ヤマニンミラクル（1989年生、母ヤマニンシャレード）

ヤマニンミラクル（1989年3月15日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のアレミロード（当時6歳）と交配したヤマニンシャレードが7歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（株）錦岡牧場。戦績は、中央平地22戦3勝2着1回。1991年の朝日杯3歳ステークス(G1)で2着に入った他、1991年の京成杯3歳ステークス(G2)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

浅見国一厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1991年）

7月14日、デビュー戦は田島良保騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（小倉芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は450kg。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを先頭で通過。直線では自慢の末脚を弾けさせてあっさりと抜け出し、最後は2着のテイエムキリコに3馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

9月1日、中6週で迎えた2戦目は、坂井千明騎手を鞍上に迎えて、2歳G3の新潟3歳ステークス（新潟芝1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。14頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びが甘くなり、4着に終わった。

10月5日、中4週で迎えた3戦目は、2歳オープンのもみじステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は田島良保騎手（1戦1勝）。6頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るユートジェーンを鮮やかな末脚でクビ差だけ差し切ってファンの期待に応えた。

11月10日、中4週で迎えた4戦目は、2歳G2の京成杯3歳ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田島良保騎手（2戦2勝）。8頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では自慢の末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のシャートストーンを3/4馬身振り切って重賞初制覇を果たした。

12月8日、中3週で迎えた5戦目は、2歳G1の朝日杯3歳ステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で田島良保騎手（3戦3勝）。8頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で猛追したが、抜け出したミホノブルボンにハナ差届かず2着に甘んじた。

3歳（1992年）

3月8日、約3か月の休み明けで迎えた6戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、3歳G2の弥生賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず4着に敗れた。

5月2日、中7週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた7戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの青葉賞（東京芝2400m 晴/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい5着に敗れた。

5月31日、中3週で迎えた8戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 曇/稍重）に出走。鞍上は河内洋騎手（1戦0勝）。18頭立ての9番人気で16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり10着に敗れた。

9月27日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた9戦目は、3歳G2の神戸新聞杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（2戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では見せ場を作れず4着に敗れた。

10月18日、中2週で迎えた10戦目は、3歳G2の京都新聞杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で河内洋騎手（3戦0勝）。10頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、3着に終わった。

11月8日、中2週で迎えた11戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で河内洋騎手（4戦0勝）。18頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では見せ場なく8着に敗れた。

12月13日、中4週で迎えた12戦目は、ハンデG2の鳴尾記念（阪神芝2500m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で河内洋騎手（5戦0勝）。11頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず5着に敗れた。

4歳（1993年）

1月5日、中2週で迎えた13戦目は、ハンデG3の金杯（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で河内洋騎手（6戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

5月15日、約4か月半の休養明けで迎えた14戦目は、ハンデG3の京阪杯（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で河内洋騎手（7戦0勝）。14頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず8着に敗れた。

6月12日、中3週で迎えた15戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のエプソムカップ（東京芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての5番人気で大外14番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではキレのいい末脚を繰り出し、3着に入った。

7月11日、中3週で迎えた16戦目は、G2の高松宮杯（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は河内洋騎手（8戦0勝）。14頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。最後は失速してしまい13着に敗れた。

5歳（1994年）

2月5日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から30kg増やして迎えた17戦目は、すばるステークス（ウインズ高松開設記念）（阪神ダート1400m 曇/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（9戦0勝）。12頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では伸びが劣勢になり9着に終わった。

2月26日、中2週で迎えた18戦目は、ハンデ戦でオープンのプロキオンステークス（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で河内洋騎手（10戦0勝）。13頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい12着に終わった。

3月19日、中2週で迎えた19戦目は、ハンデ戦でオープンのコーラルステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で河内洋騎手（11戦0勝）。15頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では超凡な末脚を披露し、3着に入り込んだ。

4月17日、中3週で迎えた20戦目は、陽春ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で河内洋騎手（12戦0勝）。17頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり、馬場の大外を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線ではいいところがなく10着に敗れた。

5月15日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた21戦目は、千田輝彦騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の新潟大賞典（新潟芝2200m 外回り雨/良）に出走。14頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く13着に終わった。

6月5日、中2週で迎えた22戦目は、酒井浩騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の阪急杯（阪神芝1400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。