トーセンベニザクラ（2009年生、母トーセンブリリアン）

トーセンベニザクラ（2009年3月7日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋紅桜」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のダイワメジャー（当時8歳）と交配したトーセンブリリアンが7歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）エスティファーム。戦績は、中央平地26戦4勝2着2回、地方6戦0勝。2012年のフェアリーステークス(牝G3)に勝利した他、2012年のターコイズステークス(オープン牝ハンデ)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

柴崎勇厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2011年）

7月3日、デビュー戦は中舘英二騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。馬体重は438kg。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず6着に敗れた。

7月23日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず6着に敗れた。

8月14日、中2週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で中舘英二騎手（2戦0勝）。18頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。敢然と端をきり、非常に緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、ヒシマーベラスにアタマ差交わされて2着となった。

9月10日、中3週で迎えた4戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で中舘英二騎手（3戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では見事な伸び脚で急追したが、抜け出したトランドネージュを差し切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

9月24日、中1週で迎えた5戦目は、2歳未勝利（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で中舘英二騎手（4戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のマイネルスパイスに1馬身1/4の差をつけて初白星を挙げた。

11月13日、中6週で迎えた6戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳500万下の赤松賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では途轍もない末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のパストフォリアをハナ差振り切って1着ゴールを果たした。

12月11日、中3週で迎えた7戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳G1の阪神ジュベナイルフィリーズ（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始12番手を追走。直線では今一つ伸び切れず10着に敗れた。

3歳（2012年）

1月9日、中3週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳G3のフェアリーステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は津村明秀騎手（1戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のマイネエポナをクビ差振り切って重賞ウィナーの称号を手にした。

3月10日、中8週で迎えた9戦目は、牝馬限定3歳オープンのアネモネステークス（中山芝1600m 外回り曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で津村明秀騎手（2戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、5着に終わった。

4月8日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた10戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で津村明秀騎手（3戦2勝）。18頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず8着に終わった。

5月20日、中5週で迎えた11戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で津村明秀騎手（4戦2勝）。18頭立ての11番人気で17番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びが劣勢になり10着に終わった。

9月16日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた12戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のローズステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。10頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には食い込めず5着に敗れた。

10月14日、中3週で馬体重を前走からさらに12kg増やして迎えた13戦目は、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。18頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり9着に敗れた。

12月2日、中6週で迎えた14戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデ戦でオープンのターコイズステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張り、4着に入った。

4歳（2013年）

4月20日、約4か月半の休養明けで迎えた15戦目は、牝馬限定G3の福島牝馬ステークス（福島芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は津村明秀騎手（5戦2勝）。15頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではいい脚を見せられず10着に敗れた。

6月9日、中6週で迎えた16戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の多摩川ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では今一つ伸び切れず7着に敗れた。

7月6日、中3週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の天の川ステークス（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では息の長い末脚を披露したが、4着に終わった。

11月3日、約4か月の休養明けで迎えた18戦目は、牝馬限定の3歳以上1600万下のユートピアステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田中勝春騎手（2戦0勝）。12頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

12月1日、中3週で迎えた19戦目は、牝馬限定のハンデ戦でオープンのターコイズステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で田中勝春騎手（3戦0勝）。12頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず6着に敗れた。

5歳（2014年）

1月25日、中7週で迎えた20戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下のアレキサンドライトステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。最後は脚勢が衰えて16着に敗れた。

2月22日、中3週で迎えた21戦目は、牝馬限定の4歳以上1600万下の初音ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（2戦0勝）。11頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一歩一歩確実に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のレッドセシリアに1馬身1/4の差をつけて久方ぶりに美酒を浴びた。

3月16日、中2週で迎えた22戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で大外16番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい7着に終わった。

4月26日、中5週で迎えた23戦目は、牝馬限定G3の福島牝馬ステークス（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず6着に終わった。

8月3日、約3か月半の休養明けで迎えた24戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3のクイーンステークス（札幌芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚を伸ばせず8着に終わった。

12月7日、約4か月の休み明けで迎えた25戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデ戦でオープンのターコイズステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての11番人気で大外14番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では余力が残っておらず14着に終わった。

6歳（2015年）

1月24日、中6週で迎えた26戦目は、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（3戦1勝）。18頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では脚を伸ばせず17着に終わった。

3月17日、中6週で迎えた27戦目は、左海誠二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの隅田川オープン（大井ダート1600m 内回り晴/重）に出走。10頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では見所を作れず10着に敗れた。

4月29日、中5週で迎えた28戦目は、的場文男騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定S3のしらさぎ賞（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では強靭な末脚を繰り出し、3着に入った。

5月27日、中3週で迎えた29戦目は、吉原寛人騎手を鞍上に迎えて、Jpn2のさきたま杯（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。11頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず6着に敗れた。

7月1日、中4週で迎えた30戦目は、東川公則騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定Jpn3のスパーキングレディーカップ（川崎ダート1600m 曇/重）に出走。12頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では伸びが劣勢になり9着に敗れた。

8月11日、中5週で迎えた31戦目は、今野忠成騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定地方重賞の読売レディス杯（金沢ダート1500m 曇/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではいい脚を見せられず7着に敗れた。

8月26日、中1週で迎えた32戦目は、S3のアフター5スター賞（大井ダート1200m 曇/不良）に牝馬ながら57kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で今野忠成騎手（1戦0勝）。15頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く11着に終わった。