リキッドノーツ（2001年生、母ホワイトウォーターレディ）

リキッドノーツ（2001年4月6日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「鳥などの澄んだ鳴き声」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のエルコンドルパサー（当時6歳）と交配したホワイトウォーターレディが18歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（株）下河辺牧場。戦績は、中央平地35戦6勝2着12回。2008年の東京新聞杯(G3)で2着に入った他、2008年のディセンバーステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

二ノ宮敬宇厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2004年）

1月24日、デビュー戦は柴田善臣騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山芝2000m 曇/良）に出走。馬体重は466kg。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のキックオフに2馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

2月14日、中2週で迎えた2戦目は、3歳500万下のゆりかもめ賞（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦1勝）。10頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びあぐねて7着に敗れた。

3月6日、中2週で迎えた3戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。10頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。最後はバテてしまい8着に敗れた。

5月2日、中7週で迎えた4戦目は、3歳500万下（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（2戦1勝）。9頭立ての5番人気で大外9番ゲートからスタート。前に出て、非常に遅いペースでレースを引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では末脚が振るわず4着に敗れた。

9月11日、約4か月半の休養明けで迎えた5戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の富里特別（中山芝2000m 晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で猛追したが、抜け出したモエレエルコンドルにハナ差届かず2着に惜敗した。

10月3日、中2週で迎えた6戦目は、3歳以上500万下（中山芝2000m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、勝ったテンジンムサシにねじ伏せられて4馬身差の2着に敗北した。

10月31日、中3週で迎えた7戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京芝1800m 曇/重）に出走。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではグイグイと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のフローレスを3/4馬身振り切って2勝目をつかんだ。

11月21日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた8戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の神奈川新聞杯（東京芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では全く伸びず12着に敗れた。

4歳（2005年）

1月22日、中8週で迎えた9戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の若潮賞（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で菊沢隆徳騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず8着に終わった。

2月6日、中1週で迎えた10戦目は、4歳以上1000万下のテレビ山梨杯（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で菊沢隆徳騎手（2戦0勝）。15頭立ての15番人気で6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天稟の闘志でゴールまで力走し、4着を確保した。

2月26日、中2週で迎えた11戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の丹波特別（阪神芝1600m 小雪/良）に54kgの軽斤量で出走。14頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したニシノデューにクビ差届かず2着に惜敗した。

3月12日、中1週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の隅田川特別（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（3戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したサンキンバスターに半馬身届かず2着に敗北した。

4月2日、中2週で迎えた13戦目は、4歳以上1000万下の浅草特別（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（4戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では強靭な末脚を繰り出したが、3着に終わった。

6月19日、約2か月半の間隔を開けて迎えた14戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の奥尻特別（函館芝1800m 晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では一際目立つ伸びを見せたが、勝ったヴンダーにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着に敗北した。

7月16日、中3週で迎えた15戦目は、3歳以上500万下の臥牛山特別（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦0勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら5番手で通過。直線では息の長い末脚を繰り出したが、3着に終わった。

8月14日、中3週で迎えた16戦目は、3歳以上500万下の小樽特別（札幌芝1500m 曇/良）に出走。鞍上は菊沢隆徳騎手（3戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたスリースピニング決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

9月3日、中2週で迎えた17戦目は、3歳以上500万下の石狩特別（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮したが、3着に終わった。

9月17日、中1週で迎えた18戦目は、3歳以上500万下のグリーンチャンネルカップ（札幌芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（2戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では物凄い伸び脚で猛追したが、抜け出したシャドウゲイトにハナ差届かず2着に甘んじた。

11月13日、中7週で迎えた19戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の高湯温泉特別（福島芝1800m 曇/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では目を引く伸び脚で追い上げたが、抜け出したゲットマイウェイを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着に敗北した。

12月4日、中2週で迎えた20戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の尾頭橋特別（中京芝1800m 小雨/稍重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るサクラランサーを豪脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて3勝目を掴み取った。

5歳（2006年）

1月28日、中7週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の木津川特別（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（2戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のホッコーソレソレーをクビ差振り切って1着ゴールを果たした。

6歳（2007年）

2月17日、約13か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた22戦目は、4歳以上1000万下（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は石橋脩騎手（1戦1勝）。15頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではスパッと切れる脚で追い上げたが、逃げるスーパーキャノンに3/4馬身届かず2着となった。

3月17日、中3週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた23戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の浅草特別（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではビュッと切れる脚で猛追したが、抜け出したモエレフィールドを差し切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

3月31日、中1週で迎えた24戦目は、4歳以上1000万下の隅田川特別（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線に入ると、前で粘るセプターレインを半馬身差し切って5勝目を手中に収めた。

10月27日、約7か月の休養明けで迎えた25戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の秋嶺ステークス（東京芝1800m 雨/不良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（3戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では逸出した伸び脚で急追したが、抜け出したマイネルキーロフにクビ差届かず2着に甘んじた。

11月11日、中1週で迎えた26戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のドンカスターステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（4戦1勝）。17頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では目立つような脚を使えず7着に敗れた。

12月8日、中3週で迎えた27戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の冬至ステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では息長く末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のイースターをアタマ差振り切って勝利を手に入れた。

7歳（2008年）

1月5日、中3週で迎えた28戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の京都金杯（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では見せ場なく12着に終わった。

2月2日、中3週で迎えた29戦目は、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（1戦1勝）。16頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では見事な伸び脚で急追したが、抜け出したローレルゲレイロにクビ差届かず2着となった。

3月2日、中3週で迎えた30戦目は、G2の中山記念（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（2戦1勝）。16頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では末脚が冴えず10着に敗れた。

10月12日、約7か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた31戦目は、G2の毎日王冠（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（2戦1勝）。16頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず12着に終わった。

11月29日、中6週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた32戦目は、キャピタルステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（3戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて16番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを10番手で通過。最後は脚色が悪くなり17着に敗れた。

12月20日、中2週で迎えた33戦目は、ディセンバーステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（3戦1勝）。11頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら6番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

8歳（2009年）

1月4日、中1週で迎えた34戦目は、ハンデG3の中山金杯（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（4戦1勝）。16頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず12着に終わった。

1月31日、中3週で迎えた35戦目は、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 曇/不良）に出走。鞍上は石橋脩騎手（2戦1勝）。16頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位には食い込めず7着に終わった。