ウエスタンメルシー（2011年生、母ウエスタンバリア）

ウエスタンメルシー（2011年3月21日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋ありがとう（仏）」。毛色は鹿毛。種牡馬のブラックホーク（当時17歳）と交配したウエスタンバリアが7歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（株）ウエスタンファーム。戦績は、中央平地35戦4勝2着2回。2014年のアネモネステークス(オープン牝)で3着に入った他、2016年のパラダイスステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

松山康久厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2013年）

7月20日、デビュー戦は杉原誠人騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（福島芝1200m 曇/良）に出走。馬体重は448kg。16頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では天資の負けん気を発揮してゴールまで力戦し、5着に入り込んだ。

8月10日、中2週で迎えた2戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（新潟芝1400m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では最後まで息が続かず16着に終わった。

10月26日、約2か月半の間隔を開けて迎えた3戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（新潟ダート1200m 雨/不良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では異次元の末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のオベーションを半馬身振り切って未勝利戦を制した。

12月1日、中4週で迎えた4戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。12頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は勢いを失って6着に終わった。

12月23日、中2週で迎えた5戦目は、2歳500万下の冬桜賞（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は脚勢が鈍り16着に敗れた。

3歳（2014年）

2月17日、中7週で迎えた6戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳500万下の春菜賞（東京芝1400m 晴/重）に出走。16頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず7着に終わった。

2月24日、連闘で迎えた7戦目は、3歳500万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で猛進したが、勝ったサトノルパンにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着となった。

3月15日、中2週で迎えた8戦目は、武士沢友治騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンのアネモネステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では息の長い末脚を繰り出し、3着に入った。

5月18日、中8週で迎えた9戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。17頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では自慢の末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のコスモエルデストをクビ差振り切って2勝目を奪取した。

6月8日、中2週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の由比ヶ浜特別（東京芝1400m 小雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後はガス欠状態になり12着に敗れた。

8月16日、中9週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた11戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下のSTV賞（札幌芝1500m 晴/良）に出走。14頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びを欠き11着に敗れた。

9月13日、中3週で馬体重を前走から16kg絞って迎えた12戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンの紫苑ステークス（新潟芝2000m 外回り雨/不良）に出走。18頭立ての15番人気で6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く16着に終わった。

11月24日、中9週で迎えた13戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の鷹巣山特別（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。18頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では伸びを欠き10着に終わった。

12月6日、中1週で迎えた14戦目は、3歳以上1000万下（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（2戦0勝）。16頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のマイネルアウラートに1馬身1/4の差をつけて3勝目を奪取した。

4歳（2015年）

2月21日、約2か月半の間隔を開けて迎えた15戦目は、牝馬限定の4歳以上1600万下の初音ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（3戦1勝）。15頭立ての10番人気で16番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では鮮烈な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のレッドセシリアをアタマ差振り切って先頭ゴールを果たした。

4月25日、中8週で迎えた16戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の福島牝馬ステークス（福島芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず9着に敗れた。

5月17日、中2週で迎えた17戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G1のヴィクトリアマイル（東京芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての13番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では余力が残っておらず18着に終わった。

5歳（2016年）

2月6日、約9か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた18戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1600万下の初音ステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。14頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では末脚を伸ばせず13着に終わった。

3月20日、中5週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた19戦目は、4歳以上1600万下の幕張ステークス（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は武士沢友治騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず7着に終わった。

4月17日、中3週で迎えた20戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の春興ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では伸びあぐねて13着に終わった。

5月22日、中4週で迎えた21戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下のフリーウェイステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず8着に終わった。

6月26日、中4週で迎えた22戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、パラダイスステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。13頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

8月13日、中6週で迎えた23戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の新潟日報賞（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は武士沢友治騎手（2戦0勝）。17頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では全く伸びず14着に敗れた。

10月15日、中8週で迎えた24戦目は、3歳以上1600万下の白秋ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は松岡正海騎手（1戦0勝）。18頭立ての15番人気で10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。最後は脚色が悪くなり17着に終わった。

11月13日、中3週で迎えた25戦目は、3歳以上1600万下の奥多摩ステークス（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で松岡正海騎手（2戦0勝）。14頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったグランシルクにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着となった。

12月18日、中4週で迎えた26戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の南総ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松岡正海騎手（3戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後はガス欠状態になり15着に敗れた。

6歳（2017年）

4月30日、約4か月半の休み明けで迎えた27戦目は、4歳以上1600万下の晩春ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で松岡正海騎手（4戦0勝）。11頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では脚が上がってしまい11着に終わった。

5月21日、中2週で迎えた28戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のフリーウェイステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で松岡正海騎手（5戦0勝）。18頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。最後は脚が止まってしまい16着に終わった。

7月1日、中5週で迎えた29戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のTVh杯（函館芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で松岡正海騎手（6戦0勝）。16頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では天稟の闘争心でゴールまで力走し、5着に入り込んだ。

7歳（2018年）

2月12日、約7か月半の休み明けで迎えた30戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の雲雀ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で松岡正海騎手（7戦0勝）。13頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では末脚がパッとせず11着に終わった。

4月29日、約2か月半の間隔を開けて迎えた31戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の晩春ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で松岡正海騎手（8戦0勝）。18頭立ての17番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では余力が残っておらず18着に終わった。

5月20日、中2週で迎えた32戦目は、4歳以上1600万下のフリーウェイステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で松岡正海騎手（9戦0勝）。18頭立ての16番人気で11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。最後はガス欠状態になり17着に終わった。

8月4日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から16kg増やして迎えた33戦目は、横山和生騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の越後ステークス（新潟ダート1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。15頭立ての15番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位争いには参加できず12着に終わった。

9月9日、中4週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた34戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のながつきステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。13頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では決め手に欠いて11着に終わった。

10月28日、中6週で迎えた35戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の紅葉ステークス（東京芝1600m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は武士沢友治騎手（3戦0勝）。11頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では脚を伸ばせず11着に終わった。

11月11日、中1週で迎えた36戦目は、3歳以上1600万下の奥多摩ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武士沢友治騎手（4戦0勝）。14頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く13着に終わった。

12月2日、中2週で迎えた37戦目は、3歳以上1600万下の市川ステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で武士沢友治騎手（5戦0勝）。13頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では決め手が足りず12着に終わった。