ハクユウヴァンクル（2005年生、母モガミグラス）

ハクユウヴァンクル（2005年3月13日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋勝利者（仏）」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のアジュディケーティング（当時18歳）と交配したモガミグラスが18歳のときに産んだ13番仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は広田牧場。戦績は、中央平地4戦0勝、地方14戦8勝。主な勝ち鞍は2008年の3歳以上C2-5。

経歴

デビュー前

当歳のとき、広田牧場から「北海道オータムセールサラブレッド当歳」に上場されたが主取りとなった。

作田誠二厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2008年）

8月16日、デビュー戦は酒井学騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（小倉芝1200m 雨/不良）に出走。馬体重は508kg。18頭立ての15番人気で2番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はタレてしまい16着に終わった。

9月14日、中3週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で酒井学騎手（1戦0勝）。12頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では見せ場なく9着に終わった。

10月13日、中3週で迎えた3戦目は、鮫島克也騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C2 21（佐賀ダート1300m 晴/良）に出走。8頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。主導権を奪い、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のコウチャシフォンに2馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

10月19日、連闘で迎えた4戦目は、山口勲騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C2 26（佐賀ダート1300m 晴/良）に出走。7頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハナに立ち、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のカストルキングに2馬身の差をつけて2勝目をマークした。

10月25日、連闘で迎えた5戦目は、3歳以上C2 14（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で山口勲騎手（1戦1勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、でレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のマダムココに2馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

11月30日、中4週で迎えた6戦目は、3歳以上C2-9（佐賀ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で山口勲騎手（2戦2勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のセイユウコウキに2馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

12月20日、中2週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた7戦目は、3歳以上C2-5（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で山口勲騎手（3戦3勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。主導権を握り、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のマイカトリーヌに1馬身半の差をつけて怒涛の5連勝を決めた。

4歳（2009年）

1月10日、中2週で馬体重を前走から20kg戻して迎えた8戦目は、4歳以上C2-2（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は鮫島克也騎手（1戦1勝）。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。最後はスピリットアイズと並んで1着同着となった。

2月28日、中6週で馬体重を前走から21kg絞って迎えた9戦目は、4歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で鮫島克也騎手（2戦2勝）。16頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では脚を伸ばせず11着に終わった。

3月21日、中2週で迎えた10戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。15頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚を伸ばせず6着に終わった。

10月10日、約7か月の休み明けで迎えた11戦目は、3歳以上C2-8（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は山口勲騎手（4戦4勝）。9頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のリネンスマートをクビ差振り切って休養明け初戦を制した。

10月25日、中1週で迎えた12戦目は、3歳以上C2-5（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で山口勲騎手（5戦5勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、でレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のカシノハルトを半馬身振り切って断トツ人気に応えた。

11月15日、中2週で迎えた13戦目は、3歳以上C2-3（佐賀ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で山口勲騎手（6戦6勝）。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く5着に敗れた。

12月5日、中2週で迎えた14戦目は、吉留孝司騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C2-2（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。9頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、で一団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線ではやや伸びを欠き、3着に終わった。

12月27日、中2週で迎えた15戦目は、清水裕一騎手を鞍上に迎えて、ヤングジョッキーズカップ（佐賀ダート1400m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。逃げる形となり、でレースを牽引。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線では末脚にキレが無く4着に敗れた。

5歳（2010年）

1月11日、中1週で迎えた16戦目は、4歳以上C2-2（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は吉留孝司騎手（1戦0勝）。9頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。ハナを奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず4着に沈んだ。

1月17日、連闘で迎えた17戦目は、4歳以上C2-2（佐賀ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で吉留孝司騎手（2戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いが甘くなり、3着に終わった。

2月14日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた18戦目は、青柳健一騎手を鞍上に迎えて、バレンタイン特選（佐賀ダート1400m 曇/重）に出走。8頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では上がり0位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず7着に終わった。