フサイチヒロシ（1993年生、母プリンセススキー）

フサイチヒロシ（1993年4月12日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のブライアンズタイム（当時8歳）と交配したプリンセススキーが9歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）フジワラ・ファーム。戦績は、中央平地25戦6勝2着3回。1997年のシリウスステークス(ハンデG3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

小野幸治厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1996年）

1月7日、デビュー戦は河北通騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（京都芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は502kg。16頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では脚が残っておらず6着に敗れた。

2月17日、中5週で迎えた2戦目は、4歳未勝利（京都ダート1800m 雪/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で河北通騎手（1戦0勝）。12頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと押しが利かず、4着に終わった。

3月3日、中1週で迎えた3戦目は、4歳未勝利（中京ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で河北通騎手（2戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では目を引く伸び脚で猛進したが、勝ったツキノフィールドにねじ伏せられて2馬身半差の2着に敗北した。

3月16日、中1週で迎えた4戦目は、4歳未勝利（中京ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で河北通騎手（3戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るクリエイターキングを凄まじい末脚でクビ差だけ差し切って未勝利戦を制した。

4月6日、中2週で迎えた5戦目は、4歳500万下のはなみずき賞（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で河北通騎手（4戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では余力が残っておらず16着に敗れた。

6月9日、中8週で迎えた6戦目は、4歳500万下（中京ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で河北通騎手（5戦1勝）。15頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。先頭に立ち、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を弾けさせて悠々と抜け出し、最後は2着のリフレシングムードに5馬身の差をつけて制した。

6月22日、中1週で迎えた7戦目は、4歳900万下のゆうすげステークス（阪神芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で河北通騎手（6戦2勝）。14頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

7月7日、中1週で迎えた8戦目は、ハンデ戦で4歳900万下のやまゆりステークス（阪神芝2000m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は8戦連続で河北通騎手（7戦2勝）。16頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。最後はタレてしまい16着に終わった。

4歳（1997年）

5月24日、約10か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた9戦目は、5歳以上900万下（中京ダート1000m 雨/重）に出走。鞍上は9戦連続で河北通騎手（8戦2勝）。14頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では別次元の末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のプリンセスリーベに2馬身半の差をつけて久々の一戦を制した。

6月28日、中4週で馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた10戦目は、ストークステークス（阪神芝1600m 雨/稍重）に出走。鞍上は10戦連続で河北通騎手（9戦3勝）。14頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では見せ場なく9着に終わった。

7月27日、中3週で迎えた11戦目は、内山正博騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の有明特別（小倉芝1200m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、ダンツシュアーにクビ差交わされて2着に惜敗した。

8月17日、中2週で迎えた12戦目は、4歳以上900万下の別府特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内山正博騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして難なく抜け出し、最後は2着のテイエムトッキューに4馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

9月14日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた13戦目は、4歳以上1600万下の仲秋ステークス（阪神芝1200m 小雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で内山正博騎手（2戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るジョーセクレタリーを鮮やかな末脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて先頭ゴールを果たした。

10月12日、中3週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の京洛ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で内山正博騎手（3戦2勝）。18頭立ての1番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では堅実な伸びを見せたが、伸びてきたビッグサイクル決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

11月9日、中3週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の大原ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で内山正博騎手（4戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では次元の違う末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のファンドリリョウマをクビ差振り切って勝利を手に入れた。

12月6日、中3週で迎えた16戦目は、ハンデG3のシリウスステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は6戦連続で内山正博騎手（5戦3勝）。15頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切り、3着に入った。

5歳（1998年）

1月6日、中3週で迎えた17戦目は、G3の平安ステークス（京都ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で内山正博騎手（6戦3勝）。16頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず16着に敗れた。

2月7日、中4週で迎えた18戦目は、ハンデ戦でオープンのすばるステークス（京都ダート1400m 雨/良）に出走。鞍上は河北通騎手（10戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、5着に終わった。

2月22日、中1週で迎えた19戦目は、ハンデ戦でオープンの淀短距離ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で河北通騎手（11戦3勝）。14頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚を伸ばせず8着に敗れた。

6歳（1999年）

1月10日、約10か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた20戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、G3のガーネットステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての14番人気で1番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は脚を失くしてしまい14着に終わった。

2月6日、中3週で迎えた21戦目は、ハンデ戦でオープンのすばるステークス（京都ダート1400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は河北通騎手（12戦3勝）。16頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が悪くなり10着に終わった。

2月21日、中1週で迎えた22戦目は、ハンデ戦でオープンの淀短距離ステークス（京都芝1200m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で河北通騎手（13戦3勝）。16頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では見所を作れず8着に終わった。

2月27日、連闘で迎えた23戦目は、ハンデ戦でオープンの仁川ステークス（阪神ダート1800m 曇/不良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で河北通騎手（14戦3勝）。16頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では末脚に勢いがなく14着に終わった。

4月10日、中5週で迎えた24戦目は、ハンデG3の阪急杯（阪神芝1200m 雨/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は内山正博騎手（7戦3勝）。16頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では末脚に勢いがなく14着に終わった。

4月25日、中1週で迎えた25戦目は、G3のシルクロードステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は河北通騎手（15戦3勝）。14頭立ての14番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には届かず9着に終わった。