リネンスマート（2006年生、母ウメノローマン）

リネンスマート（2006年2月22日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名＋スマート」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のスキャターザゴールド（当時9歳）と交配したウメノローマンが13歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は野坂牧場。戦績は、中央平地4戦0勝、中央障害1戦0勝、地方27戦6勝2着3回。主な勝ち鞍は2009年の3歳。

経歴

デビュー前

1歳のとき、野坂牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。

南田美知雄厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2009年）

2月8日、デビュー戦は村田一誠騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は494kg。14頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚が上がってしまい12着に終わった。

3月8日、中3週で迎えた2戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。14頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では目立つような脚を使えず12着に終わった。

5月2日、中7週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた3戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟芝1400m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての15番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では余力が残っておらず15着に終わった。

5月16日、中1週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（新潟芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は村田一誠騎手（1戦0勝）。16頭立ての16番人気で7番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では伸びが鈍く12着に終わった。

6月27日、中5週で迎えた5戦目は、倉富隆一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳（佐賀ダート1300m 曇/良）に出走。7頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを4番手で通過。直線では上がり0位の末脚を見せたが上位争いには絡めず4着に敗れた。

7月11日、中1週で迎えた6戦目は、3歳（佐賀ダート1300m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で倉富隆一郎騎手（1戦0勝）。8頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

7月26日、中1週で迎えた7戦目は、3歳（佐賀ダート1300m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で倉富隆一郎騎手（2戦0勝）。8頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。逃げる形となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のカチカチオウジを半馬身振り切って初白星を挙げた。

8月17日、中2週で馬体重を前走から15kg増やして迎えた8戦目は、新原健伸騎手を鞍上に迎えて、3歳（佐賀ダート1300m 曇/良）に出走。9頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では上がり0位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず6着に敗れた。

9月5日、中2週で馬体重を前走から9kg絞って迎えた9戦目は、3歳（佐賀ダート1300m 曇/良）に出走。鞍上は倉富隆一郎騎手（3戦1勝）。8頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。端をきる形となり、で馬群を牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを4番手で通過。直線では上がり0位の末脚を見せたが上位には割り込めず4着に終わった。

9月13日、連闘で迎えた10戦目は、山下貴光騎手を鞍上に迎えて、3歳（佐賀ダート1400m 晴/稍重）に出走。8頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のカシノハリをクビ差振り切って勝利を手に入れた。

10月10日、中3週で迎えた11戦目は、3歳以上C2-8（佐賀ダート1400m 晴/良）に牝馬ながら55kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で山下貴光騎手（1戦1勝）。9頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。端を奪い、で一団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したハクユウヴァンクルを捕まえ切れず、クビ差の2着に惜敗した。

10月25日、中1週で迎えた12戦目は、3歳以上C2-7（佐賀ダート1400m 曇/良）に牝馬ながら55kgの斤量を背負って出走。鞍上は3戦連続で山下貴光騎手（2戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のカシノブリリアントに5馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

11月8日、中1週で迎えた13戦目は、3歳以上C2-5（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は新原健伸騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナに立ち、で集団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では決め手が足りず、3着に終わった。

12月5日、中3週で迎えた14戦目は、山口勲騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C2-4（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のハナヨリタンゴを半馬身振り切って4勝目を手中に収めた。

4歳（2010年）

4月18日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた15戦目は、高野容輔騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート2970m 晴）に出走。14頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。13着に終わった。

5月23日、中4週で迎えた16戦目は、4歳以上C2-1（佐賀ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は山下貴光騎手（3戦2勝）。8頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では末脚にキレが無く4着に終わった。

6月6日、中1週で迎えた17戦目は、4歳以上C2-1（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は新原健伸騎手（2戦0勝）。9頭立ての6番人気で大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線では決め手に欠いて6着に終わった。

6月20日、中1週で迎えた18戦目は、4歳以上C2-1（佐賀ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で新原健伸騎手（3戦0勝）。9頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では強烈な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のエフケージャガーに1馬身半の差をつけて優勝

6月26日、連闘で迎えた19戦目は、3歳以上C1-5（佐賀ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は山下貴光騎手（4戦2勝）。6頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では豪快に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のクラトリジッコウを3/4馬身振り切って順当に勝利した。

7月19日、中2週で迎えた20戦目は、3歳以上C1-4（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で山下貴光騎手（5戦3勝）。7頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを4番手で通過。直線では脚を伸ばせず5着に敗れた。

8月15日、中3週で馬体重を前走から17kg増やして迎えた21戦目は、3歳以上C1-4（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で山下貴光騎手（6戦3勝）。10頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、3着に入り込んだ。

8月28日、中1週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた22戦目は、3歳以上C1-4（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で山下貴光騎手（7戦3勝）。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい6着に敗れた。

9月18日、中2週で迎えた23戦目は、3歳以上C1-4（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で山下貴光騎手（8戦3勝）。6頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では目を引く伸び脚で猛追したが、抜け出したアフターソングを差し切れず、1馬身半差の2着となった。

10月10日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた24戦目は、清水裕一騎手を鞍上に迎えて、ベストテンジョッキーズカップ（佐賀ダート1400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。10頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい4着に終わった。

10月24日、中1週で迎えた25戦目は、3歳以上C2-1（佐賀ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は山下貴光騎手（9戦3勝）。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい7着に敗れた。

11月13日、中2週で迎えた26戦目は、3歳以上C2-2（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で山下貴光騎手（10戦3勝）。8頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではものすごい伸び脚で急追したが、抜け出したコスモマークンを差し切れず、1馬身半差の2着となった。

12月5日、中2週で迎えた27戦目は、ウインター特選（佐賀ダート1750m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で山下貴光騎手（11戦3勝）。9頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず4着に敗れた。

12月26日、中2週で迎えた28戦目は、ヤングジョッキーズカップ（佐賀ダート1400m 雪/稍重）に出走。鞍上は倉富隆一郎騎手（4戦1勝）。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい5着に敗れた。

5歳（2011年）

1月5日、中0週で迎えた29戦目は、田中直人騎手を鞍上に迎えて、ニューイヤー特選（佐賀ダート1750m 小雨/重）に出走。10頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では目立つような脚を使えず8着に敗れた。

1月16日、中1週で迎えた30戦目は、菅原勲騎手を鞍上に迎えて、M&Kジョッキーズカップin saga（第2戦）（佐賀ダート1400m 曇/稍重）に出走。10頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい7着に終わった。

2月13日、中3週で迎えた31戦目は、4歳以上C2-2（佐賀ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は田中直人騎手（1戦0勝）。9頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず8着に終わった。

3月6日、中2週で迎えた32戦目は、竹吉徹騎手を鞍上に迎えて、4歳以上C2-2（佐賀ダート1400m 雨/稍重）に出走。8頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず5着に終わった。