サンクスアロット（2002年生、母ディソサード）

サンクスアロット（2002年2月25日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「たくさんのありがとう」。毛色は鹿毛。種牡馬のサンデーサイレンス（当時16歳）と交配したディソサードが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地22戦3勝2着7回。主な勝ち鞍は2007年の西部日刊スポーツ杯(1000万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

加藤敬二厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2004年）

11月13日、デビュー戦は川原正一騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（京都ダート1200m 曇/不良）に出走。馬体重は448kg。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、勝ったアイノグレースにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

3歳（2005年）

1月22日、中9週で迎えた2戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（京都ダート1400m 曇/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のホワイトペッパーに2馬身半の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

8月7日、約6か月半の休み明けで迎えた3戦目は、3歳以上500万下（函館ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目を引く伸びを見せたが、カタナに交わされて2馬身差の2着に敗北した。

9月3日、中3週で迎えた4戦目は、3歳以上500万下（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では我慢強くタフに走り抜いたが、勝ったリスティアダーリンに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

9月17日、中1週で迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（札幌ダート1700m 小雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で武豊騎手（3戦1勝）。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したチャイナドールに半馬身届かず2着に敗北した。

10月22日、中4週で迎えた6戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で武豊騎手（4戦1勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、3着に終わった。

11月6日、中1週で迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（京都ダート1200m 小雨/良）に出走。鞍上は6戦連続で武豊騎手（5戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では矢のように疾駆したが、抜け出したハシルジョウオーを捕まえ切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

4歳（2006年）

6月11日、約7か月の休み明けで迎えた8戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で武豊騎手（6戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では末脚が振るわず9着に敗れた。

7月1日、中2週で迎えた9戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（京都ダート1400m 小雨/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で武豊騎手（7戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では異次元の末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のカントリースタイルに2馬身の差をつけて久しぶりに白星を挙げた。

10月28日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた10戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で武豊騎手（8戦2勝）。12頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、4着に終わった。

11月18日、中2週で迎えた11戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1400m 小雨/良）に出走。鞍上は10戦連続で武豊騎手（9戦2勝）。15頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚を持続できず、5着に終わった。

12月16日、中3週で迎えた12戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下（阪神ダート1200m 曇/稍重）に出走。14頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

5歳（2007年）

7月15日、約7か月の休養明けで迎えた13戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の苗場特別（新潟ダート1200m 曇/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では全く伸びず6着に敗れた。

8月5日、中2週で迎えた14戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下の西海賞（小倉芝1800m 曇/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張り、5着を確保した。

9月2日、中3週で迎えた15戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の西部日刊スポーツ杯（小倉芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では豪快に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のテイエムカゲムシャをアタマ差振り切って3勝目を手中に収めた。

9月30日、中3週で迎えた16戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の元町ステークス（阪神芝1200m 曇/稍重）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したニホンピロブリュレにクビ差届かず2着となった。

10月21日、中2週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた17戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の白秋ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では目覚ましい伸び脚で急追したが、抜け出したブルーメンブラットを捕まえ切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

12月1日、中5週で迎えた18戦目は、J.ルパルー騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の2007ゴールデンホイップトロフィー（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず7着に敗れた。

6歳（2008年）

1月6日、中4週で迎えた19戦目は、4歳以上1600万下の新春ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（10戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を披露したが、4着に終わった。

1月26日、中2週で迎えた20戦目は、4歳以上1600万下の伏見ステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（11戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では伸びあぐねて10着に敗れた。

2月11日、中1週で迎えた21戦目は、4歳以上1600万下の山城ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（12戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず7着に敗れた。

3月15日、中4週で迎えた22戦目は、牝馬限定の4歳以上1600万下のうずしおステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は佐藤哲三騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では閃光のような末脚を発揮し、4着に入った。