アイノグレース（2002年生、母ソヨカゼ）

アイノグレース（2002年5月25日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名＋優美」。毛色は鹿毛。種牡馬のスペシャルウィーク（当時7歳）と交配したソヨカゼが13歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は林孝輝。戦績は、中央平地12戦2勝2着1回。主な勝ち鞍は2004年のポインセチア賞(500万下)。

経歴

デビュー前

田島良保厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2004年）

11月13日、デビュー戦は幸英明騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（京都ダート1200m 曇/不良）に出走。馬体重は448kg。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のサンクスアロットに1馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

12月4日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた2戦目は、2歳500万下のポインセチア賞（阪神ダート1200m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では鬼脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のジョウショークインに3馬身の差をつけて2勝目を収める

3歳（2005年）

3月13日、約3か月半の休み明けで迎えた3戦目は、牝馬限定3歳G2のフィリーズレビュー（阪神芝1400m 曇/良）に出走。芝レース及び重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で幸英明騎手（2戦2勝）。15頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では伸びが鈍く12着に終わった。

4月3日、中2週で迎えた4戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの伏竜ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず10着に敗れた。

9月10日、約5か月半の休養明けで迎えた5戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の夙川特別（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず8着に敗れた。

9月24日、中1週で迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の新涼特別（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（3戦2勝）。13頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では持ち前のスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したプリュネルを差し切れず、1馬身半差の2着となった。

10月16日、中2週で迎えた7戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では脚を伸ばせず10着に敗れた。

10月22日、連闘で迎えた8戦目は、川島信二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下の久多特別（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。17頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず11着に終わった。

11月13日、中2週で迎えた9戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は幸英明騎手（4戦2勝）。12頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい6着に終わった。

12月11日、中3週で迎えた10戦目は、3歳以上1000万下（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（5戦2勝）。16頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く8着に終わった。

12月17日、連闘で迎えた11戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で幸英明騎手（6戦2勝）。11頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

4歳（2006年）

1月8日、中2週で迎えた12戦目は、安部幸夫騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後は脚色が衰えて15着に敗れた。