グランシルク（2012年生、母ルシルク）

グランシルク（2012年4月8日）は、日本の競走馬、種牡馬。馬名の意味は「偉大な（仏）＋クラブ名より」。毛色は鹿毛。種牡馬のステイゴールド（当時18歳）と交配したルシルクが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地24戦5勝2着6回。2015年のニュージーランドトロフィー(G2)で2着に入った他、2017年の京成杯オータムハンデキャップ(ハンデG3)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

シルクホースクラブにて総額4,000万円（8万×500口）で一口馬主が募集された。

戸田博文厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2014年）

11月24日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は476kg。13頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で急追したが、抜け出したカボスチャンにクビ差届かず2着に甘んじた。

12月14日、中2週で迎えた2戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中山芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では末脚が続かず、3着に終わった。

3歳（2015年）

1月12日、中3週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線に入ると、前で粘るジャストフォーユーを凄まじい末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

3月15日、中8週で迎えた4戦目は、3歳500万下（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で戸崎圭太騎手（2戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のミッキードラマに1馬身1/4の差をつけて2勝目を手中に収めた。

4月11日、中3週で迎えた5戦目は、3歳G2のニュージーランドトロフィー（中山芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で戸崎圭太騎手（3戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では見事な伸び脚で追い上げたが、抜け出したヤマカツエースに3/4馬身届かず2着に敗北した。

5月10日、中3週で迎えた6戦目は、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で戸崎圭太騎手（4戦2勝）。18頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、5着に終わった。

9月13日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた7戦目は、ハンデG3の京成杯オータムハンデキャップ（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

10月24日、中5週で迎えた8戦目は、G3の富士ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（2戦0勝）。16頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい6着に敗れた。

11月28日、中4週で迎えた9戦目は、T.ベリー騎手を鞍上に迎えて、キャピタルステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではパワフルな末脚を披露したが、3着に終わった。

4歳（2016年）

1月10日、中5週で迎えた10戦目は、ニューイヤーステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（5戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を発揮したが、3着に終わった。

2月7日、中3週で迎えた11戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず10着に敗れた。

3月13日、中4週で迎えた12戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、東風ステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず6着に敗れた。

6月18日、約3か月の休み明けで迎えた13戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の相模湖特別（東京芝1400m 晴/良）に出走。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線に入ると、前で粘るレインボーラヴラヴを自慢の末脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて断トツ人気に応えた。

10月1日、約3か月半の休養明けで迎えた14戦目は、3歳以上1600万下の秋風ステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（6戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では物凄い伸び脚で猛追したが、抜け出したマルターズアポジーを差し切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

11月13日、中5週で迎えた15戦目は、3歳以上1600万下の奥多摩ステークス（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（7戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では圧倒的な末脚を弾けさせて前にいた10頭をごぼう抜きし、最後は2着のウエスタンメルシーに1馬身3/4の差をつけて単勝一倍台の支持に応えた。

12月24日、中5週で迎えた16戦目は、G2の阪神カップ（阪神芝1400m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は福永祐一騎手（3戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて16番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始8番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず7着に敗れた。

5歳（2017年）

1月15日、中2週で迎えた17戦目は、ニューイヤーステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（8戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では上々の伸びを見せたが、抜け出したマイネルアウラートを差し切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

4月1日、約2か月半の間隔を開けて迎えた18戦目は、ハンデG3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（9戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではキレのいい末脚を披露したが、3着に終わった。

5月13日、中5週で迎えた19戦目は、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で戸崎圭太騎手（10戦3勝）。13頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切り、3着に入った。

6月25日、中5週で迎えた20戦目は、パラダイスステークス（東京芝1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で戸崎圭太騎手（11戦3勝）。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では迫力十分の伸び脚で猛追したが、抜け出したウインガニオンに半馬身届かず2着に敗北した。

7月23日、中3週で迎えた21戦目は、ハンデG3の中京記念（中京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（4戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では目を引く伸び脚で追い上げたが、抜け出したウインガニオンを差し切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

9月10日、中6週で迎えた22戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の京成杯オータムハンデキャップ（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では豪脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のガリバルディに1馬身3/4の差をつけて念願の重賞初制覇を果たした。

10月21日、中5週で迎えた23戦目は、G3の富士ステークス（東京芝1600m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（1戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では見所を作れず9着に敗れた。

11月19日、中3週で迎えた24戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で田辺裕信騎手（2戦1勝）。18頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを17番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず9着に敗れた。