ピンクドッグウッド（2014年生、母スズカブルーム）

ピンクドッグウッド（2014年4月9日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「桃色ハナミズキ」。2016年にNARグランプリ2歳最優秀牝馬を受賞した。毛色は鹿毛。種牡馬のサウスヴィグラス（当時18歳）と交配したスズカブルームが13歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）グランド牧場。戦績は、中央平地1戦0勝、地方18戦5勝2着1回。2016年のエーデルワイス賞(牝Jpn3)で3着に入った他、2016年の東京2歳優駿(牝S1)に勝利する活躍をした。その他にも重賞1勝を挙げた。

経歴

デビュー前

1歳のとき、グランド牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、尾崎智大によって432万円で落札された。

田中淳司厩舎（北海道）へ入厩。

2歳（2016年）

5月24日、デビュー戦は宮崎光行騎手を鞍上に据えて、牝馬限定2歳戦のフレッシュチャレンジ（門別ダート1000m 曇/良）に出走。馬体重は446kg。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。端を取り切り、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のエクレールプロントに6馬身の差をつけて初白星を挙げた。

6月9日、中1週で迎えた2戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのウィナーズチャレンジ1（門別ダート1200m 雨/不良）に出走。10頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。他馬と併走しながら端に立つ形となり、で馬群を牽引。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて、最後は2着のバンドオンザランを半馬身振り切って2勝目をつかんだ。

6月30日、中2週で迎えた3戦目は、2歳地方重賞の栄冠賞（門別ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は宮崎光行騎手（1戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。他馬と併走しながらハナに立つ恰好となり、で馬群を引っ張る。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。最後はタレてしまい6着に敗れた。

7月24日、中2週で迎えた4戦目は、2歳G3の函館2歳ステークス（函館芝1200m 曇/良）に出走。芝レース及び重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で宮崎光行騎手（2戦1勝）。16頭立ての16番人気で11番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では決め手に欠いて16着に終わった。

8月11日、中2週で迎えた5戦目は、吉原寛人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳地方重賞のフルールカップ（門別ダート1000m 晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では圧倒的な末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のラブミーファルコンに2馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

9月1日、中2週で迎えた6戦目は、服部茂史騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳地方重賞のリリーカップ（門別ダート1200m 曇/稍重）に出走。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず4着に敗れた。

10月13日、中5週で迎えた7戦目は、牝馬限定2歳Jpn3のエーデルワイス賞（門別ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は吉原寛人騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

12月31日、約2か月半の間隔を開けて迎えた8戦目は、戸部尚実騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳S1の東京2歳優駿（大井ダート1600m 内回り晴/稍重）に出走。16頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のアップトゥユーに3馬身の差をつけて4勝目を掴み取った。

3歳（2017年）

2月22日、中7週で迎えた9戦目は、牝馬限定3歳S2のユングフラウ賞（浦和ダート1400m 曇/稍重）に牝馬ながら56kgの斤量を背負って出走。鞍上は吉原寛人騎手（2戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず7着に敗れた。

3月22日、中3週で迎えた10戦目は、赤岡修次騎手を鞍上に迎えて、3歳S2の京浜盃（大井ダート1700m 晴/重）に出走。13頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で驀進したが、勝ったヒガシウィルウィンにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

5月11日、中6週で迎えた11戦目は、牝馬限定3歳S1の東京プリンセス賞（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で赤岡修次騎手（1戦0勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はタレてしまい11着に敗れた。

12月22日、約7か月半の休み明けで馬体重を前走から35kg増やして迎えた12戦目は、もみの木特別（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は戸部尚実騎手（1戦1勝）。6頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず6着に敗れた。

4歳（2018年）

2月16日、中7週で迎えた13戦目は、昇竜杯（名古屋ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で戸部尚実騎手（2戦1勝）。8頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず8着に敗れた。

6月7日、約3か月半の休み明けで迎えた14戦目は、L.サレス騎手を鞍上に迎えて、しゃくなげ特別（名古屋ダート1600m 晴/重）に出走。11頭立ての6番人気で大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚が上がってしまい10着に敗れた。

6月22日、中1週で迎えた15戦目は、磯ノ木特別（名古屋ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続でL.サレス騎手（1戦0勝）。9頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では全く伸びず6着に敗れた。

7月19日、中3週で迎えた16戦目は、くすの木特別（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続でL.サレス騎手（2戦0勝）。7頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚にキレが無く4着に敗れた。

9月12日、中7週で迎えた17戦目は、名古屋チャレンジカップヴェスタ賞（名古屋ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は戸部尚実騎手（3戦1勝）。10頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では決め手が足りず4着に終わった。

9月26日、中1週で迎えた18戦目は、ブーゲンビレア特別（名古屋ダート1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で戸部尚実騎手（4戦1勝）。8頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。果敢に端をきり、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のサザンオールスターに5馬身の差をつけて久々に美酒を浴びた。

10月25日、中3週で迎えた19戦目は、昇竜戦（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で戸部尚実騎手（5戦2勝）。5頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず5着に敗れた。

5歳（2019年）

6月26日、約8か月の休養明けで迎えた20戦目は、宮下瞳騎手を鞍上に迎えて、パキラ特別（名古屋ダート1400m 曇/良）に出走。11頭立ての3番人気で大外11番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のマコトハインケルに1馬身半の差をつけて休み明け初戦を物にした。

8月9日、中5週で迎えた21戦目は、サードニクスオープン（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は戸部尚実騎手（6戦2勝）。5頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず5着に終わった。

2019年8月16日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。