ヤマタイコク（1988年生、母ビクトリアピーク）

ヤマタイコク（1988年3月24日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のカツラギエース（当時8歳）と交配したビクトリアピークが6歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道沙流郡平取町、生産者は（有）びらとり牧場。戦績は、中央平地34戦2勝2着3回。主な勝ち鞍は1993年の4歳以上500万下。

経歴

デビュー前

二分久男厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1991年）

1月12日、デビュー戦は千田輝彦騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（京都ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は458kg。14頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では弾けるように疾駆したが、抜け出したイブキノサーカスを差し切れず、2馬身半差の2着となった。

1月19日、連闘で迎えた2戦目は、4歳新馬（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で千田輝彦騎手（1戦0勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では印象的な伸び脚で追い上げたが、勝ったメイショウララワンに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

2月10日、中2週で迎えた3戦目は、4歳未勝利（京都ダート1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で千田輝彦騎手（2戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

3月23日、中5週で迎えた4戦目は、4歳未勝利（京都ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で千田輝彦騎手（3戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を繰り出したが、3着に終わった。

4月13日、中2週で迎えた5戦目は、4歳未勝利（京都ダート1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で千田輝彦騎手（4戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮したが、3着に終わった。

5月12日、中3週で迎えた6戦目は、4歳未勝利（京都ダート1800m 小雨/良）に出走。鞍上は6戦連続で千田輝彦騎手（5戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではパワフルな末脚を発揮したが、3着に終わった。

6月2日、中2週で迎えた7戦目は、南井克巳騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（京都芝2000m 雨/不良）に出走。芝レースへの出走は初となった。14頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

6月23日、中2週で迎えた8戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（中京芝1800m 雨/不良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では驚異的な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のスシボーイを半馬身振り切って待望の初勝利を挙げた。

9月8日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から12kg増やして迎えた9戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（函館芝1800m 晴/稍重）に出走。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には届かず4着に敗れた。

9月21日、中1週で迎えた10戦目は、4歳以上500万下（函館芝1800m 小雨/稍重）に出走。鞍上は千田輝彦騎手（6戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。最後は脚を失くしてしまい8着に敗れた。

10月13日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた11戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は角田晃一騎手（1戦1勝）。13頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張り、3着に入った。

4歳（1992年）

8月16日、約10か月半の休み明けで馬体重を前走から26kg戻して迎えた12戦目は、横山義行騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（函館ダート1700m 曇/不良）に54kgの軽斤量で出走。12頭立ての6番人気で大外12番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では決め手が足りず8着に敗れた。

8月29日、中1週で迎えた13戦目は、4歳以上500万下（函館芝1800m 曇/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で横山義行騎手（1戦0勝）。9頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では今一つ伸び切れず5着に敗れた。

9月13日、中1週で迎えた14戦目は、4歳以上500万下（函館芝1800m 晴/重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で横山義行騎手（2戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では末脚が冴えず5着に敗れた。

9月26日、中1週で迎えた15戦目は、4歳以上500万下（函館ダート1700m 曇/重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で横山義行騎手（3戦0勝）。11頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり7着に終わった。

10月17日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた16戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではスパッと切れる脚で追い上げたが、抜け出したスエヒロプリンスを差し切れず、1馬身1/4差の2着となった。

11月7日、中2週で迎えた17戦目は、4歳以上500万下（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は角田晃一騎手（2戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では伸びあぐねて10着に敗れた。

5歳（1993年）

9月26日、約11か月の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた18戦目は、田島信行騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（阪神芝1600m 晴/良）に出走。13頭立ての12番人気で大外13番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず8着に終わった。

10月10日、中1週で迎えた19戦目は、4歳以上500万下（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田島信行騎手（1戦0勝）。13頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、4着に入り込んだ。

10月23日、中1週で迎えた20戦目は、4歳以上500万下（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田島信行騎手（2戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず4着に敗れた。

11月21日、中3週で迎えた21戦目は、4歳以上500万下（京都芝2400m 外回り雨/良）に出走。鞍上は角田晃一騎手（3戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではパワフルな末脚を発揮したが、3着に終わった。

12月4日、中1週で迎えた22戦目は、4歳以上500万下（中京ダート2300m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で角田晃一騎手（4戦1勝）。11頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線ではいいところがなく9着に敗れた。

12月19日、中1週で迎えた23戦目は、4歳以上500万下（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを先頭で通過。直線では途轍もない末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のフミノアモールに3馬身の差をつけて久々に勝ち星を挙げた。

6歳（1994年）

1月30日、中5週で迎えた24戦目は、岸滋彦騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下の紫川特別（小倉芝2000m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切り、3着に入った。

2月20日、中2週で迎えた25戦目は、5歳以上500万下の高塔山特別（小倉芝1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は角田晃一騎手（5戦1勝）。11頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

3月20日、中3週で迎えた26戦目は、5歳以上500万下の巌流島特別（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で角田晃一騎手（6戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線ではキレのいい末脚を発揮したが、3着に終わった。

4月23日、中4週で迎えた27戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下の糸魚川特別（新潟芝2000m 外回り曇/良）に出走。13頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを先頭で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入った。

5月7日、中1週で迎えた28戦目は、原田聖二騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下の尖閣湾特別（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

5月29日、中2週で迎えた29戦目は、5歳以上500万下（阪神芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は角田晃一騎手（7戦1勝）。14頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では末脚が振るわず12着に敗れた。

6月25日、中3週で迎えた30戦目は、5歳以上500万下（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず10着に敗れた。

7月31日、中4週で迎えた31戦目は、西園正都騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の対馬特別（小倉芝1800m 晴/良）に出走。13頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず7着に終わった。

9月4日、中4週で迎えた32戦目は、内田浩一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/良）に出走。11頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚が振るわず6着に終わった。

9月18日、中1週で迎えた33戦目は、4歳以上500万下（函館ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田浩一騎手（1戦0勝）。10頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では全く伸びず6着に終わった。

10月22日、中4週で迎えた34戦目は、4歳以上500万下（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で内田浩一騎手（2戦0勝）。13頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では見所を作れず8着に終わった。