く8着に終わった。

2020年1月28日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。