マトリックス（2003年生、母ソシアルヴィオレ）

マトリックス（2003年5月17日）は、日本の競走馬。牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のマーベラスサンデー（当時11歳）と交配したソシアルヴィオレが16歳のときに産んだ12番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は石郷岡雅樹。戦績は、地方18戦6勝2着6回。2006年のMRO金賞(地方重賞)に勝利した他、2006年の北日本新聞杯(地方重賞)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、石郷岡松太郎から「北海道オータムセールサラブレッド1歳」に上場され、石川県馬主協会によって315万円で落札された。

松野勝己厩舎（金沢）へ入厩。

2歳（2005年）

9月19日、デビュー戦は加藤和義騎手を鞍上に据えて、2歳（金沢ダート900m 曇/良）に出走。馬体重は469kg。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。他馬と併走しながら端をきり、で一団を牽引。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、デヒアコロナリーに交わされて3馬身差の2着に敗北した。

9月25日、連闘で迎えた2戦目は、鬼束亮騎手を鞍上に迎えて、2歳（金沢ダート1300m 雨/良）に出走。6頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、でレースを牽引。先頭のまま5馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のキヌガサジェニオーに1馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

10月11日、中1週で迎えた3戦目は、2歳戦のアタック戦（金沢ダート1300m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で鬼束亮騎手（1戦1勝）。7頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したセンパツトモを捕まえ切れず、アタマ差の2着に甘んじた。

10月25日、中1週で迎えた4戦目は、牝馬限定2歳地方重賞のプリンセスカップ（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で鬼束亮騎手（2戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したセンパツトモを捕まえ切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

11月8日、中1週で迎えた5戦目は、2歳戦のアンタレス特別（金沢ダート1500m 雨/重）に出走。鞍上は4戦連続で鬼束亮騎手（3戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、で馬群を牽引。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

11月20日、中1週で迎えた6戦目は、米倉知騎手を鞍上に迎えて、2歳戦のアンタレス特別（金沢ダート1500m 晴/重）に出走。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、3着に終わった。

3歳（2006年）

1月2日、中5週で迎えた7戦目は、堀場裕充騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の（社）石川県馬主協会長賞（金沢ダート1400m 雨/不良）に出走。10頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のキヌガサジェニオーに5馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

2月15日、中5週で馬体重を前走から15kg減らして迎えた8戦目は、木村健騎手を鞍上に迎えて、3歳地方重賞の園田ユースカップ（園田ダート1400m 雨/稍重）に出走。12頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では末脚に勢いがなく10着に敗れた。

3月29日、中5週で迎えた9戦目は、3歳地方重賞のスプリングカップ（名古屋ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は鬼束亮騎手（4戦1勝）。7頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びあぐねて4着に終わった。

4月11日、中1週で迎えた10戦目は、3歳戦のパンジー賞（金沢ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は米倉知騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したガッサンプリンスを捕まえ切れず、4馬身差の2着に敗北した。

4月25日、中1週で迎えた11戦目は、3歳戦のカストル特別（金沢ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で米倉知騎手（2戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のトラベラーズギフトに約13馬身の大差をつけて勝利を手に入れた。

5月7日、中1週で迎えた12戦目は、3歳地方重賞の北日本新聞杯（金沢ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で米倉知騎手（3戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、逃げるセンパツトモを捕まえ切れず、3馬身差の2着に敗北した。

5月16日、連闘で迎えた13戦目は、3歳戦のクレマチス賞（金沢ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で米倉知騎手（4戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、キクノプログレッソに交わされて2馬身差の2着に敗北した。

6月13日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた14戦目は、3歳戦のカストル特別（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で米倉知騎手（5戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、前で粘るコーワティアラを上がり0位の末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて優勝

6月27日、中1週で迎えた15戦目は、3歳戦のペチュニア賞（金沢ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で米倉知騎手（6戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線に入ると、前で粘るトラベラーズギフトを上がり0位の末脚でクビ差だけ差し切って1着ゴールを果たした。

7月9日、中1週で迎えた16戦目は、キャッツアイ特別（金沢ダート1500m 雨/重）に出走。鞍上は7戦連続で米倉知騎手（7戦3勝）。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びあぐねて4着に敗れた。

7月25日、中1週で迎えた17戦目は、3歳地方重賞のMRO金賞（金沢ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は8戦連続で米倉知騎手（8戦3勝）。11頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のオクトパスをアタマ差振り切って6勝目を手にした。

8月9日、中1週で迎えた18戦目は、牝馬限定3歳地方重賞の東海クイーンカップ（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で米倉知騎手（9戦4勝）。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。競走中止となった。