コスモエルデスト（2011年生、母ビューティアイ）

コスモエルデスト（2011年6月2日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋一番年上の。初仔なので」。毛色は鹿毛。種牡馬のブラックホーク（当時17歳）と交配したビューティアイが7歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は鳥井征士。戦績は、中央平地27戦3勝2着6回、地方6戦0勝2着2回。主な勝ち鞍は2014年の3歳以上500万下。

経歴

デビュー前

1歳のとき、鳥井征士から「北海道オータムセールサラブレッド1歳」に上場され、ビッグレッドファームによって84万円で落札された。

清水美波厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2013年）

6月16日、デビュー戦は丹内祐次騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（函館芝1200m 曇/良）に出走。馬体重は422kg。10頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には届かず5着に終わった。

6月29日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（函館芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で丹内祐次騎手（1戦0勝）。12頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘し、4着を確保した。

7月14日、中1週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で丹内祐次騎手（2戦0勝）。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るデンコウウノを目の覚めるような末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

9月1日、中6週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた4戦目は、2歳オープンのすずらん賞（函館芝1200m 小雨/重）に出走。鞍上は4戦連続で丹内祐次騎手（3戦1勝）。16頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では決め手が足りず6着に敗れた。

10月5日、中4週で迎えた5戦目は、柴田大知騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳500万下のサフラン賞（東京芝1400m 小雨/稍重）に出走。18頭立ての15番人気で8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が上がってしまい13着に終わった。

10月27日、中2週で迎えた6戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下のくるみ賞（東京芝1400m 晴/良）に出走。14頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したマイネルディアベルに3/4馬身届かず2着となった。

3歳（2014年）

3月15日、約4か月半の休み明けで迎えた7戦目は、牝馬限定3歳オープンのアネモネステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は柴田大知騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では切れる脚を使えず10着に終わった。

4月6日、中2週で迎えた8戦目は、A.シュタルケ騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。14頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではスパッと切れる脚で追い上げたが、抜け出したマイネルメリエンダに半馬身届かず2着となった。

4月27日、中2週で迎えた9戦目は、3歳500万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は柴田大知騎手（2戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では迫力のある伸び脚で猛進したが、伸びてきたリーサルウェポン決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

5月18日、中2週で迎えた10戦目は、3歳500万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田大知騎手（3戦0勝）。17頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で猛進したが、伸びてきたウエスタンメルシー決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

6月7日、中2週で迎えた11戦目は、3歳以上500万下の国分寺特別（東京芝1400m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田大知騎手（4戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうひとつ伸びを欠き、5着に終わった。

6月28日、中2週で迎えた12戦目は、3歳以上500万下（東京芝1400m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で柴田大知騎手（5戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではパワフルな末脚を発揮したが、3着に終わった。

8月17日、中6週で迎えた13戦目は、3歳以上500万下（新潟芝1400m 曇/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は5戦連続で柴田大知騎手（6戦0勝）。17頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で猛進したが、勝ったサンマルホウセキにねじ伏せられて2馬身差の2着に敗北した。

9月14日、中3週で迎えた14戦目は、3歳以上500万下（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で柴田大知騎手（7戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では息長く終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のエスユーハリケーンをクビ差振り切って2勝目をマークした。

4歳（2015年）

2月7日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた15戦目は、4歳以上1000万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で柴田大知騎手（8戦1勝）。15頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は脚が止まってしまい12着に敗れた。

2月22日、中1週で迎えた16戦目は、C.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（東京芝1400m 曇/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

3月21日、中3週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の鎌ケ谷特別（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は柴田大知騎手（9戦1勝）。16頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく走り抜いたが、アンブリッジにクビ差交わされて2着に惜敗した。

4月12日、中2週で迎えた18戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の隅田川特別（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではあとひと押しが足りず、4着に終わった。

4月25日、中1週で迎えた19戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（東京芝1400m 小雨/良）に出走。鞍上は松岡正海騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず6着に敗れた。

5月23日、中3週で迎えた20戦目は、4歳以上1000万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は柴田大知騎手（10戦1勝）。18頭立ての5番人気で17番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では目立つような脚を使えず12着に敗れた。

10月25日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた21戦目は、3歳以上500万下の寺泊特別（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は丹内祐次騎手（4戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚にキレが無く8着に敗れた。

11月8日、中1週で迎えた22戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（福島芝1200m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で丹内祐次騎手（5戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず6着に敗れた。

5歳（2016年）

1月31日、約3か月の間隔を開けて迎えた23戦目は、4歳以上500万下（中京芝1400m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で丹内祐次騎手（6戦1勝）。18頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では最後まで息が続かず17着に敗れた。

3月21日、中6週で迎えた24戦目は、4歳以上500万下（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は柴田大知騎手（11戦1勝）。16頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。最後はバテてしまい12着に敗れた。

4月28日、中4週で迎えた25戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、マルチスター特別（浦和ダート1400m 雨/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。9頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では強靭な末脚を発揮したが、3着に終わった。

5月24日、中3週で迎えた26戦目は、ジェイダイトスター賞（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は丹内祐次騎手（7戦1勝）。12頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走し、4着を確保した。

7月27日、中8週で迎えた27戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、ジュライスター賞（川崎ダート1600m 曇/良）に出走。14頭立ての7番人気で大外14番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、伸びてきたマテリアメディカ決め手に屈して半馬身差の2着となった。

9月14日、中6週で迎えた28戦目は、マルチサンド特別（浦和ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は柴田大知騎手（12戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では末脚が続かず、3着に終わった。

10月20日、中4週で迎えた29戦目は、マルチフェア特別（浦和ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で柴田大知騎手（13戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では賦性の負けん性を発揮してゴールまで落伍することなく走り切ったがが、4着に終わった。

12月13日、中7週で迎えた30戦目は、ディセンバースター賞（川崎ダート1600m 雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田大知騎手（14戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では逸出した伸び脚で急追したが、勝ったタマモベルモットに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

6歳（2017年）

1月29日、中6週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた31戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で柴田大知騎手（15戦1勝）。16頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。先手を奪い、非常に緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張り、3着を確保した。

2月12日、中1週で迎えた32戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で柴田大知騎手（16戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

3月11日、中3週で迎えた33戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は丹内祐次騎手（8戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、不屈のガッツで渋太く末脚を持続させて、最後は2着のハヤブサレディゴーに1馬身の差をつけて久しぶりに白星を挙げた。