レッドセシリア（2010年生、母サセッティ）

レッドセシリア（2010年2月3日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋カトリック教会の有名な聖人名」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のハーツクライ（当時9歳）と交配したサセッティが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地20戦5勝2着4回。2012年の阪神ジュベナイルフィリーズ(牝G1)で3着に入った他、2015年のターコイズステークス(牝ハンデ重賞)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

東京サラブレッドクラブにて総額2,000万円（5万×400口）で一口馬主が募集された。

鹿戸雄一厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2012年）

10月21日、デビュー戦は蛯名正義騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（東京芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は426kg。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線に入ると、前で粘るサクラフィアーブルを自慢の末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

12月9日、中6週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳G1の阪神ジュベナイルフィリーズ（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では瞬発力に優れた末脚を繰り出し、3着に入り込んだ。

3歳（2013年）

8月4日、約8か月の休み明けで馬体重を前走から16kg戻して迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下の十和田湖特別（函館芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、3着に終わった。

10月20日、約2か月半の間隔を開けて迎えた4戦目は、3歳以上500万下（東京芝1600m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で三浦皇成騎手（2戦0勝）。17頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では自慢の末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のロンギングゴールドを3/4馬身振り切って勝利を手中に収めた。

11月10日、中2週で迎えた5戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（東京芝1600m 曇/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では迫力十分の伸びを見せたが、伸びてきたファントムライト決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

4歳（2014年）

2月1日、約3か月の間隔を開けて迎えた6戦目は、4歳以上1000万下のテレビ山梨杯（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（3戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のテンペルに1馬身半の差をつけて3勝目をマークした。

2月22日、中2週で迎えた7戦目は、牝馬限定の4歳以上1600万下の初音ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（4戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、抜け出したトーセンベニザクラを捕まえ切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

5月11日、約2か月半の間隔を開けて迎えた8戦目は、4歳以上1600万下の湘南ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（1戦1勝）。17頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は垂れてしまい15着に敗れた。

6月14日、中4週で迎えた9戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のHTB杯（函館芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は四位洋文騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では鮮やかな末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のアンレールを半馬身振り切って4勝目を手にした。

7月12日、中3週で迎えた10戦目は、3歳以上1600万下の五稜郭ステークス（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（5戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではパワフルな末脚を繰り出したが、3着に終わった。

10月4日、約3か月の間隔を開けて迎えた11戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の秋風ステークス（新潟芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（6戦2勝）。18頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、6着に終わった。

11月1日、中3週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた12戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の紅葉ステークス（東京芝1600m 小雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で三浦皇成騎手（7戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では天稟の闘争心でゴールまで力走したが、5着に終わった。

5歳（2015年）

1月18日、約2か月半の間隔を開けて迎えた13戦目は、4歳以上1600万下の初富士ステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（2戦1勝）。13頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では決め手が足りず5着に敗れた。

2月21日、中4週で迎えた14戦目は、牝馬限定の4歳以上1600万下の初音ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（3戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら9番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で驀進したが、伸びてきたウエスタンメルシー決め手に屈してアタマ差の2着に惜敗した。

5月10日、約2か月半の間隔を開けて迎えた15戦目は、4歳以上1600万下の湘南ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（4戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では目立つような脚を使えず13着に敗れた。

6月14日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた16戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3のマーメイドステークス（阪神芝2000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では伸びを欠き12着に終わった。

9月5日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から12kg戻して迎えた17戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の長岡ステークス（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず8着に終わった。

9月19日、中1週で迎えた18戦目は、3歳以上1600万下のレインボーステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（8戦2勝）。11頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、勝ったライズトゥフェイムにねじ伏せられて1馬身半差の2着となった。

11月22日、中8週で迎えた19戦目は、牝馬限定の3歳以上1600万下のユートピアステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（9戦2勝）。18頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では自慢の末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のマジックタイムをアタマ差振り切って久々に勝利を挙げた。

12月19日、中3週で迎えた20戦目は、牝馬限定のハンデ重賞のターコイズステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で三浦皇成騎手（10戦3勝）。16頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。