ファントムライト（2009年生、母マリーシャンタル）

ファントムライト（2009年2月7日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「幻の光」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のオペラハウス（当時21歳）と交配したマリーシャンタルが14歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2016年の中日新聞杯(ハンデG3)で2着に入った他、2015年の新潟記念(ハンデG3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

サンデーサラブレッドクラブにて総額4,000万円（100万×40口）で一口馬主が募集された。

藤原英昭厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2011年）

12月4日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は476kg。8頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

12月24日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では脚色がやや衰え、4着に終わった。

3歳（2012年）

2月26日、中8週で迎えた3戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではものすごい伸び脚で追い上げたが、抜け出したショウナンカンムリにクビ差届かず2着に惜敗した。

3月10日、中1週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（阪神芝1800m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は福永祐一騎手（2戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のエアロッシュを3/4馬身振り切って初白星を挙げた。

3月31日、中2週で迎えた5戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のアザレア賞（阪神芝2400m 外回り曇/重）に出走。12頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり5着に敗れた。

12月1日、約8か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた6戦目は、3歳以上500万下（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（3戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のベンジャミンをクビ差振り切って休み明けの一戦を物にした。

12月15日、中1週で迎えた7戦目は、3歳以上1000万下の猪名川特別（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（4戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では見せ場なく6着に敗れた。

4歳（2013年）

9月28日、約9か月半の休養明けで迎えた8戦目は、3歳以上500万下（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（1戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて17番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線ではキレのいい末脚を繰り出したが、3着に終わった。

10月19日、中2週で迎えた9戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では別次元の末脚を炸裂させて前にいた10頭をごぼう抜きし、最後は2着のラスカルトップに2馬身半の差をつけて人気に違わぬ実力を証明した。

11月10日、中2週で迎えた10戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（東京芝1600m 曇/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のレッドセシリアを半馬身振り切って4勝目をマークした。

5歳（2014年）

8月2日、約9か月の休養明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた11戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の佐渡ステークス（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したウイングドウィールを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着に敗北した。

9月21日、中6週で迎えた12戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のレインボーステークス（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では持ち前のスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったネオブラックダイヤに詰め切れず、3馬身半差の2着に敗北した。

10月26日、中4週で迎えた13戦目は、3歳以上1600万下の甲斐路ステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（2戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではキレのある末脚を繰り出したが、3着に終わった。

11月9日、中1週で迎えた14戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の八坂ステークス（京都芝1800m 外回り小雨/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず5着に敗れた。

6歳（2015年）

3月7日、約4か月の休み明けで迎えた15戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の武庫川ステークス（阪神芝1600m 外回り雨/稍重）に出走。16頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く9着に敗れた。

3月29日、中2週で迎えた16戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の常総ステークス（中山芝2000m 曇/良）に出走。13頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のダイワレジェンドを半馬身振り切って久方ぶりに美酒を浴びた。

5月23日、中7週で迎えた17戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのモンゴル大統領賞（東京芝1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。17頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始9番手を追走。最後は減速してしまい16着に敗れた。

9月6日、約3か月半の休み明けで迎えた18戦目は、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り雨/稍重）に54kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は戸崎圭太騎手（3戦1勝）。18頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

10月18日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた19戦目は、アイルランドトロフィー（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（4戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

11月15日、中3週で迎えた20戦目は、ハンデG3の福島記念（福島芝2000m 晴/重）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（1戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

7歳（2016年）

1月30日、約2か月半の間隔を開けて迎えた21戦目は、白富士ステークス（東京芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（5戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では迫力のある伸びを見せたが、伸びてきたケツァルテナンゴ決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

3月12日、中5週で迎えた22戦目は、ハンデG3の中日新聞杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（6戦1勝）。18頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前のタフネスで最後まで敢闘したが、伸びてきたサトノノブレス決め手に屈して半馬身差の2着となった。

5月1日、中6週で迎えた23戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は三浦皇成騎手（1戦0勝）。18頭立ての15番人気で16番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず14着に終わった。

7月17日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から14kg増やして迎えた24戦目は、ハンデG3の函館記念（函館芝2000m 小雨/稍重）に出走。鞍上は内田博幸騎手（1戦1勝）。16頭立ての8番人気で大外16番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は力尽きて15着に敗れた。

9月4日、中6週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた25戦目は、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（2戦1勝）。18頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、6着に終わった。

10月16日、中5週で馬体重を前走からさらに12kg減らして迎えた26戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、アイルランドトロフィー（東京芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚に勢いがなく11着に終わった。

11月13日、中3週で迎えた27戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の福島記念（福島芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では伸びが鈍く15着に終わった。

8歳（2017年）

8月13日、約9か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた28戦目は、高田潤騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（小倉障害芝2860m 晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。最後は、勝ったキングナポレオンから3/4馬身差の2着となった。

10月21日、中9週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた29戦目は、障害3歳以上未勝利（新潟障害芝2850m 外→内曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で高田潤騎手（1戦0勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。5着に終わった。

9歳（2018年）

3月18日、約5か月の休み明けで迎えた30戦目は、障害4歳以上未勝利（中京障害芝3000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で高田潤騎手（2戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、勝ったメイショウヤエヤマから2馬身半差の2着に敗北した。

4月15日、中3週で迎えた31戦目は、障害4歳以上未勝利（福島障害芝2750m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で高田潤騎手（3戦0勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。3着に終わった。

8月12日、約4か月の休み明けで迎えた32戦目は、障害3歳以上未勝利（小倉障害芝2860m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で高田潤騎手（4戦0勝）。7頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、2着のハルキストンをハナ差制して順当に勝利した。

11月3日、約3か月の間隔を開けて迎えた33戦目は、サラ系障害3歳以上オープン（福島障害芝3350m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で高田潤騎手（5戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。14着に敗れた。